ジャン=ジャック・ルソーは、フランスの思想家であり哲学者だ。ルソーは、個人の自由を主張する自由意志を唱えた。有名な著作としては、「社会契約論」「エミール」「人間不平等起源論」などがある。ただの理論にとどまらない多感さを反映した著作は広く読まれ、フランス革命にも多大な精神的影響を及ぼした。
ルソーの名言は、「自由」や「個人の意志」と結びつけて語られることが多い。「社会契約論」を唱え、一般意志に従う直接選挙の理想を求め、生涯をかけて、教育や社会のあり方を問い続けたのだ。
自由や個人の意志から、教育や社会のあり方を考え続けたルソーの名言からは、人生において意志を持ち生きることの大切さや苦しみの捉え方など当たり前な中、多くの人が忘れがちな学びが得られる。
当たり前だからこそ、忘れてしまう、そんな人生において重要な考え方を振りかえってみよう。
ジャン=ジャック・ルソーの「人生を輝かせる」6つの名言
出典:ja.wikipedia.orgルソーの名言#1「生きるとは」
生きるということはただ生きるために呼吸をすることではなく、何かしらの目的のために命を使い、行動することだとルソーは説く。そう、目的を持ち行動することが生きるということであり、そうでなければ、それは死んでいるのに等しい。
その例として、世界でもっとも厳しい拷問だと言われる、ドイツのナチスで行われた穴掘り拷問が挙げられる。囚人に一日中大きな穴を掘らせ、次の日にはその穴を埋めさせ、また次の日には穴を掘らせるということを繰り返し、自殺を促すというものだ。目的を持たず、穴を掘って、埋めてという行為は、呼吸をするだけの行為に等しい。
つまり、目的を持たず、ただ呼吸するというのは死んでいるのに等しいのである。
長く生きるということは、ただ呼吸し、最も年を経たことではない。目的を持ち、人生を楽しんだ人間だとルソーは説く。生きるという概念を考えさせられる名言である。
ルソーの名言#2「苦しみの大切さ」
常に喜びを感じる人生の喜びとは、あじけないものだろう。悲しみや苦しみを経験したからこそ、得られる喜び、それこそが本当の喜びではなかろうか。真の喜びとは、悲しみや苦しみがあるからこそ得られるとルソーは名言の中で語る。
ルソーの名言#3「物事がうまくいく秘訣」
一般的な常識というのは、じつは根拠に乏しいことが多い。「周りがやっているから」「普通はそうだから」そんな脆弱な理由が多いのだ。ゆえに、常識の逆をいくことで、物事が上手くいくようになることはよくあるとルソーは名言の中で語る。
ルソーの名言#4「精神と肉体」
精神の鍛錬を行うことで良心を育み、肉体の鍛錬を行うことで情熱を生み出す。良心も情熱も人生を成功させるためには必要不可欠だ。良心を育むことで心が豊かになり、情熱があることで、活発に目的意識を持ち行動し、チャンスをつかめる。
つまり、精神と肉体の鍛錬が人生の成功には不可欠なのだとルソーは名言の中で説いているのだろう。
ルソーの名言#5「節制と労働」
現代の日本では、和食より西洋から輸入した洋食、中華など様々な料理を楽しむことができるようになった。そんな過食の誘惑を断ち、腹八分目に食事量を抑える。そして、食事を3食毎回食べるために労働をし、食欲を活発化させる、それが健康に生きる秘訣なのだとルソーは名言の中で語る。
ルソーの名言#6「感謝」
人のために何かをする。それ自体は素晴らしいことである。しかし、それが感謝を期待した行動であれば、話は別だ。感謝を期待した行為、それは見返りを期待した行為である。人を助けたい、それが目的だった行為は、見返りを期待することで、見返りを得たいとなる。その結果、助けた人を傷つける、恨むなど本末転倒になることもある。ゆえに、だれであろうと感謝を期待する権利は無いとルソーは名言の中で語る
教育哲学者・ルソーの名言からは、忘れていたが人生で大事なことが振り返れたのではなかろうか。人生において重要なことは忘れがちだからこそ、繰り返し確認することが肝要である。
その積み重ねが潜在意識に刻まれ、行動に現れ、やがてあなたの常識となるのではなかろうか。当たり前のレベルを高め続けることで、あなたの人生は豊かになるはずである。
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