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花粉症対策の薬で眠くなってる人へ。食事で始める“花粉症対策”

粕谷満子

2016/02/28(最終更新日:2016/02/28)


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花粉症対策の薬で眠くなってる人へ。食事で始める“花粉症対策” 1番目の画像
by nodoca
  目のかゆみや鼻水・くしゃみだけでなく、体のだるさの原因にもなる花粉症だが、薬に頼るだけでなく、日頃の食事である程度の症状を抑えられるそうだ。今回はその食事方法について紹介する。

花粉の飛散スケジュールを知ろう

 花粉症の原因としてもっとも有名なのは、スギやヒノキの花粉。スギ花粉は、2月後半から4月の終わりまで、ヒノキ花粉は、3月中旬から5月の終わりまで飛散する。つまり、たいていの花粉症の人は3月にもっとも症状が出ると言える。

 しかしながら、花粉症はスギやヒノキに限った話ではなく、人によっては他の花粉に反応することもある。なんとなく感じている体の不調の原因が、実は花粉症だったということも少なくない。さまざまな植物の花粉は1年中飛んでいるため、毎年決まった時期に体の不調が出る人は本記事を参考にしていただけると幸いだ。

 それぞれの花粉の飛散スケジュールは以下のとおりだ。1月から3月にかけてはハンノキ、2月から4月にかけてはスギ、3月から5月にかけてはヒノキやサワラ、4月から5月にかけてはコナラ・クヌギやイチョウ、7月から8月はイネ、8月から10月にかけてはブタクサやヨモギの花粉が飛散する。

どのような食べ物が花粉症対策に良いの?

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 日本での花粉症患者増加の背景に、食生活の乱れや欧米化がある。体に合わない食事がアレルギー反応を引き起こすという仕組みだそうだ。したがって、まずは食生活が乱れている人はそれを直すことから始めよう。食生活を見直したうえで、花粉症に有効な食べ物を摂取することで症状に効果が出る。

 さて、肝心な食べ物について、ペクチンを含むりんご、αリノレン酸などを含むブロッコリーやカリフラワー、アリシンを含むにんにく、たまねぎ、ポリフェノールを多く含むトマトやチョコレートなどが効果的だ。

 また、腸内環境を整えることでアレルギー反応を抑えることができるため、ヨーグルトや納豆なども効果的だ。これらをバランスよく摂取することで症状の改善が見込めるだろう。特に手に入れにくいものはないと思われるため、継続して食べてつらい症状を抑え込もう。

どのような飲み物が花粉症対策に良いの?

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by eiljot
 食事と違って好きなタイミングで摂取できる飲み物で花粉症対策ができれば理想的といえるだろう。前述のとおり、ポリフェノールを含む食品や飲料は花粉症に効果がある。したがって、コーヒーや紅茶などはおすすめの飲み物だ。

 しかし、このとき注意していただきたいことがある。どちらも飲むときはブラック、ストレートにするということだ。砂糖や牛乳はアレルギーを悪化させるものであるため、一緒に飲むと効果が半減、最悪の場合悪化してしまう。また、カフェインもアレルギー反応の抑制に効果があるとされているが、飲みすぎるとカフェイン中毒になってしまうことや夜に眠れなくなってしまうことがあるため飲みすぎには注意が必要だ。

 他には、緑茶も花粉症に効果的だ。緑茶に多く含まれるカテキンには、アレルギーの原因であるヒスタミンの作用を抑える働きがあるためである。そば茶もポリフェノールを多く含むのでおすすめの飲料だ。コーヒーや紅茶が苦手という方にはぜひとも飲んでいただきたい。また、腸内環境を整えるヨーグルトドリンクや乳酸菌飲料なども良い効果が見込める。ポリフェノールを多く含む飲料を飲み、砂糖が多く入ったジュースは避けるようにしまよう。


  薬を服用する際は副作用を気にしなければならないが、食生活の改善をするだけで、根本は治らなくとも症状の緩和、改善が見込める。無理のない範囲で体を内側から整えてつらい花粉症シーズンを乗り越えていこう。

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