株取引における銘柄選びの基準は、単に買値と売値の差額でどの銘柄が多くの利益を出してくれそうか、ということだけではない。株価に対する配当の割合、配当利回りで選ぶなど、銘柄選びの基準は色々ある。中でも株主優待の中身で銘柄を選ぶという人も少なくないだろう。今回はその株主優待の恩恵が一際大きいJALについてその株主優待の内容を見ていこうと思う。
株主優待とはなに?
株主優待とは配当とは別に株主に対して行う優遇のことであり、その種類は多岐にわたる。決算日と同じ日に設定された基準日に、権利を確定した株主に対して、その株主が保有する株式数に応じて企業が優待品を無料配布するのである。その企業の扱う製品や、割引券、食事券、入場券などがあり、株を購入する際の基準となるのである。
また配当金とは異なり、単純に持ち株と優遇の質が比例するわけではないので、そこは注意が必要である。各企業がどのような優待を、持ち株数に対してどのように行っているのかを見ていくと、自分の購入したい銘柄が見えてくるので是非おすすめしたい。
JALの株主優待ってどんなものがあるの?
では、ここからJALの行っている株主優待について見ていこうと思う。日本航空(JAL)の権利確定月は3月と9月で、優待回数は年に2回ある。配当利回りは2.85%(2016/2/6時点)で「株価×持ち株数×配当利回り」が受け取れる配当金となる。購入に必要な最低株数である単元株数は100株。
3月の権利確定日では、国内線片道1区間の値段が半額になる割引券が100株保有している株主で1枚、1,000株まではプラス200株でプラス1枚受け取れる(1,000株~10万株では500株ごとに1枚、10万株以降では1,000株ごとに1枚追加される)。同様に9月の権利確定日では、同じ割引券が200株保有している株主で1枚、1000株まではプラス200株でプラス1枚受け取れる(1,000株以降は3月と同様)。
またJALの株主優待割引は普通席だけでなくクラスJやファーストクラスにも利用可能であるから、実質の割引額は非常に大きくなるのでお得である。さらに株主優待券はフライト直前の予約が可能で、出発前までの日程や時間の変更なども無料で行える利便性の高さもウリである。
また、もう1つ利点をあげるとするならば、他の航空会社と比べて、株主優待券をわざわざカウンターで提示しなくても良く、webで予約し、アプリなどを使いスムーズな搭乗が可能であるというのも魅力的だ。
JALの株式優待を受けるためには?
JALの優待を受けるには、当然のことながらまず証券会社に口座を持っている必要がある。口座がないと株が買えないわけであるから、必然的に株主優待を受けることもできないということである。またいつでも株主優待が受けられるわけではない。
既に述べたように株主優待を受けるための基準日が設けられていて、この基準日に株を保有していないと株主優待は受けられない。よって日本航空(JAL)の権利確定日(3月31日と9月30日)にJALの株を保有していることが必要である(そして権利確定の約2ヶ月後に割引券が送られてくるのである)。
ただ逆に言えば基準日に株を保有していればよいのであるから、その後に株を売ったとしても権利が失われることはない。よって権利確定日の翌日に、株価が急落することも珍しくはないので注意が必要である。株主優待を目的にして株を購入している人がそれだけ大勢いるということである。
株主優待が魅力的なJAL。飛行機をよく利用する人ほど株主優待のメリットは大きいと言える。是非この機会にJALの株を購入してみるのは如何だろうか。
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