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今のYahoo! JAPANって実際どうなの? ホリエモンが指摘する“ヤフーが抱える2つの欠点”

野口直希

2016/04/01(最終更新日:2016/04/01)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。では、ホリエモンが日本インターネット界の大御所・Yahoo! JAPAN(ヤフー・ジャパン)を徹底分析。
 
 今回取り上げた質問は、「Yahoo! JAPANをどう評価していますか。圧倒的なブランド力と多くのユーザがいることで得られる広告収入が主な収益だと思います。新体制になってからは、PCからスマホへ徐々にシフトしているため、時代の流れに置いていかれるということはない­と思います。

 また、EC革命と称してヤフーショッピングの出店料を無料にしたこともプラスに働いていると思い­ます。しかし、パッとしないというのが正直な印象です。堀江さんが考えるYahoo! JAPANの将来性・強み・弱みを聞きたいです」という質問。

ホリエモン「ヤフーには、スマホのイメージがない!」

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 ホリエモンは、「それでも非常に大きな収益を持っているよね。パッとしないと思うのは、やはりサービスが日本限定なこと(恐らく本家Yahoo!とのライセンス絡み)だと思うので、アメリカのYahoo!の再編問題次第ということになるかな。あと、経営者はもう少しアグレッシブになっていいと思うよ」と回答。
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 2013年に代表取締役が宮坂学氏に替わったこともあって、「多少は攻めの姿勢を見せるようになった」と評価するホリエモン。とはいえ、そもそも日本のYahoo!は構造上、あまり派手な事業をすることができない。ヤフー株式会社(Yahoo Japan Corporation)は、あくまでYahoo!本社の事業を日本で運営しなければならないからだ。

 そのため、例えば多くのIT会社のような海外への展開などはYahoo! JAPANには不可能。「国内事業の買収などをして、本業との相乗効果を狙うくらいしかできないよね」とホリエモンは分析している。
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 そうした事情を差し引いても、ホリエモンはヤフー株式会社の活動には満足していない。その大きな要因は、スマホシフトに成功していないこと。サービスがスマホに対応できていないということではなく、未だにYahoo! JAPANにはスマホのイメージがないということだ。

ホリエモン「昔から使っている人が使っているイメージしかないよね」

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 とはいえ、Yahoo! JAPANの権威が全くなくなったわけではない。例えば、ベンチャー界隈やメディア界隈を中心に、「ヤフトピ(Yahoo!ニューストピックス)に載った」というのは、やはり一つの達成点として認知されている。

 ホリエモンによれば、騒がれる割にはヤフトピに載ってもそこまでPVが伸びるわけではないらしい。一定の指標になってはいるが、こまめにチェックしている人は案外多くないということだろうか。
 
 他にも、Yahoo!オークションの並行輸入品や中古本は、Amazonでも取り扱っており、最近ならよりライトな同業としてメルカリも存在している。ヤフオクならではの強みがほとんどないということだ。
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 これらの現状から、ホリエモンは「Yahoo! JAPANって、昔から使っている人が使い続けているイメージしかないんだよね」と結論。これは、大企業の中年社員が会社に来て、すぐにYahoo! JAPANのトップページをざっと眺める、いわゆる「ヤフーチェック」のようなイメージそのままだ。

 もちろん、ヤフトピのように権威を維持している部分もあるが、それは単に認知度が高いからにすぎない。逆に言えば、認知度はあるものの他社で代替できないサービスがほとんどないのが、いまのYahoo! JAPANだといえそうだ。

 ホリエモンが言う「昔から使っている人が使い続けている」とは、言い換えれば、新しいものや便利なものに飛びつく若者ではなく、最先端を追うのを辞めた人が惰性で使っているサービスだということ。これは、「スマホに対応しきれていない」という指摘とも直結する問題だ。

 未だ圧倒的な認知度を誇っているものの、イマイチパッとしないYahoo! JAPAN。現在のイメージを一新する大革新が起こらなければ、もしかしたら衰退の一途をたどるのかもしれない。

 ホリエモンがYahoo! JAPANについて語った。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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