ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「全て自分で!?」〜vol.636〜』では、ホリエモンが目まぐるしく発展している医療界の未来を大予想。
今回取り上げた質問は、「堀江さんは胃がんの予防にピロリ菌除菌を推奨しており、そのビジネス化も考えられていると思います。私の勝手な想像ですが、今後インフルエンザも自宅で自分で検査して陽性が出れば、抗インフルエンザ薬を常に常備薬として置いておき、自分で判断して飲むなどということも行われるのではと思います。
また、歯科医は近年、歯磨き粉の改良やキシリトールガムなどで虫歯の減少し、かつ病院の増加により経営的に圧迫しているため、歯科診療から予防歯科へ転換されてきています。もう大部分の歯科医院はそうなっているかと思います。これらを踏まえて、予防医学を考える上で、個人診療所や個人薬局で今後どのような転換が起こるのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「知識の蓄積はパソコンに任せればいいんじゃない?」
ホリエモンは、「遠隔診療、出張診療を充実させればいいのでは? 拡大もしやすいし」と回答。
「ぶっちゃけ、個人診療所や個人薬局なんて、かかりつけ医みたいなものしか残らないんじゃないかな」と大胆な予言をするホリエモン。ただ患者を診察するだけでなく、医者には新しい知識のインプットが求められるからだ。
個人診療所や個人薬局では、診療だけでなく雑務もこなさなければならず、質問者が挙げるような最新技術の勉強は不可能だとホリエモンは予想。結果、彼らは最新の医療からは取り残され、今までと同じやり方でも支持してくれるかかりつけ医という形でしか存続しないというわけだ。
ホリエモンによれば、個人診療所の医師でなくても最新の知識を全てフォローできていない人はいるし、自分の専門領域以外はさっぱりだという人も少なくない。とはいえ、現状でも医師の労働時間は限界ギリギリで、さらに学習まで強要するのは不可能だろう。
そこでホリエモンは、「最新知識の蓄積はパソコンに任せればいいんじゃないかな」と提案。現状の医師は、治療と勉強の両方をこなさなければならないため、あまりに負担が大きい。病気に関する知識は患者が各々調べて、医師は施術に専念することで、医師のオーバーワークを解消し、より高度な治療を可能にするというのが「ホリエモンの考える未来の医療像」だ。
ホリエモン「9割以上の病気は、自分で診断できる!」
ホリエモンの考える医療像は魅力的だが、いざ実行に移そうとすればいくつかの問題が浮上するだろう。例えば、パソコンを上手く使えない人は知識を蒐集することができず、適切な治療を受けることすらできなくなってしまう。
そうしたトラブルも見越して、ホリエモンは「これからはパソコンを代わりに操作してあげる診療所や薬局が増えていくんじゃないかな」と新たな個人診療所、個人薬局像を立ち上げる。薬局や小さな診療所が、大きな病院と患者をつなげるためのアシスト役になるようなイメージだ。
今回のゲストで、毎日の排便を記録するライフログアプリ「ウンログ」を運営するウンログ株式会社の代表取締役 田口敬氏が「既に医師とユーザーをつなげる準備をしている」というように、ホリエモンの考えはそんなに先の話ではないのかもしれない。そうなれば、個人診療所や個人薬局がいまとは全く違った形で患者と関わることになるだろう。
また、ホリエモンの提案に対するもうひとつの懸念は、デジタル技術に医療の多くを任せてしまうことに対する不安感だ。自分がどんな病気なのかをパソコンで調べて決定してしまうことに抵抗がある人は少なくないはず。しかし、ホリエモンはこれにも真っ向から反論。「いまの技術なら、9割以上の病気は自分で診断できるんだよね」と話す。
ホリエモンによれば、現状でも綿棒と検査薬、測定器があればインフルエンザにかかっているかどうかは診断可能。機械による病気の診断は、現状でもかなりの有効性を誇っている。ホリエモンが「そういう社会が実現しない理由の半分以上は、利権を守りたい医師会にあるんじゃないかな」というように、医師なしでの診断技術はかなり実用に耐えうるものになってきているのだ。
病気の診断が自宅で可能になれば、医療業界の在り方はもちろん、私たちの病気に対する考え方までもが一変するだろう。そうしたとき、個人診療所は現在のような形で存続することはできなくても、新たな価値を持ったサービスとして生まれ変わるのかもしれないのだ。
ホリエモンが医療のこれからについて語った『堀江貴文のQ&A「全て自分で!?」〜vol.636〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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