自縛主義な日本の解毒剤は「変革型リーダーシップ」：『Googleの脳みそ―変革者たちの思考回路』

　変革型リーダーシップを持たない者たちは、裁判を恐れ、折角のビジネスプランを取り下げてしまう。日本の検察官システムを恐れているのだ。確かに、検察官は変革型リーダーシップの足元ばかりを虫眼鏡で見ようとする。

　だが、変革型リーダーシップをとれる者は引かない。あらかじめ、そういった状況を予想し、周到に準備しているからだ。たとえば、織田信長は桶狭間において、キーマンである今川義元の居場所を丹念に調査していた。それ以外の主立つ武将たちがどこにいるのかも、調べていた。そして今川氏の大軍を退けることができた。

　変革型リーダーシップを持つ者はこうありたい。検察や官公庁といった組織との闘争を頭に入れ、周到に準備しておくのだ。思い付きで変革型リーダーシップは発揮できない。

  確かな勝算があるから、周囲も助けてくれる。これは若い会社員たちにも、言えることだ。上司たちの癖をあらかじめ調べ、あなたのアイデアが通るように働きかけるのだ。