ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「マイナンバーは安全!?」〜vol.655〜』では、ホリエモンがマイナンバー制度の実態を解説。
今回取り上げた質問は、「従業員が中小企業へ自分のマイナンバーを教えるリスクについての質問です。中小企業では、大企業に比べてマイナンバーの管理体制が不十分なところもあり、情報漏洩が心配です。法律で禁止されていますが、中小企業だと勝手に人のマイナンバーを見れてしまうこともありそうで怖いです。
大した個人情報でもないのに気にしても仕方ないのかもしれませんが、いつか会社を出て成功した後に悪用される可能性もなきにしもあらずだと思います。もちろん、企業側にも守秘義務があるし、心配しすぎだとは思いますが、この心配を取り除くような情報をください」という質問。
ホリエモン「ぶっちゃけ、悪用されても問題ないでしょ」
ホリエモンは、「ぶっちゃけ、悪用されたとしても大した個人情報もないしダメージはないでしょ(笑)」と回答。
中小企業などセキュリティ管理の甘い会社からのマイナンバー情報漏洩を怖れる質問者。実際は、大した情報でないことや法律での強い制限があると分かっていながらも心配を隠せないというが、それでもホリエモンは「怖れる必要はない」とバッサリ。
「マイナンバー」という名称から勘違いしている人も多いが、ホリエモンも言うようにマイナンバーが他人に知られたからといって個人情報全てが漏れてしまうわけではない。マイナンバー制度の大きな目的は、全ての省庁や役所で同じコードを用いることで作業の連携効率を高めること。
マイナンバーに全ての個人情報が紐づいているわけではなく、重大な個人情報はこれまで通り各組織で管理されている。マイナンバーが漏れただけでは大して悪用することもできないのだ。
中小企業のマイナンバー管理は意外と徹底している!?
今回のゲストで社会保険や雇用保険の手続き自動化するソフトウェア「SmartHR」を運営している株式会社KUFUの代表取締役 宮田昇始氏もホリエモンと同意見だが、質問者の考えるほど中小企業でのマイナンバー管理も雑ではないという。
株式会社KUFUでも企業のマイナンバーを預かっているが、管理には最新のクラウド技術が用いられている。誰かがマイナンバー情報にアクセスすると「誰がどこから見たか」などの閲覧履歴が残るようになっているため、そう簡単に悪用できないはずだと宮田氏は考える。
そもそも、職場に提出している情報の中では履歴書や身分証明書のコピーの方が悪用される可能性は高い。悪く言えば、企業からマイナンバーが漏洩することで懸念されるリスクは、既に提出している履歴書などでも十分に起こりうることだということだ。
とはいえ、質問者のような不安を抱える人は少なくない。そのため現在の法律では、そのリスク以上にマイナンバーの漏洩に対する厳しい罰則が設けられている。ホリエモンが「最初に悪用がバレた人は、見せしめのために一発逮捕とかされそうだよね」というように、法整備の面からもかなり強い抑止力が働いているはずだ。
未知な事柄に対する人の警戒心はかなり強く、新しい制度や技術が強いバッシングを浴びるのはマイナンバーに限ったことではない。とはいえ、その内実をよくよく調べてみれば、そこまで革新的なものでも危険なものでもないと分かることもあるはずだ。適度な警戒心はもちろん持つべきだが、過度な恐怖に怯える必要はない。無根拠な底知れない不安を払拭するには、印象に惑わされずにその実態をよく調べてみるのが一番なのだ。
ホリエモンがマイナンバーの管理について語った『堀江貴文のQ&A「マイナンバーは安全!?」〜vol.655〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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