株主優待券とは、株を発行している企業が、株主に対して配当金とは別に配布する割引券などのことを言う。株主優待券を貰える株主は、もう少し詳しく記述すると「その企業の権利確定日に株主名簿に記録された株主」であるから、株主優待目的の投資家はそれを踏まえて株の売買を行っているのである。今回は権利確定日を9月に定めた企業から、おすすめの株主優待券を紹介しようと思う。
9月権利確定のおすすめ株主優待券は?
まずおススメしたいのがレオパレス21(東証1部)。単元株数100株、最低購入代金が57,300円(2016/2/10時点)で、100株から優待が受けられる。権利確定日が年2回あり、100株保有で有効期限半年(9月発行基準のものは3月1日~8月末日まで)のレオパレス・リゾートホテル無料宿泊券、国内ホテル50%宿泊割引券がそれぞれ2枚ずつ貰えるのは非常にお得と言える。
次にオススメしたい銘柄は、TOKAIホールディングス(東証1部)。単元株数100株、最低購入代金が56,700円(2016/2/10時点)で、100株から優待が受けられる。権利確定日が年2回あり、優待内容としては1,800円相当の飲料水宅配サービス関連商品、500円のQUOカード、1,000円のフレンチレストラン「ヴォーシエル」食事券、1,000円分のグループ会員サービス「TLCポイント」の4つの内から一つ選べる。実質配当利回りが10%弱とお得である。
株主優待名人・桐谷さんが選んだおすすめ株主優待は?
ある深夜のバラエティ番組で取り上げられてから絶大な人気を得ている、元棋士で現在は株式トレーダーの桐谷広人さん。彼が選ぶオススメの株主優待の中から初心者にも買いやすい銘柄を紹介しよう。それはズバリ「ヴィア・ホールディングス(東証JQS)」である。単元株数100株、最低購入代金が85,600円(2016/2/10時点)で、100株から優待が受けられる。権利確定日が年2回あり、100株保有で有効期間1年間、2,500円相当のグループ各店舗で使用できる食事券が貰える。是非この機会に購入を考えてみてはいかがだろうか。
株主優待券の賢い選び方は?
やはり一番気になるのは「配当金+優待」の利回りが良い銘柄だ。また有効期間の長いものや、使用可能店舗が多い優待券を貰える銘柄を選ぶのが良かろうと思う。余談だが、昨今株主優待目的で株を買う投資家が増え、権利確定日が近づくと株価は増加傾向にある。そして権利確定日を過ぎると株価は大きく下落するのである。中には貰った株主優待の価値以上に下落する銘柄もあり、株主優待を貰ったもののそれ以上の損を被ってしまえば、本末転倒甚だしいのである。
ここで重要になってくるのが「半年先読みの投資」である。つまりあえて権利確定日直後の株価下落局面で株を購入するのである。そうすれば半年後には株主優待を受け取ることができるし、特別な損を被ることもないのである。ただし微小な可能性だが、株主優待の廃止や減配なども考えられるので直近の決算発表を確認してから買うというのも1つの手だ。
株主優待券について見てきたが、配当の利回りだけでなく、割引率の良い優待券を発行している企業もたくさんあるので、色々と調べてみると面白い。また重要なことは株主優待券だけを見て銘柄選びをするのではなく、割安性や企業の安定性など、総合的に判断して株を買われると良いということだ。企業に対する自分や周りの人の評価から考えて銘柄選びをすると、概して成功し易いのだ。とにかく少額から株を買ってみることをおススメする。失敗もきっと成功の糧になるだろう。
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