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永遠の課題「優秀なエンジニアを雇う」にはどうする? ホリエモン「最初の一人に妥協しない!」

野口直希

2016/05/20(最終更新日:2016/05/20)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「妥協しない!!」〜vol.658〜』では、ホリエモンが優秀なエンジニアを採用するコツを紹介。

 今回取り上げた質問は、「社員数が10名程度の小さなベンチャー企業ですが、シェアリ­ングエコノミーサービスの開発を一から行うことになりました。自社に­は開発者がいないので、クラウドソーシングを利用して開発者を募集するつもりですが、そもそも自社採用すべきという意見もあります。外部委託するか自社で採用するか­、新サービスの開発だけでなく継続的な改善まで考慮すると、どのよう­に展開すべきだと思いますか。な­お、社内事情により『自分で勉強しなさい』という回答以外でお願いします」という質問。

ホリエモン「外部委託じゃ絶対スピードで勝てない!」

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  ホリエモンは、「外部委託すると細かい継続的な機能の改善が遅くなるので、自社採用でかなり優秀な人材をケチらずに採るべきだね。なかなか見つからなくても妥協せずに」と回答。

 クラウドソーシングを始め、最近ますます幅が広がっている社内機能のアウトソーシング。しかし、ホリエモンはWebサービスの開発なら外部委託ではなく、絶対に自社採用にすべきだとアドバイスする。

 開発を外部委託すると、細かく素早い機能改善ができないのが一番のネック。Webサービスでは、ちょっとした不具合への素早い対応や更新頻度がユーザーの満足度に直結する。開発会社に連絡をとって、状況を確認してもらって……ともたもたしていたら、それだけで競合に差をつけられてしまう。
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 また、今回のゲストで社会保険や雇用保険の手続きを自動化するソフトウェア「SmartHR」を運営する株式会社KUFUの代表取締役 宮田昇始氏は、「Webサービスが一発で当たるケースなど存在しない。日々の細かい改善や、時には抜本的な改革が絶対に必要」と話す。そうした性質から、当初は予期していなかった作業が生まれることも日常茶飯事。外部委託だと、その度に料金を交渉しなければならないこともあり、ムダな工程が次々生まれてしまうのだ。

まずは友人に頼んでみる!最初の一人が良い人なら

 Webサービスを運営するなら、自社内で「開発→改善」のフローを内製化して、とにかく高速でサイクルを回すべき。そのためには自社で優秀なエンジニアを雇うのが不可欠だ。

 とはいっても、優秀なエンジニアを雇うのはそう簡単ではない。そもそも優秀なエンジニア自体少なく、そうした人材はどこの会社からも引っ張りだこなので、仮に見つかったとしても中々ジョインしてくれないからだ。そのためホリエモンは、エンジニアの採用にはとにかく根気が必要だと話す。
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 ここで宮田氏が、優秀なエンジニアを採用する方法をアドバイス。質問者もベンチャー企業に勤めているのであれば、周りにいるエンジニアの友人に声をかけてみるよう推奨した。なんと株式会社KUFUは、9名中5、6人が友人なのだという。

 ダメ元で声をかけたら思いがけず加入してくれた人も多く、感謝の気持ちを隠せない宮田氏だが、特に最近では「国のシステムという古くて大きな存在をアップデートする」という大きな事業理念に共感してジョインしてくれる人が多いらしい。少人数のベンチャーでは厚遇の保障はなかなかできないが、ビジョンを提示することなら可能なはずだ。

 加えてホリエモンは、エンジニアの獲得に成功するベンチャーの特徴として「一人でもいいから、早期から優秀なエンジニアがメンバーにいること」を挙げる。エンジニアには勉強熱心な人が多いので、優秀なメンバーが入れば、その人から技術を学ぶためにジョインを決断することもあるのだ。
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 なんにせよ、「一人目の採用は妥協しちゃダメだよね」とホリエモン。最初の採用でイマイチな人を採ってしまったら、次に入社を考えている人からはそのイマイチな人材が会社の実力だと思われてしまう。結果として、早期のメンバー獲得で妥協すればするほど、優秀なエンジニアの採用は難しくなっていくのだ。

 逆にいえば、株式会社KUFUが次々とメンバーを獲得できたのは、初期のメンバーが優秀なことも要因かもしれない。小さなベンチャーでWebサービスを成功させたいなら、とにかく自社で優秀なエンジニアを抱えること。そのためには、いまから行う一人目のエンジニア採用こそ、最も妥協できないポイントなのだ。

 ホリエモンがエンジニアの採用について語った『堀江貴文のQ&A「妥協しない!!」〜vol.658〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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