貯金をしたくてもなかなかお金が貯まらない……そんな悩みを持つ人は多いのではないだろうか?賢く貯金をするためのコツとして、「銀行口座を複数持つ」というものがある。口座を分けるとどんないいことがあるのだろうか? 詳しくご紹介しよう。
複数の銀行口座を作ってお金の居場所を分けよう
あなたは銀行口座をいくつ持っているだろうか? 1つの銀行口座ですべてのお金を管理しているという人も多いだろう。実は統計によると、日本人は平均1人あたり銀行口座を3.5個持っている計算になる。
1つの口座でも十分事足りるが、口座を複数持つメリットとは何なのだろうか?口座を分ける利点は大きく分けて2つ、万が一の際の安全のためとお金の管理を簡素化してお得に使いこなすためである。
まず銀行が破綻したりといった万が一の際、法律では1人あたり元本1000万円までとその利息しか保障してもらえないことになっている。預金が1000万円以上ある人は、口座を2つ以上に分けてロスクを回避しておいた方が安心だろう。
その際、同じ銀行内で複数の口座を作っても「名寄せ」という作業が行われるので、支店が異なったとしても合算して1000万円までの保障となるので注意が必要だ。
また、口座を2つ以上に分けることによって、収支の管理がしやすくなる。特に、趣味や副業などで収入があり、そのためにお金を使うことがある人などは、専用に口座を作って分けておくと生活費を使い込んでしまう心配などもなく安心である上、お金の収支も把握しやすくなる。
趣味や副業などをやっていない人でも、普段使う用の口座と貯蓄用の口座に分けると、貯金がしやすくなるだろう。
メインと貯金用の銀行口座の選び方は?
口座は複数持つのが良いとは言ったものの、闇雲に多くの口座を持ちすぎてしまうのはよくない。口座が多すぎて管理しきれなくなったり、口座の存在自体を忘れてしまうといった失敗談も実際にある。
まずは、お給料が振り込まれて公共料金やクレジットカードの支払いをするための「メインバンク」といざというときのためや貯蓄のための「サブバンク」の2つにしぼって使うのがオススメだ。ではメインバンクとサブバンク、より賢く使うにはどのように選べばよいのだろうか?
メインバンクだが、普段使いとしてお金を引き出す、つまりATMを利用する機会が多いということに留意する必要がある。ATMの手数料は意外とかかるもの。自分の生活圏内に多くATMがあることはもちろん、銀行によっては夜間やコンビニなどでも手数料が無料になるところもあるので、ATMの使い勝手をチェックして銀行を決めるのがよさそうだ。
続いてサブバンクだが、いざという時、また貯蓄用としてお金を引き出さない前提で利用するとなると、金利の高さに注目して選びたい。中でもネット銀行は、店舗を構える必要がなく経営にかかるお金が少ないためその分金利が高いことが多く、サブバンクとしてオススメだ。
また、メインバンクとサブバンクの組み合わせとして、お互いの口座に送金するときに手数料がかからないもの同士を選んだ方が口座間のお金の移動が楽になって便利である。
無理なく貯金を増やすための賢いお金の使い方について
最後に複数の口座を貯金に活用する方法をご紹介しよう。せっかく口座を分けるのであれば、1つは貯金用に使うのがよいだろう。なかなか貯金ができないのは、お金をあるだけ使ってしまったり、予定していた生活費をオーバーしてしまうのが主な原因。貯金専用の口座を作れば、そういった失敗を防ぐことができる。
最初は余ったお金を貯金口座に貯めていくのでもよいが、お給料が入ったら貯金するお金をあらかじめ貯金口座に移してしまい、残ったお金でやりくりするようにすると、より確実にお金をためることができてオススメだ。
目的別にお金を分けるのは節約の基本。複数の口座で楽にお金の管理をしてみては?
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