近年、従来のオフィスにありがちな画一的な内装よりも、海外のクリエイティブスペースを彷彿とさせるおしゃれなデザインを取り入れたオフィスが増えてきている。
視覚から9割以上の情報を獲得している人間は、見た目一つでそのものに対する印象が大きく変わるもの。だからこそ、オフィスがおしゃれであることは企業イメージにとって大きなプラスとなるのだ。
オフィスをいかにおしゃれでかっこよく見せるか。オフィス空間の快適さを保ちつつ、社員のモチベーションを上げるオフィスづくりには、一体何が必要なのだろうか。今回は、おしゃれなオフィスの条件について考えていこう。
“おしゃれなオフィス”には、共通するポイントがあった!
出典:uredstudio.com おしゃれなオフィスとは、具体的にどのようなオフィスを指すのだろう。以下に、「おしゃれ」と呼ばれるオフィスの特徴を簡潔にまとめてみた。
おしゃれなオフィス作りの三か条
- オフィス内にフリーアドレスのデスクが幾つもあり、フレキシブルにミーティングができる
- エントランスがオフィスらしくなく、まるでどこかのおしゃれな高級店に入るようなデザインになっている
- オフィス内で小綺麗な飲食スペースが確保されている
「おしゃれなオフィス」には、必ずと言っていいほどフリーアドレス、つまり誰もが自由に使用できるデスクがいくつも用意されている。フロア全体がフリーアドレスとなっているオフィスも多々あり、社員間の自由なコミュニケーションが生まれやすいデザインとなっているのだ。
そういったオフィスは、エントランスも非常におしゃれ。「これがオフィスのエントランスなの?」と思わず言いたくなるような洗練されたデザインになっている。オフィスと言うよりはむしろ、どこかのおしゃれな高級店のようだ。
オフィス空間をよりおしゃれにデザインすることで、オフィスで働く社員のモチベーションも断然上がる。フリーアドレスデスクによって、ちょっとしたコミュニケーションから斬新なアイディアが生まれることもあるだろう。おしゃれな飲食スペースが設けられているのも、社員が働きやすく、また誰とでも気軽にコミュニケーションが取れるようにする工夫なのである。
これぞ“働きたくなる”おしゃれなオフィス
壁一面にアート? 感性を刺激されるオフィス
出典:style-files.com 至るところポスターや絵画、ポストカードが飾られているこちらのオフィス。アートは人の感性を多角的な面で刺激する。こういったデザインや配慮が、社員の想像力を刺激し、革新的でスタイリッシュなアイディアを生み出すきっかけとなるのかもしれない。
誰でも一度は憧れる、ガラス仕切りのおしゃれオフィス
出典:www.decoist.com 海外のオフィスに多く使用されているデザインオフィス。昨今は日本の企業でもオフィスのデザインに取り入れる会社が増えてきたようだ。
閉鎖的な雰囲気を一切取りはらったおしゃれなデザインは、隙間の空きやすい上司と部下の関係を上手に仲立ちしてくれるかもしれない。
デスクが全部繋がってる? スタイリッシュなデスクのオフィス
出典:www.thecoolhunter.net デスクのスタイリッシュさについ目を奪われてしまうが、何より全員のデスクが繋がっているということが驚きの、こちらのオフィス。フロア全体の上質な雰囲気が、働く社員のモチベーション維持に大きく貢献していることだろう。
黒、赤、白の三色でオフィスのメイン配色を成しているあたりも非常におしゃれなオフィスである。
おしゃれオフィスに仕上げるためのデザイン会社
おしゃれなオフィスを作り出す毎日通うところでもあり、重要な会議もオフィスで行うので、できれば手を抜かずおしゃれなオフィス空間を作りたいもの。企業、社員両方にとってメリットのあるおしゃれなオフィスを世に送りだしてきた会社を、いくつかご紹介していこう。
株式会社ツクルバ
出典:tsukuruba.com 株式会社ツクルバは、場の発明を通じて「欲しい未来」をつくるをコンセプトに、商業スペースやオフィス空間デザイン、シェアオフィスの運営などを手がける。
日本にまだシェアオフィスがあまり広まっていないころから、コワーキングスペースで働くフリーランサーやSOHO企業の働く場所を提供してきた。働く場を考える上で、おしゃれでクリエイティブ空間を意識しオフィス空間としてアウトプットする。
ツクルバが手掛けたメルカリのオフィススペースや先日上場を果たしたアカツキ、DMM.make AKIBAなど、働きやすさにこだわりつつも居心地の良い空間に仕上がっている印象を受ける。
ドラフト株式会社
出典:www.draft.co.jp ドラフト株式会社は、企業のブランディングを意識した空間デザインや、いかにしてクリエイティブに魅せるかを考える総合インテリアデザインの会社である。その会社の持つ世界観を大事にしながら、どのようにしてオフィス空間にしていくのか、おしゃれにかつ企業としての立場に沿った空間デザインを提案する。
Wantedlyやナイル(旧ヴォラーレ)、コロプラネクスト、a-workなど、様々なオフィス空間を手掛けており、どれもおしゃれでスタイリッシュな印象を持つ。
KINGSMEN ARCHITECTS AND DESIGN LIMITED
出典:www.kingsmen.co.jp KINGSMEN ARCHITECTS AND DESIGN LIMITEDは、親会社がシンガポールの上場会社であり、東京のヘッドオフィスあを幡ヶ谷に構える。各種展示会やショールームなど空間デザイン全般を手掛け、主にファッション、リテール関係のクライアントを中心に手掛けている。
スペインブランドのDesigual原宿やSKECHERS六本木オフィス、Aisei本社など、多岐にわたりオフィスデザインに携わる。
おしゃれなオフィスを作り出す、そういった制作サイド側のオフィスもおしゃれなものだ。クリエイティビティとおしゃれなオフィスとは、切っても切れない関係にあるのかもしれない。
おしゃれなオフィスは、社員同士のコミュニケーションが活発化する場ともなる。会社全体の雰囲気や士気が高まり、結果として業績が伸びることにも繋がるだろう。
学生時代は学校が日々通う場所であったように、社会人になって通うオフィスはある意味、学校と同じような場所である。愛着が湧き、スタッフ皆が良いオフィス環境になるようにお互いが心掛けることで、初めて仕事の成果が上がってくるのではないだろうか。
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