ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.612〜もう一捻りが大事!?〜」では、ホリエモンが事業のアイデア出しで絶対に欠かせないことを示した。
今回取り上げた質問は、「製造業で、設計にとどまらず企画~評価、量産、出荷までトータルで面倒をみています。今までに様々な商品を開発してきました。どんな製品でも設計・開発できる環境があります。そこで、それを前提条件として、クラウドファンディングとクラウドソーシングをミックスした新しいクラウド(資金調達と商品化を自社で一緒にやる)はどうでしょうか?
クラウドで一般個人のアイデアを募集、サイトで公開し、資金調達募集を行う。資金調達が達成したら開発・設計・評価・量産・出荷・販売までを自社で行います。アイデア提供者には実販売価格の5%を支払うつもり。アイデアを持ってきてもらって、資金調達が成功すれば商品化まで面倒を見るというスタンスです」という質問。
ホリエモン「そのサービス、既にあるよ……」
ホリエモンは、「『CEREVO DASH』って、まさにそういうのじゃないかな……」と回答。
個人にアイデアを立案してもらいクラウドファンディングで資金が集まったら、商品化を請け負うというのが質問者のアイデア。しかしホリエモンは、同様の事業が既に存在していることを指摘する。
CEREVO DASHは、プロジェクトオーナーが考えたガジェットを欲しがる人たちの支援をもとに、そのプロダクトを実現させるサービス。最近では、テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』に登場する特殊拳銃「ドミネーター」の製品化が実現したことで話題だ。
CEREVO DASHを運営する株式会社CEREVOは、モノ作りに挑戦したい人を応援する「DMM.make」にも強くコミットしており、 ハードウェア関連のスタートアップを牽引する存在。質問者のアイデアは完全にCEREVO DASHに出遅れた形になっており、ホリエモンもこれ以上アドバイスすることはなさそうな様子だ。
競合他社のリサーチはアイデア出しの大前提!
ここで救いの手を差し伸べたのが、今回のゲストで溶接や木工など多彩な設備でモノ作りをサポートするTechShop Japan代表 有坂庄一氏。「もう一捻り、もう一加えできたら良いかもしれない」と助言を与えた。
先行者として、CEREVO DASHやDMM.makeがいるとしても、これらと差別化できる要素があれば追い抜くことも可能なはず。とはいえ、ホリエモンに「例えば(どんな案がある)?」と問われた有坂氏もなかなか名案は浮かばない様子。それだけ先行者の事業が完成しているということかもしれない。
しばらく押し黙った後に有坂氏が提案したのは、製造後のマーケティング、販売まで代行するサービス。とはいえ、質問者が製造業勤めなこともあって、あまりベストなアイデアではなさそうだ。
仮に何か優れたアイデアがあればTechShop Japanと提携することもできるだろうが、ホリエモンはこれにも反対。ホリエモンによると、DMM.makeなどは利用者の質も高いのが現状。だからこそ、これらのサービスから良質なプロダクトが生まれているのかもしれない。
「質問者は(アイデアを)二捻りくらいしてから来い!」と厳しい言葉を投げかけるホリエモン。同業他社の動向をキャッチアップするのはビジネスの基礎中の基礎。全く同じサービスの存在すら把握できていなかった質問者に、ホリエモンはほとほと呆れているようだ。
ホリエモンがアイデア出しで欠かせないことを示した「堀江貴文のQ&A vol.612〜もう一捻りが大事!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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