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有名な投資家から投資の哲学を学ぼう!

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:jimrogers-investments.blogspot.jp
 優れた先見の明と好機を逃さぬ勝負勘を持ち、投資で大成功を収め一代で巨万の富を築く……。投資ビジネスで一攫千金を狙う人達にとって、こうした「有名投資家」たちは永遠の憧れであり、自らの進む道の果てに燦然と輝く碑(えりいし)である。そして、彼らがどのようにして成功を収めたのか、彼らがどんな視点から市場の動勢を見ていたかを知ることは、今日の名もなき投資家たちが明日の栄光を掴むための道しるべとなるだろう。そこで今回は、歴史に名を残す大投資家たちを紹介するとともに、彼らの哲学とその成功の要因を書き記していこう。

有名な投資家ってどんな人がいるの?

 実際に大きな成功を収めた投資家にはどんな人がいるのだろうか。正直なところ、実業家の名前などはポンポンと出てくるのに対し、投資家の名前を挙げろと言われると意外と浮かんでこない。世界の著名な投資家の中でも、ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャース、ジョージ・ソロスの3人は「世界三大投資家」と呼ばれその知名度は最も高い。

 バフェットは1930年にアメリカで生まれ、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務め、フォーブス誌が毎年発表している世界長者番付では、1986年に5位に入ったのを最初に毎年ベスト10圏内に入り、2007年には初めて1位となった。その投資スタイルは長期投資を基本とし、一株の持つ内在価値を最大限にまで高めることを目的としている。

 ロジャースとソロスは共同でヘッジファンドの草分けであるクォンダム・ファンドを設立、1980年に2人は決別し、ロジャースはこれを機に仕事を引退した。ソロスはその後、1992年のイギリス政府の為替介入に対してポンドの空売りを行いポンドの為替レートを急落させ、莫大な利益を得た。この、いわゆる「ポンド危機」を引き起こした人物として同氏は「イングランド銀行を潰した男」という異名をつけられている。

 また、共和党として現在アメリカ大統領選挙に立候補しているドナルド・トランプ氏も、80年代の不動産ブームの際に大量の投資を行い、「アメリカの不動産王」の異名をとった人物として世界的に有名な投資家であると認識されている。

日本の有名な投資家って誰?

 先ほど挙げた人物の他にも多くの有名な投資家は存在し、当然日本にも有名な投資家はたくさんいる。

 村上ファンドで有名な村上世彰もその1人だ。彼は日本の企業が保有している優良だが有効活用されていない株式を積極的に利用し、時には株主の立場で株主総会の際に経営陣を批判・叱責することも珍しくなかった。こうして対象とした会社の株を独占し、利益の上がる事業を優先して行わせた上で売り払うという手法で利益を得たが、次第にその横暴な手法は批判を受けるようになり、最終的にインサイダー取引で逮捕されることとなった。

 「ジェイコム男」としても知られるB・N・F(こちらは本人が使用しているハンドルネーム)も有名な日本人投資家の1人だ。彼はみずほ銀行の役員による「ジェイコム株大量誤発注事件」で大きな利益を得たことによってその名を有名にした。

有名な投資家ってどうやって成功したの?

 莫大な資産を築き、国際的に有名になった投資家たちは、なぜ成功を収められたのだろうか。有名な投資家たちの具体的なエピソードは上にあげた人物に併記したものに留めておくが、彼らに共通して言えるのは「利益を最大化する」ことと「好機を逃さないこと」の2つであるといえる。もちろんそれを可能にするのは、長い間市場を見続けてきた経験と、先の展開を見通す優れた観察眼であろう。


 世界で活躍する名だたる投資家たちは、やはり優れた才覚を持っているものだ。こうした人々の手法を参考にすることは、必ずやあなたが投資で成功するためのヒントとなるであろう。


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