ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「方法はたくさん!?」〜vol.628〜』では、最近では選択肢も増えているベンチャーでの新たな成功モデルをホリエモンが紹介。
今回取り上げた質問は、「昨今、起業する人が多くなっていますが、その背景にはクラウドファンディングによって資金調達が容易になったこともあると思います。またそれだけでなく、エンジェル投資家の人数や手元資金の増加なども要因の一部なのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「ロールモデルが増えてきたから、ベンチャーを目指しやすくなった!
ホリエモンは、「そうだろうね。ロールモデルがたくさん出てきたことも原因じゃないかな」と回答。
誰にも理解されない中で必死に努力しなければならないが、当たれば一攫千金……というのが一昔前のベンチャー経営のイメージだった。ただ、これは様々なモデルの登場で確実に変化している。
その手助けになっているのが、クラウドファンディングやエンジェル投資家などといった資金調達を手助けする制度の増加だ。クラウドファンディングは、プロダクトデザインなどのアイデアを公開することで興味があるユーザーからの募金や事前購入を募るシステム。
エンジェル投資家は、創業間もない起業家に資金を投資する人物。欧米に比べればまだまだとはいえ、最近は日本でもベンチャーキャピタリストなどの数も着実に増加している。
これらの制度が普及したことで、起業家が資金調達に奔走する苦しみはずいぶん軽減された。資金調達に悩まずに済むということは、時間や神経を浪費せずに事業に取り組めるということ。
イノベーションは苦しい環境からでなければ生まれないと考える人も多いが、起業に限っては必ずしもそうとは限らない。欧米がそうであるように、健全なエコシステムの中で事業に取り組むことで、今までにないサービスが生まれる確率は高くなるのだ。
購入希望者のデポジットで数千万円を調達!
とは言え、全てのベンチャーがクラウドファンディングやエンジェル投資家から資金を集めているわけではない。資金調達の手法は経営者によって千差万別だ。
今回のゲストで、家電ベンチャー企業としてスマホや動画にも使える自撮り棒(カメラスタビライザー)などの家電を手がける株式会社UPQの代表取締役 中澤優子氏は、プロダクトに対してプレオーダーを行い、予めデポジット(保証金)を貰っておくのだという。
これは、先にサンプルを作って購入者を集めておくことで、確実に収益を得ることができる手法。モノを作るメーカーが一番懸念するのは、製品は作ったが在庫がさばけずに、製造費用を回収できないどころか、倉庫費用などがかさんで赤字を垂れ流してしまうという事態だ。
クラウドファンディングにも近い中澤氏の手法だが、購入を考えている人による寄付ではなく購入する人からの保証金なので、確実性はより高まるだろう。24製品のプレオーダーで数千万円もの調達に成功したそうなので、製品を作る際には資金回収の失敗をおそれることはなかったはず。
現在では、オリジナルのスマホが2万台も売れていたり、ガラス製のキーボードが女性や飲食店、海外のブロガーイベントでも好評を博していたりするなど、着々と人気を伸ばしている。中澤氏には、未だエンジェル投資家もついていない。上述したような制度に頼らなくてもモノ作りベンチャーで成功できるという、見事なケースだといえるだろう。
中澤氏に限らず、資金調達や成功までの道のりはベンチャー経営者の数だけ存在する。制度の拡充がベンチャー希望者の後押しになることは確かだが、既存の手法にこだわらずに夢を叶えた人だってたくさんいるのだ。
ホリエモンがベンチャー成功までの道のりについて語った『堀江貴文のQ&A「方法はたくさん!?」〜vol.628〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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