ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.623〜効率化でチャンス!?〜」では、ホリエモンが効率化の波が押し寄せる学習業界の今後について語った。
今回取り上げた質問は、「学校教材の出版社で編集の仕事をしていますが、勤務先の仕事以外に学参原稿も個人的に請け負っており、近々、二足のわらじ状態を脱して編集プロダクションを立ち上げたいと考えています。学参業界はいまだに手書きでしか原稿を作成できないライターや、クラウドを活用できない編集者がたくさんいます。こういった人たちに比べて、私なら原稿から編集・制作までワンストップで、はるかに効率的に教材を作る仕組みを整えることができると考えています。しかし、これは既存のものを効率化しているに過ぎないのかもしれないのかもしれません。
質問ですが、古い業態の中でダントツのトップになることを目指して起業するというのもありでしょうか。あるいは、誰かが既にやっていることを多少効率化したところで意味がないとお思いになるでしょうか。『業界自体がオワコン』といったご意見でも結構です。お考えをぜひお聞かせください」という質問。
ホリエモン「学校が『受験サプリ』予備校化している!」
ホリエモンは、「まだチャンスはあると思うけど、リクルートの『受験サプリ(現・スタディサプリ)』などのプレイヤーが急速に参入しているから、早めにやった方がいいんじゃないかな」と回答。
質問者もいうように、旧態依然とした競争環境が続いているようにみえる教育業界。そのため、そこを効率化する事業にも価値はありそうだが、ホリエモンは最近になって革新的なプレイヤーの参入が増えていると指摘する。
黒船の代表格は、リクルートが始めたインターネット予備校「受験サプリ」。これは有名予備校講師の授業をスマホやPCで定額視聴できるサービスだ。ハイクオリティな講義があまりに手軽に受けられるようになるため、「これじゃあ学校の授業を受けたくなくなるだろうね」というホリエモン。
受験サプリは疑問点を質問できるサービスも備えているため、一定以上の学力を持ち自学できる人にとっては受験サプリさえあれば学校も予備校も不要になるとホリエモンは予想する。逆に言えば、学校や予備校での授業は受験サプリでの自学ができない人の補助さえすれば事足りるということだ。
ホリエモン「学習業界はまだまだ効率化されていない!」
ホリエモンは、受験サプリの登場で高校生の学習に大変革が起こると考える。限りなく効率的な講義が誰でも受講可能になったことで、それに満たないレベルの講義しか提供できない環境も大きな変化を要求されるだろう。
これは、既存の学習業界が効率的なサービスをなかなか提供できていなかったともいえる。ホリエモンも「良い教材を作ることができれば今でも売れるだろうね」というように、まだまだこの業界にはさらなる効率化を導入する余地があるのだ。
今回のゲストでオンラインプログラミング学習サービスProgate(プロゲート)を運営する株式会社ProgateのCEO 加藤將倫氏も、プログラミングの教育サービスを効率化しようと励んでいる。挫折者も多いプログラミング業界は、たしかに良質な学習サービスを求めているはずだ。
とはいえ、ホリエモンが回答で示しているように、今までは非効率的だといわれていた教育業界にも新たな波が続々と押し寄せている。他業界では当たり前のことであっても、ある業界に効率化をもたらすサービスは歓迎される。しかし、それは特別なノウハウではない以上、他のプレイヤーが先に参入してくる危険性も高いことを忘れてはいけない。
ホリエモンが学習業界の現状を語った「堀江貴文のQ&A vol.623〜効率化でチャンス!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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