日本は国民皆保険制度が整えられている国で、病気になり医療機関に受診した場合受診料や薬代は3分の1の自己負担で済む。北欧の医療費無料と比べたら敵わないが、世界規模で見たら相当福祉レベルが高いと言える。保険適用には保険証が必要になり、ほぼ全員が保険証というものを持っていると思うが、今回は保険証を無くした場合の対処法について記事にした。
国民健康保険の保険証をなくした場合はどうすればいいの?
筆者がコンビニでアルバイトをしていた時期に、時折コピー機の隣にカード類を大量に忘れていく人がいた。その内取りに来るだろうと思ってレジの分かりやすい所に置くが、なかなか取りに来ずこっちから連絡する羽目になる。その置き去りにされたカード類の中には漏れなく保険証があった。保険証はとても大切だと分かっているにも関わらず紛失することは意外と起きる。保険証には個人の名前や住所、連絡方法そして勤務会社まで記載されていて個人情報は盛り沢山だ。紛失後に悪用されたと発覚した場合は速やかに通報しよう。
では、保険証を紛失した場合はどうすればいいのか。もし保管してあった場所に保険証がないと気づいたら、まずはパニックに陥る前に一回深呼吸しよう。気持ちを落ち着かせたらもしかして保険証の居場所を思い出せるかもしれない。紛失した可能性のある場所を全て探しても尚なかったら、再発行の手続きを行うしかない。手続きに関しては次に説明する。
社会保険の保険証をなくした場合の手続きや日数委は?
保険証をなくしたと気づいたときは悪用の可能性を念頭に置くことと同時に、再発行を忘れずに行うこと。保険証の再発行に関しては、勤務の方、公務員と自営業の方でそれぞれ保険の種類が違うので、自ずとやり方も異なる。
その為、まずは自分の保険の種類を把握しよう。勤務の方は会社が加入する保険組合に加入し、公務員の方は共済保険、そして自営業やフリーター、学生や年金生活者は自分で国民健康保険に加入しなければならない。保険証の再発行の際に、勤務の方、つまり会社員と公務員は所属組織の総務や担当者に案内をしてもらい、国民健康保険の方は市役所で手続きすることになっている。
だから基本的には事業主を経由しての保険証再交付手続きである。保険証の再発行に必要な運転免許証とパスポートである、忘れずに持参するように。新しい保険証が手に入るまでの時間は即日というケースもあるが、郵送で届くこともあるから3日から1週間程度だと見積もったほうが良い。
保険証を紛失している間に病院に行きたいときはどうすればいいの?
保険証の再発行には1週間程度が必要で、書類の不備があればさらに長くなることがある。皆さんも想像できると思うが、外国人観光客のように保険証がない場合医療サービスを受けると医療費は全額自己負担になってしまう。運悪く保険証の再発行待ち期間に病院に掛かる必要が生じた場合はどうすればいいのか。実は最終的には全額自己負担にはならない。医療費や薬代の清算の時は仕方なく一度全額負担の金額で払うようにと言われるが、再発行した保険証を手に入れたら、医療費の領収書を持参した上再び病院へ行けば差額の清算を行ってもらえる。つまり余分に払った3分の2のお金は帰ってくるのだ。しかしどんな医療機関でも念のため1回清算の時に確認しよう。
保険証の紛失は思わぬ困ることやトラブルに遭う可能性があるので管理に細心な注意を払ってほしいが、万が一無くしたとしても再発行するシステムは用意されてあるので病気になる前に再発行手続きを行ってほしい。いくら差額の清算ができるからと言ってまた病院に駆けつけるのは筆者の私でも面倒くさく感じる。
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