ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「LINE@を分析!?」〜vol.631〜』では、ホリエモンがLINEの強みと弱み、利用すべき職業を語った。
今回取り上げた質問は、「LINE@は顧客との関係構築ツールとしてかなり強力だと思いますが、現状の王座にいるメルマガと比べて強み、弱みはどのようなものがあると思いますか? もはやメールを使う若者は少数なので、BtoCのメルマガはLINE@に取って代わられて行くように思えます」という質問。
ホリエモン「メルマガと違って、定額課金システムがないのがつらい!」
ホリエモンは、「とはいえ、LINEは非常にパーソナルなコミュニケーションツールだから、個人情報保護のリテラシーが低い中小企業がアカウントを取得するのは、結構ハードル高い気がする。あと、有料メルマガと同様の定額課金システムがないのが辛いね」と回答。
LINEの公開型アカウントとして、近年では企業の利用が格段に増えている「LINE@」。多くの企業は、メルマガのように最新情報やクーポンを発信する手段として使っているようだ。
今回のゲストで、スマホで使える自撮り棒(カメラスタビライザー)などの家電を手がける家電ベンチャー企業・株式会社UPQの代表取締役 中澤優子氏は、メーカー経営者の立場としてLINE@やメルマガは使わない主義だという。広告で人を釣るのではなく、製品の良さでファンを獲得したいからだ。
メルマガやLINE@のようないわゆるプッシュ広告は、興味のない人に商品を「押し付ける」形になってしまい、「商品を良いと思う人が見つけてくれればよい」と考える中澤氏からすればやり過ぎなのだという。
もちろん、「良いものさえ作れば客はついてくる」というほど世の中甘くはないが、UPQでは興味を持ってくれた人のみに向けた少数の受注生産という形で収益をあげている。広告への対応ひとつとっても、経営者の姿勢がこれほどまでに見えてくるのだ。
LINE@に向いているのは美容師!
とはいえ、押し付けがましいプッシュ広告としてでなくとも、LINE@の使い道はあるはず。ホリエモンがいうように、LINE@は大企業が企業全体として使うだけでなく、店舗ごとにアカウントを持っている場合もある。そこでは、近所の常連客にとってお得なクーポンや顔見知りでもあるスタッフのちょっとした近況広告など、ユーザーを不快にさせないコミュニケーションも展開できる。
小さなカフェのオーナーである中澤氏はこの点に賛同しながらも、個人店のレベルでは金額に見合った集客を獲得できるかは疑問だという。LINE@は、無料プランとメッセージ送信数に制限がない有料プラン(5,400円)の2種類があり、運用費自体はそこまで高くない。
自身で深く試した訳ではないと注意した上で、小さな店舗がこうしたコミュニケーションツールを導入しても、それにかけた時間や手間が利益として返ってくるとは思えないというのが彼女の意見。
ホリエモンが言うように、同じ告知手段のメルマガとLINE@の最大の違いは、ユーザーに課金してもらうシステムがないこと。いくらコンテンツを増やしてもLINE@自体では売上をあげることができないので、中澤氏がいうようにLINE@で集客を増やせなければ運用する意味がないのだ。
店舗だとそこまで有効でないと考える中澤氏だが、美容師のように個人を指名するタイプの職業では、LINE@はかなり有効だという。LINEならではの距離感の近いコミュニケーションが利益に直結するからだ。
カジュアルな告知ができるLINE@だが、あくまでできるのは告知だけ。メルマガのようにそれ自体では売上を生むことがないのが現状だ。物足りなさもあるものの、柔軟な使うこともでき、可能性は十分なLINE@。いまはまだ、各々が有効な使い道を模索している段階なのかもしれない。
ホリエモンがLINE@について語った『堀江貴文のQ&A「LINE@を分析!?」〜vol.631〜』。動画が見たい方はこちらをどうぞ!
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