ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.624〜ヒットを生み出せ!?〜」では、ホリエモンがスマホゲームでヒット作を出す方法を語った。
今回取り上げた質問は、「上場企業ゲーム会社の赤字転落と株価低迷が目立ってきましたが、打開するには数多くのゲームをリリースして当てるとしかないでしょうか。だとしたら当てられない原因は、既存社員の企画力不足やアイデア枯渇ということになりますか?
または、会社の構造や使用しているシステムなどに原因がありますか? もし、堀江さんが低迷しているゲーム会社の代表取締役社長になったとしたら、どんな手を打ちますか? ならないとは思いますが……」という質問。
ホリエモン「狙ってヒット作を出すのは難しい」
ホリエモンは、「んー、新しいタイトルで成功させるのはなかなか難しいと思うよ。映画と同じで、ヒットタイトルのシリーズものに大量の資金を投入してプロモーションするのが一番堅いので、株価が高いときに大量に資金調達して、それをヒットタイトルのIP(知的財産:今回であればゲームやアニメの版権)に投資して新規シリーズを作るかな」と回答。
「ゲームの新タイトルを狙って成功させるのは難しいよね」とホリエモン。「エロ」などのある程度堅いジャンルはあるものの、やはり確実に新作を成功させるのは容易ではない。
たしかに、「モンスターストライク」のミクシィや「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」のガンホー・オンライン・エンターテイメントなどのヒット作を開発した会社でも、後続作品を数多く出しているもののヒットには至っていない。結局は、代表作一本に頼り切りの状態のようだ。
なので、手堅く成功させるためには、人気マンガなどの既に知名度があるIPを原作にしたゲームを作るべきだと話すホリエモン。これは、最近の邦画が人気マンガの実写版を公開するのと同じ手法だ。
スマホゲームでも、人気マンガのキャラを使ったゲームはもちろん、コンシューマーゲームの人気作のスピンオフを作るなどの手法が考えられる。既にそうした作品は多数存在し、ストア内のランキングで上位に位置していることも少なくない。メディアミックスの有効性は、スマホゲームでも例外ではないようだ。
ホリエモン「僕はゲームのプログラマーになれなかった!」
ホリエモンの話を聞いていると、新作ゲームをヒットさせるのがどれだけ難しいかがよく分かる。最近はスマホゲーム市場が賑わっているが、それでもヒット作はごく一部。逆に、一度成功すれば莫大なリターンが見込める世界でもある。
実は、長年プログラミングに勤しんでいるホリエモンも、ゲームプログラミングはやったことがないという。「ゲームのプログラマーって、天才だよね」と憧れの言葉を素直に話した。実は、ホリエモンも一時期はゲームプログラマーになりたかったそうだが、当時は技術的にも難しく、環境を揃えるのも大変で結局は手をだせなかったという。
とはいえ、今ではゲームプログラミングをめぐる環境も大きく変わっている。UnityやUnrealなどのプラットフォームやライブラリも数多く存在しており、VR(仮想現実)デバイスのOculus Riftに対応したゲームですら、複雑なものでなければそこまで苦労せず作れるらしい。
参入難易度は昔ほどではないとはいえ、やはり今でも高度な技術が求められるゲームプログラミング。しかも、それだけではヒット作は生み出せない。何が受けるのか分からない世界で新規のヒットを狙うなら、とにかくユーザー心理や競合を考えながらも、試行回数を重ねなければならないだろう。
ホリエモンがいうように、ある程度のヒットなら狙うことができるゲーム業界。手堅いヒットを重ねて資金を貯めながら、それを使って不確実だが爆発的な成功を目指すのが、継続可能なやり方のようだ。
ホリエモンがスマホゲームでの成功法について語った「堀江貴文のQ&A vol.624〜ヒットを生み出せ!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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