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資格取得やスキルアップに助成金を活用しよう!

粕谷満子

2018/08/30(最終更新日:2018/08/30)


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出典:visualhunt.com

 皆さんは資格取得やスキルアップに助成金があることを知っていただろうか。難しい資格を取るのに独学は到底限界がある。市販教材もしくは資格専門学校での講座を利用することも出てくるだろう。その場合個人の負担はどうしても増えてしまう。ここで資格取得助成金の出番だ。今回はその助成金についてできる限り詳しく紹介したい。

助成金を支給してくれる教育訓練給付制度とは?

 助成金を支給してくれる教育訓練給付制度は資格取得支援制度の一環として行われ、厚生労働省が設けた制度である。労働者や離職者がまず自分で費用を負担して厚生労働大臣が指定した教育訓練講座を受講し修了した後に、申請すれば教育訓練施設に支払ったお金の一部を戻してくれるという給付制度だ。

 この教育訓練給付金は2種類あって、「一般教育訓練の教育訓練給付金」と最近追加された「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」だ。この両者の違いは後ほど説明する。国が指定する資格しか助成金が出ないから資格の種類と数が限られると思われているかもしれない。しかし簿記検定試験や幼稚園教諭、看護師まで受講できる講座は様々な業界に渡り実に種類豊富で多いのだ。思いつく資格はすべてその対象となっているのが驚き。

 1つ注意してほしいのはこの助成金を受け取れるのは雇用保険に加入している人のみである。雇用保険から助成金を給付されるので、雇用保険に加入する必要が生じる。学生の場合はこの恩恵を受けられない。

ハローワークの助成金対象となる講座は?

 教育訓練給付制度の助成金の申請手続きはハローワークですることになっている。具体的にどんなこの助成金対象にはどんな講座があるのか。ここで業界別に何個かメジャーなのを取り上げたいと思う。

 情報関係には基本情報技術師、CAD利用技術者試験、ウェブデザイナー検定がある。事務関係にはHSK漢語水平考試、TOEIC等の言語系資格が揃っている。専門的サービス関係にはAFP資格審査試験、技能検定フィナンシャルプランニング、公認会計士、税理士、司書等がある。営業販売サービス関係には調理師、色彩検定、宅地建物取引士そして美容師がある。社会福祉、保健衛生関係には看護師、介護支援専門員、保育士等がある。自動車免許関係には大型自動車、牽引免許、海技士、クレーン技能講習がある。技術関係には建築士、電気工事士、気象予報士がある。製造関係には例として自動車整備士をあげられる。

 このように実に多岐にわたって多くの資格が対象となっている。公認会計士のような資格専門学校に通わないと勉強さえできない資格を取りたい人には福音であろう。

ハローワーク助成金の種類は?

 最初に教育訓練給付金は「一般教育訓練の教育訓練給付金」と専門実践教育訓練の教育訓練給付金」の二種類あると述べた。ここでその二種類の違いについて説明したい。まず給付額に差がある。「一般教育訓練給付」については教育訓練施設に支払った教育訓練経費の20%に相当する額を給付され、最高の給付額は10万円とし、4,000円を下回る場合は給付されない。「専門実践教育教育訓練給付」は専門教育なのでやはりそれなり難度が高く、受講料も高いことを考慮されて教育訓練施設に支払った教育訓練経費の40%に相当する額を給付される。

 ただし、一年間の支給額は32万円までとし、訓練期間は最大で三年間とする。また一般教育訓練と同じように4,000円を超えない場合は支給されない。さらに専門実践教育訓練の助成金申請には45歳未満であるという年齢上限がある。

 今まで資格取得やスキルアップをするのに助成金が付いてくると知らなかった人も多いだろう。この記事を読んで少しでも資格取得に興味を持って貰えたらと思う。また、国の援助を受けて取った資格なので、取得した後は無駄にしないようにしてほしい。



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