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ファイナンシャルプランナーが明かす「20代・30代がFXを始めるべき5つの理由」

U-NOTE編集部

2016/03/02(最終更新日:2016/03/02)

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ファイナンシャルプランナーが明かす「20代・30代がFXを始めるべき5つの理由」 1番目の画像
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 野村総合研究所の調査によると、日本には純金融資産総額が1億円以上の富裕層がなんと約95万世帯、5億円以上の超富裕層が約5.4万世帯もあるという。この驚くべき数字を見て、貯金もままならない自分との格差に茫然とする方も少なくないだろう。

 しかも、平均的なサラリーマンがコツコツ定期預金などしたところで、1億円を貯めるのは気が遠くなる話。老後の生活が不安ななか、頭に浮かぶのが「投資」という選択だ。給料頭打ちの時代とあって、投資は平凡なサラリーマンが1億円を貯めるための、ほぼ唯一の手段といってもいい。

 では、一体どんな投資をすればいいのか? ファイナンシャルプランナーの相山華子氏のアドバイスを聞いてみよう。

ファイナンシャルプランナーが20代・30代にFXをすすめる5つの理由

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 「20代半ば~30代には、投資初心者が多いはず。初心者には株や商品、不動産投資はちょっと荷が重いと思うので、おすすめの投資法はやはりFX(外国為替証拠金取引)ですね」と相山氏。

 その理由は大きく分けて次の5つだという。

1.仕組みが簡単

   FXはざっくり言うと、2つの国の通貨を売り買いして、その差益(為替差益)による利益を狙う投資法。例えば1ドル=100円で1万ドル(100万円)買った後に円安が進んで1ドル=110円になれば10万円の利益が出るイメージだ。

2.手持ち資金が少なくても始められる

 FXには、取扱会社に担保として預ける「証拠金」の数倍~数十倍の金額の取引ができる「レバレッジ」という仕組みがある。これを使えば自己資金よりもはるかに大きい金額の取引が可能。

 例えば10万円証拠金を預けてレバレッジを10倍に設定すれば、最大100万円まで取引ができる。資金が少なくて株や不動産投資に手が出せない人も気軽に始められる。

3.24時間いつでも取引可能

 日本の株式市場は9時~15時までなので、昼間働いているビジネスマンには取引が難しい。その点、為替市場は24時間売買が可能。始業前や帰宅後など空き時間を使って取引ができるので、本業をおろそかにせず、副業感覚で取り組むことができる。

4.為替相場が読めなくても始められる

 FXには、1.で述べた通貨売買の差益で利益を狙う方法以外に、2つの国の金利差(スワップポイント)で利益を狙う方法がある。

 仮に日本の金利が0.1%の時に、金利7.5%のトルコの通貨・リラを買ったとすると、そのリラを保有している期間中、金利差にあたる7.4%をスワップポイントとして毎日受け取ることができる。これなら相場のトレンドが読めない初心者にも利益を上げやすい。

5.手数料が安い

 FXは取引がシステム化されていて人件費があまりかからないことなどから、他の金融商品に比べて手数料が非常に安いのが特徴。株や債券に比べても2分の1程度、外貨預金と比べると10分の1以上安いので、その分、利益が大きくなる。

【まとめ】FXを始めるべき5つの理由

  • 仕組みが簡単
  • 手持ち資金が少なくても始められる
  • 24時間いつでも取引可能
  • 為替相場が読めなくても始められる
  • 手数料が安い

「ただし、もちろんFXも投資ですからリスクもあります。相場が自分の予想と反する動きをしたときは、損失が発生することを忘れずに。

 仮に1ドル=100円のときに円高を見込んで1万ドル(100万円)買った後で、円安が進み1ドル=90円になってしまったら、10万円の損失が出ます。またレバレッジをかけると、利益が大きくなるだけでなく損益も大きくなることを念頭に入れ、レバレッジを高く設定しすぎないことも重要です」(相山氏)

「とはいえ、リスクを恐れすぎると、投資の醍醐味は味わえません。まずは『万が一、失敗してなくしてもいい金額』を決め、その範囲で取引を始めてみましょう。レバレッジを使うなら、初心者はせいぜい2~3倍におさめておくのが鉄則です」(相山氏)
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米国の金利引き上げは、一大チャンス?

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 さらに相山氏は時期的にも、今はFXを始めるのによい時期だと言う。

「2015年12月半ばにアメリカが約7年間続いたゼロ金利政策を解除し、利上げ(金融引き締め)に踏み切ったことなどにより、2016年の為替相場は大きく動く可能性が高いとみられています。

 相場の動きが激しければ激しいほど、FXで大きな利益を上げられるチャンスは高くなりますから、上手く相場のトレンドに乗れば、2016年はFXの醍醐味を実感できる可能性が高いと言えるでしょう」

 考えられるシナリオについて相山氏は次のように解説する。

①みんながドルを欲しがり、ドル高へ?

「これまでアメリカは、7年もの間ゼロ金利政策をとってきたため、投資家にとって米ドルはあまり魅力のある通貨ではなく、多少のリスクを負っても金利が高い新興国の通貨に投資をしてきたのです。

 しかしアメリカが利上げを行ったとなると、別に高いリスクを払って新興国の通貨に投資する必要はなくなりますから、新興国に投じていた資金を引き揚げてアメリカドルを買う動きが活発化し、ドル高が進むと考えられています。日本に投じられていた投資マネーも一部引き上げられるはずですから、円の価値が下がり、いわゆる『円安ドル高』が進むことも考えられます」

②予想に反して何も起きないかも……?

「とはいえ、アメリカが金融引き締めの一環として利上げを行うことは去年から何度も話題に上ってきたため、市場関係者にはすでに情報が織り込み済みであることから、利上げ後も特に何も起きないのではないかという冷静な見方をする専門家もいます。

 また、金利が上がることは、銀行から資金を借り入れしている企業にとっては支払わねばならない利息が上がることになりますから、減益や業績の悪化、株価下落に陥る企業が増え、金融市場に悪影響を及ぼすのではないかと懸念する声もあります」

「①、②どちらのシナリオが現実のものとなるのか、それとも全く別の展開となるのか…、残念ながら誰にも予測できません。でもそれが投資の醍醐味でもあります。ぜひドルと円の動きに注目してFXに挑戦してみてください。自信が持てない方はスワップポイント狙いの投資から始めてもいいですね」(相山氏)

 投資家の間では「羊辛抱、申酉騒ぐ」といって、申年は相場が騒がしい年、つまり相場の変動幅が大きな年だと言われる。

 確かに過去を振り返ってみると、前回の2004年はFRBのグリーンスパン議長の利上げ発言を皮切りに株価が乱高下、その前の1992年はバブル崩壊、就職氷河期が始まり、平均株価の年間下落率が26%を超えた実に騒がしい年だった。

 今年も既に年初から日経平均株価が続落し1万5,000円割れを記録、世界的にも市場が大変動している。指をくわえて市場の変動を傍観するよりは、市場に参加するほうがはるかに面白いのは間違いなさそうだ。
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