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家事・育児の負担割合はどうしている? 共働き夫婦の生活について

粕谷満子

2016/11/29(最終更新日:2016/11/29)


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出典:visualhunt.com
 近年、家族の形も大きく変わってきたということをよく聞くようになってきた。昭和の頃は、怒ると「誰のおかげで飯が食えていると思っているのだ」なんて言ってしまうような夫に専業主婦の妻……というスタイルもあったかもしれないが、現在は共働き夫婦の方が多くなり、家事も育児も夫婦で協力し合うスタイルになりつつあるという。

 しかし、各家庭によってその負担割合は違うだろうし、そもそも他の家庭がどのように生活しているのかはなかなかわからないもの。そこで今回は、現代の共働き夫婦の生活について詳しくみていこうと思う。

共働き夫婦のメリット・デメリットは?

 夫婦共働きのメリットの1つ目としては、収入が飛躍的に上がることだろう。さらに妻が正社員だという場合は、夫だけが働く場合と比べるとその差は大きなものになる。特に20代のうちは、どうしても収入が少ないのに対して、出産やマイホーム購入ということで大きなお金がかかりがち。こういった時に少しでも収入が多い方が助かることは明白である。

 夫婦共働きのメリット2つ目としては、夫婦が若々しくいられるということ。やはり外で働いていると、他人の視線もあるため、メイクや服装といった身だしなみを気にするようになるため、結果的に共働きで夫婦の方がいつまでも若々しくいることができるのだ。

 逆に夫婦共働きのデメリットの1つ目としては喧嘩しやすくなることが挙げられる。共働きであるため、当然一緒に過ごす時間は少なくなり、家事も夫婦で分担して行う必要が出てくる。さらに仕事で疲れていてイライラしがちなせいか、普通なら気にならないようなことも、目について怒ってしまい喧嘩になってしまいがち。

 夫婦共働きのデメリットの2つ目としては、配偶者控除が受けられない可能性があること。共働き夫婦の場合、妻の稼いでいる金額が多いと配偶者控除が受けられなくなることがある。さらには年間130万円以上を稼いでしまうと、夫の社会保険へ加入することもできなくなってしまうため、年金と健康保険のための出費が必要になる。

 そして夫婦共働きのデメリットの3つ目としては離婚率が高くなること。一番大きなインパクトのあるデメリットだが、どうしても専業主婦の家庭と比べて離婚率が高くなってしまっているのが現状である。もともと男性は家事や育児が苦手な人も多いため、女性にどうしても負担がかかりやすい。

 しかし、女性も働いている場合は、自分だけ負担が大きいと感じやすい。そのため離婚しやすいというわけである。さらに共働き夫婦は、男性に依存しなくても生きていける力が女性自身にあり、働いていけば独立して生きていけるという点でも離婚しやすいといえる。

共働き夫婦の家事・育児の分担はみんなどうしてる?

 世の中の共働き夫婦の家事・育児の分担はどうなっているのだろう。総務省の「平成23年 社会生活基本調査」をみてみると、なんと夫の家事時間は12分で、妻は3時間27分・夫の育児時間は12分で、妻は45分という結果であった。

 もちろん世の中の夫たちから、「もっとやっているよ!!」という声がたくさん聞こえてきそうなのだが、平均してしまうとそれだけ少ないということなのだろう。しかし、近年はイクメンなど家事や育児を積極的にする夫が増えている傾向にあるので、妻を助ける夫が増えているのもまた事実であろう。

円満に家事・育児の分担をするコツは?

 では、円満に家事・育児の分担をするコツはどんなことなのか。まず1つ目は、明確に役割分担しておくことである。朝のゴミ出しだけはお願いするなど、小さなことでも決めておけばお互いの助けになる。

 そしてこれがあまり守られず、喧嘩の原因になりがちな場合は、時間に余裕のある方が家事や育児をするというくらいのゆるい約束にしておくというのが2つ目。決めているからこそ実行しないと腹が立つので、お互いが思いやりを持って、どちらかの仕事の忙しい時期はもう一方が助け合うというスタイルだ。

 共働き夫婦において何よりも大切なのは、家事や育児をやってくれたことに感謝し、ありがとうと言葉にすることだろう。家事や育児の分担で喧嘩して疲れるくらいならば、時にはお金を使っても、お惣菜や外食、掃除や子守りのサービスといったものを利用することも選択肢の1つである。ストレスを溜めず夫婦が仲良くいることを一番に考え、思いやりの心を忘れないことが大事である。


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