出典:environment.nationalgeographic.com
一人暮らしの中でも最も大切な家電の一つが洗濯機だ。近くにコインランドリーがあるから持っていないという一人暮らしの人もいるかもしれないが、実はコインランドリーは洗濯機に比べかなり割高なのだ。一回の洗濯にかかる料金が洗濯機を使用した場合だと、水道代や電気代、洗剤の料金を足しても約40円と言われている。これに対しコインランドリーを使用すると、一回で300~500円程度かかってしまう。これだけを比較しても洗濯機が一人暮らしにとって、どれだけ重要な存在か理解していただけるだろう。
今回は、新しく一人暮らしを始める人や、洗濯機の買い替えを検討している一人暮らしの人向けに、一人暮らしの洗濯機を選ぶ際のポイントとそのポイントに適した洗濯機メーカーをいくつか紹介していきたい。
一人暮らしで洗濯機を選ぶ際のポイント
冒頭で、一人暮らしにとってコインランドリーと洗濯機、どちらがお得なのかという話をしたが、どんな洗濯機でもいいというわけではない。洗濯機は決して安い買い物ではない。それが一人暮らしともなればなおさらだ。せっかく買った洗濯機が、音はうるさいし汚れは落ちないような代物だったら、コインランドリーを利用したほうがよっぽどましだ。
そこで筆者が考える、一人暮らしの人が洗濯機を選ぶ際のポイントは以下の4つだ。
一人暮らしが洗濯機を選ぶポイント
- 静音性
- 洗浄力
- 省エネ
- コストパフォーマンス
一人暮らしの洗濯機選びのポイント#1 静音性
出典:www.ukwhitegoods.co.uk 休みの日を除けば、一人暮らしの人が洗濯機を利用するのは夜間が多いだろう。仕事から帰ってきて、その日来ていた服をまとめて洗濯機に放り込むという一人暮らしの方も多いのではないだろうか。
一人暮らしの人はマンションやアパートに住んでいる人が多いと思うが、夜間に洗濯機がけたたましい音をたてていたら、隣人とトラブルになりかねない。だからこそ、一人暮らしで洗濯機を使用するなら、洗濯機の運転音には敏感になっておきたいところだ。
東芝 AW-8D3M
出典: Amazon.co.jp 静音性で非常に高い評価を得ている東芝産の洗濯機。洗い26db、脱水37dbは他のメーカーと比べても非常に静かな運転音である。さすがに脱水時は多少振動するが、それでも抜群の静音性を誇る。
そして東芝の洗濯機といえば、汚れのつかない“マジックドラム”。静音性ばかりに目が行きがちだが、それ以外の機能も充実しており、洗濯機の運転音が気になるという一人暮らしの人にはおすすめの洗濯機。
パナソニック プチドラム NA-VH320L
出典: Amazon.co.jp ドラム式の洗濯機が登場した当初は、静音性に問題があるといわれていた。しかし、近年のドラム式洗濯機には、縦形洗濯機とさほど変わらないほどの静音性を発揮している。パナソニックの「NA-VH320L」はドラム式洗濯機の中でも特に優れた静音性を誇る。
60×60の正方形の形で、他の洗濯機と比較すると圧倒的にコンパクトな仕様になっている。スペースが限られていることが多い一人暮らしにとっては、非常にありがたいサイズ感だ。
一人暮らしの洗濯機選びのポイント#2 洗浄力
出典:www.fastcoexist.com 洗濯機を選ぶうえで最も重要だといっても過言ではないポイントが洗浄力だ。これは一人暮らしでも家族と暮らしていようが関係ないと思うが、他のどの性能が優れていても洗浄力が低ければ本末転倒である。
一人暮らしをしている人の中には毎日スーツを着ており、ワイシャツは常にきれいにしておきたいと思っている人も多いだろう。特に白いワイシャツは、黄ばみや汚れが目立ちやすい。一人暮らしの人も洗濯機の洗浄力にはこだわってほしいものだ。
日立 ビートウォッシュ BW-7WV
こちらの洗濯機はなんといっても洗浄力の高さが魅力。遠心力ですすぎ残しを一掃する「ナイアガラすすぎ」という技術を搭載し、汚れを一切逃さない。一般的な洗濯機は、きれいな水を通水させ、槽に水をためてすすぐという2ステップの方式を採用している。一方、ナイアガラすすぎではいったん槽内に水を貯めた後、毎分1000回転という高速回転の遠心力で洗剤を絞り出す。それから、最大流量毎分約50Lというたっぷりの水で、繊維に潜んだ洗剤をさらに落とす。
ワイシャツについたどんな汚れも落としてくれるので、一人暮らしのビジネスマンの人には特におすすめしたい洗濯機だ。
日立 ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム スリム BD-S8800L
出典: Amazon.co.jp ドラム式洗濯機でも、同じく日立製の洗濯機をおすすめしたい。こちらも「BW-7WV」と同じくナイアガラすすぎを採用しており、洗浄力に関しては日立製のものが一歩抜け出ている印象だ。
こちらは、ドラム式洗濯機らしく乾燥機能も充実している。日立独自のビッグドラムと「風アイロン」と言われる高速風は、衣類のしわを大幅に低減し、乾燥が終わればそのまますぐに着れるような仕上がりにしてくれる。
一人暮らしの洗濯機選びのポイント#3 省エネ
出典:www.telegraph.co.uk 洗濯機に限らず、一人暮らしでは光熱費はなるべく節約したいものだ。冒頭では、洗濯機はかなりお得という話をしたが、ちりも積もれば山となるというやつで、結局洗濯機の使用料も節約できるに越したことはない。
静音性や洗浄力に比べれば、機能的なポイントとは言えないが、一人暮らしにとってはかなり重要なポイントなので、懐事情を気にしている一人暮らしの人は是非チェックしてほしい。
ここまでは縦型とドラム式の洗濯機をそれぞれ一つずつ紹介してきたが、基本的にドラム式洗濯機は節水力には優れるが、電気使用量が縦型洗濯機に比べて非常に高く、結果的に光熱費が高くついてしまうことが多いので、本稿ではおすすめの縦型洗濯機のみを紹介する。
パナソニック NA-FS70H2
出典: Amazon.co.jp この洗濯機が搭載する“エコナビ”という機能は、水温をセンサーで見極め、自動で洗浄時間を短縮してくれる。汚れは水温が高ければ高いほうが落ちやすくなるが、従来の洗濯機は水温にかかわらず、同じ洗浄時間を費やしていたため、この洗濯機を使えばかなりの省エネ効果が得られそうだ。
もちろん洗浄力にも定評があり、泡の力で汚れを落とす“泡洗浄”機能を搭載しており、きちんと汚れも落としてくれるので、毎月の光熱費が気になっているという一人暮らしの人は検討してみてほしい洗濯機だ。
一人暮らしの洗濯機選びのポイント#4 コストパフォーマンス
出典:blog.zopper.com 冒頭でも述べたように、洗濯機は一人暮らしにとって決して安い買い物ではない。高機能の洗濯機ともなれば、一人暮らしにはとても手が出ないような金額の洗濯機もたくさんある。
かといって聞いたこともないメーカーの格安洗濯機を購入したところで、その効果は目に見えているだろう。安くて高機能な洗濯機を選ぶことは、一人暮らしをする上である意味一番重要なことかもしれない。
ドラム式洗濯機は、同じ容量でも縦型洗濯機に比べ2~3倍の値段がするものが多いので、「省エネ」の項に続いて、ここでも縦型洗濯機のおすすめを紹介していく。
ハイアール JW-K70K
出典: Amazon.co.jp 格安家電でおなじみのハイアールが製造している洗濯機がこのJW-K70K。一人暮らしに適しているとされる洗濯機の容量は、5㎏から8㎏と言われている。この洗濯機自体の容量は7㎏とまさに一人暮らし向けの洗濯機といえる。しかし、驚くのはその価格で、他メーカーの製造する7㎏~8㎏の洗濯機の価格が約6万円~9万円程度と高額なのに対し、この洗濯機は定価で約4万3000円とほぼ半額の価格設定をしている。
もちろん安いだけでなく、“高濃度洗浄機能”を使った力強い洗浄力を発揮している。高額な洗濯機には手が出ないが、品質は妥協できないという一人暮らしの人におすすめの洗濯機だ。
一人暮らしだと洗濯はさぼりがちで、洗濯物をため込んでしまうことも多いと思う。だが、洗濯機はただ単に衣類を洗ってくれるだけでなく、次にその服を着た時に気分をリフレッシュさせてくれる大切な家電だ。
新しく一人暮らしを始めようとしている人も、これから洗濯機を買い替えようと思っている人も、今回の記事を新しい洗濯機選びの参考にしてみてほしい。
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