HOMEビジネス 保険料控除証明書とは? 年末調整の控除申告書を書くときに知っておくべきこと

保険料控除証明書とは? 年末調整の控除申告書を書くときに知っておくべきこと

近野珠央

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


このエントリーをはてなブックマークに追加

保険料控除証明書とは? 年末調整の控除申告書を書くときに知っておくべきこと 1番目の画像
出典:vmlip.wordpress.com
 毎年の年末には年末調整というのがあって、主に税金や保険料に関する手続きをしなくてはならない。この年末調整によってお金をもっと払ってくださいと言われることもあるし、返還してくれることもある。

 一年間自分の収支をしっかり把握して、年末期にドタバタにならないことが大切だ。今回は保険料控除証明書そして年末調整の控除申告書と紹介する。

保険料控除証明書とは?  

 保険には社会保険、国民健康保険そして生命保険がある。社会保険と国民健康保険は必ず加入しなければいけないが、前者は勤務する会社等が加入していれば加入することになる。後者は自営業もしくは無職向けで自分自身のほうで加入しなければならない。二種類のどちらかに加入していれば大丈夫。

 これらと異なり生命保険は加入する義務はなく、各自保険会社が提供する保険を選び加入することになる。生命保険に加入している場合だと、払い込み保険料の一部が所得税や住民税の課税対象となる所得から控除されることができる。それはいわゆる「年末調整」と「確定申告」で、税負担が軽くなる仕組みだ。

 しかし、この控除は向こうが自動的にやってくれることではなく、確定「申告」なので、自分で税務署のほうに申告しに行かなければならない、そこで使うのが保険会社から届く保険料控除証明書だ。保険料控除証明書には契約者の一年間払った保険料が記載されていて、その額を基にして税務署が減税をしてくれる

保険料控除証明書の発行の仕方は?

 保険料控除の手続きは、「年末調整」と「確定申告」によって違うようだ。年末調整というのは勤務先から渡される「給与所得者の保険料控除申告書」に必要事項を記入し、「生命保険料控除証明書」を添付して提出することで受けられるが、確定申告は毎年年「度」末に行う税務署との直接やり取りで、その際には保険料控除証明書を申告書に添付することが求められる

 いずれにしても保険料控除証明書が必要となる。では、この保険料控除証明書はどうやって発行してもらえるのか。意外とこれに関してはこれと言った手続きはいらない。保険会社から勝手に契約者宛てに送られるそうだ。しかし契約時期によっては発送する時期にずれがあり、会社によって異なる部分になるので一概には言えない。

 保険料の払い込み時期が微妙だと控除証明書の発送が年末調整に間に合わないことがある。そういう時は控除申告予定額を記載した『保険料控除申告予定額のお知らせ』が送られるそうだ。これは後日の控除証明書提出が前提であらかじめ申告書に金額の記載を求めるという意味だ。

保険料控除申告書の書き方について

 保険料控除証明書の記入の仕方について説明する。まずは保険料控除証明書と保険料控除申告書を用意し、「一般的の生命保険料」「介護医療保険料」そして「個人年金保険料」のそれぞれを記入する。

 それらの金額はすべて保険料控除証明書に記載されてある。次に先の3つの欄に保険会社の名前を書き、保険等の種類を記入する。そのあとは保険期間または年金支払い期間を記入する。そのあとは保険等の契約者の氏名、保険等の受取人の氏名、続柄を書く。

 新旧区分の欄は少し迷うかもしれない。これは新制度か旧制度のどちらに属するかという意味で、保険料控除証明書に載ってあるのでしっかり確認するようにしてほしい。まだ空白になっている欄は主に金額を書くところである。これも証明書のほうに表示されているので転記するだけの手間だ。最後の合計金額は足し忘れがないように。あとは印鑑等が忘れなければ完成だ。


 毎年の年末調整や確定申告は確かに煩わしい作業である。しかしうまくいけば税金が減るのを考えるとやる気を引き出せる。国民全員が行う義務があり、もしこのシステムがなかったら納税に不平等が生じる可能性が大だ。今回は保険料控除証明書と控除申告書について書いた。大事なことなので皆さんも手を抜かないようにしてほしい。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード