ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.601〜保険制度は何故わかりづらい!?〜」では、多くの人がなかなか理解していないであろう保険制度の問題点をホリエモンが解説した。
今回取り上げた質問は、「健康保険ですが、加入必須で保険料が病気のかかりやすさではなく収入で決まるあたり、保険ではなく税金にしか思えません。税金なら所得税や消費税と合わせてしまったほうが徴税コストも抑えられると思うのですが、なぜこんなにわかりづらいのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「省庁間での利害関係が大きな問題だね」
現行制度なら、保険料も税金としてまとめて徴収すべきと考える質問者。ホリエモンも完全にこれと同意見だ。
ホリエモンはその大きな理由を省庁間の利害争いだと指摘。「厚生労働省が自分の管轄しているものを取られたくないんじゃないかな」と説明している。
さらに、ホリエモンによればこれらの省庁の中でも力を持っているのは圧倒的に国税庁だ。「国税局は税金の滞納などを強制的に取り立てたり脱税者を逮捕したりする権力を持っているけど、日本年金機構(旧社会保険庁)は言ってしまえば割と緩い組織なんだよね」と話す。
日本年金機構といえば「消えた年金問題」やデータ流出などが連想されるが、つまりは力がそこまで強くなく強制的な徴収もできないので、年金未納問題なども未解決のままなのだ。
ホリエモンはこうした状況を鑑みたうえで、「それなら統合してしまった方が良い」と考えているのだ。
ホリエモン「例えば、関東IT健康保険はかなり良質だよ」
そこでホリエモンが例に使ったのは、関東IT健康保険。ホリエモン曰く、この保険は保険料も安く福利厚生も手厚いのでおすすめだという。
関東IT健康保険が良質な保険を提供できる理由は、実にシンプル。IT業界労働者の平均年齢が低いからだ。若者が多いので病院に行く人も比較的少ないため、徴収する保険料が少なくても制度として成り立つというわけだ。
「つまりは、あと10~15年経てばここも成り立たなくなるかもしれないんだけどね」とホリエモン。なぜこうした例を話したかというと、現状では多くの保険協会が赤字運営になってしまっているからだ。
少子高齢社会では、保険料を払う人よりもその恩恵にあずかる人の方が多くなり、制度としての採算が取れなくなってしまう。これが現行の社会保険制度の大きな問題点だ。
ここまで見てきたように、現状の保険制度は現代社会にマッチしていない部分がかなり多い。人口やライフスタイルなどが目まぐるしく変わる中で、変化に対応した制度が設けられるのはまだまだ先になりそうだ。
ホリエモンが保険制度の現状について語った「堀江貴文のQ&A vol.601〜保険制度は何故わかりづらい!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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