近年、女性の社会進出化が一般的になりつつあり、共働きをしている家庭も少なくない。言わずもがな、家庭にとって収入や貯蓄額は最重要事項になる。夫が稼いで、妻が専業主婦となり家事をすることが当たり前だった時代は、もう終わったと言える。これからは、より共働きの家庭が増加してくるのではないだろうか。単純に考えて、夫婦共働きの家庭は、世帯収入としてはそうではない夫婦の2倍になる。
2015年度の統計によれば、男性雇用者と無業の妻からなる夫婦の世帯が720万世帯なのに対し、雇用者の共働き夫婦世帯は1,077万世帯となっている。現在共働きではない家庭の方も、この記事を読んで是非一度「共働き」について考えてもらいたい。今回は、そんな共働き夫婦のお金事情について考えてみる。
「共働き夫婦の世帯収入の平均」は、728万円!
当然、収入源が1人よりも夫婦2人の方が、世帯収入としては多くなるだろう。それでも共働きをするには色々大変なこともあり、不安が多いことだろう。そして一番気になるのは、やはりその収入。共働きすることによって、収入はどれほど増加するのだろうか? では、共働き夫婦の平均収入はいったい、いくらなのか。統計データをもとに紹介する。
平成24年度の国税庁の給与実態統計調査によると、30代前半男性の平均収入は431万円、女性は297万円となっている。そして30代前半夫婦と仮定すると、世帯収入の平均は728万円となる。つまり、男性雇用者と専業主婦の妻からなる世帯と、雇用者の共働き世帯での平均収入では、おおよそ倍の数値差となる。このデータからも、共働き夫婦がいかに稼いでいるかがわかるだろう。
「共働き夫婦の平均貯金額」は、1,124万円!
共働き夫婦の平均収入については先述の通り。では、次に「共働き夫婦の平均貯金額」を見てみる。世帯平均貯金額は1,124万円。そのうち、子供がいる家庭は1,063万円、子供がいない家庭で1,143万円となっている。年代別に見ても、子供がいる家庭よりも、子供がいない家庭での平均貯金額が上回る結果となった。これは、子供がいる家庭の方は支出が増加することはもちろん、子供の世話の時間によって夫婦の働く時間が短くなることも影響しているだろう。
一方、男性雇用者と無業の妻からなる30代ファミリー世帯の平均貯金額は370万円となっており、これも圧倒的に共働き夫婦の平均貯金額の方が高くなっている。子供の将来を考えると、ある程度子供が成長した後は、共働きにしてみるのもいいのかもしれない。
「共働き夫婦」が効率よく貯金するためには?
貯金をしようにも、なかなか思った通りに貯金ができない、やり方がわからないという人もいるだろう。特に共働き夫婦は収入が二つになってしまうため、お金の管理が1人の時に比べると難しくなるだろう。しかし、共働き夫婦の効率的な貯金方法がいくつかある。
中でもおすすめなのが、夫婦どちらかの収入だけで生活費をやりくりし、もう一方の収入を全額貯金に充てるというやり方だ。この方法のメリットは貯金がしやすいこと、毎年の貯金目標額が決めやすいこと、家計の管理が簡単なことなどが挙げられる。確かに、この方法であれば、あまり深く考えることもなく家計の管理をすることが可能になるだろう。また、片方の収入だけで生活費をやりくりするため、必然的に節約をする気にもなるだろう。
今の時代、共働きという家庭状況は当たり前になりつつある。もちろん、夫婦仲や子供の世話などの事情によって不安視する家庭も多いだろう。しかし、共働きによって家庭のお金事情は大幅に楽になること間違いなしだ。今までの古い考え方は捨て、今一度共働きという方法を選択をしてみるのもいいのかもしれない。今後の主流は間違いなく共働き世帯だ。
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