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不動産の基本知識として知っておこう! 不動産登記簿謄本について

近野珠央

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:eblogfa.com
  皆さん不動産という言葉は当然聞いたことがあるかと思うが、実際にこの不動産に関してどの程度の知識を持っているだろうか。不動産と一口に言っても、法律や制度などいろいろなことが関わるために、全体を網羅的に把握するのはなかなか難しいものである。今回はそんな不動産の中で、不動産登記簿謄本に関して説明していこうと思う。

不動産登記簿謄本とは?

 まず、不動産登記簿謄本とは何なのかということであるが、これは読んで字のごとく不動産の登記簿を記したものである。登記には船舶登記、商業登記など、色々なものがあるが、その中で不動産を扱う登記が不動産登記簿になる。また、登記とは法によって定められた一定の事物を台帳に記載することであるので、不動産登記とは簡単に言えば、不動産の状況を法務局が管理して帳簿に記載し、一般に公開することで、不動産取引の円滑化を図る制度のことなのである。

 不動産登記簿には土地登記簿と建物登記簿が存在し、土地は1区画、建物は1棟ごとに登記簿に記載されることになる。不動産登記簿にはその不動産の所在、面積、所有者の住所、氏名等その物件に関する基本的な情報が記載されている。不動産登記謄本とは、この登記簿の写しのことを指し、これは手数料を払えばだれでも閲覧することができるようになっている。このように、不動産の基本情報を登録しているのが不動産登記簿で、その写しが不動産登記簿謄本なのである。

不動産登記簿謄本の取り方は?

 さて、不動産登記簿謄本とは何なのかということは理解していただけただろう。先ほど不動産登記簿謄本は手数料を払えばだれでも閲覧することができると述べたが、ここからはどのようにして不動産登記簿謄本を取るのかという具体的な方法を紹介していこうと思う。

 この方法にはいくつかあるのだが、まずは法務局で取得する方法に関して説明する。不動産の所在地を管理する法務局で指定の申請書に記入して、法務局内にある印紙売り場で登記印紙を購入、提出することで、登記簿謄本を閲覧することができる。この際には不動産登記簿謄本を閲覧したい不動産の地番か家屋番号が必要になるので、閲覧の際には忘れないように注意したい。

 また、この番号は普段使用している住所とは異なるので注意が必要である。直接法務局にとりに行かなくても、法務局から郵送で取得する方法もある。不動産の所在地を管理する法務局に申請書、返信用の切手、登記印紙を送付することで不動産登記簿謄本を取得するここができる。さらにインターネットで不動産登記簿謄本と同じ内容のものが閲覧できる法務局もあるので、こういった場合はインターネットでも閲覧が可能である。

不動産登記簿謄本の見方は?

 不動産登記簿謄本の取得方法に関しては理解していただけただろう。ここからは不動産登記簿謄本の具体的な見方について説明していこうと思う。

 まず表題部には、土地の場合であれば「所在」、「地番」、「地目」、「地積」などが記載されている。地目は土地の現況を、地積は土地の面積をあらわしている。住宅に関しては「所在」、「地番」、「家屋番号」、「種類」、「構造」、「床面積」などが記載されている。

 また、不動産登記簿謄本には甲区と乙区という区分があり、甲区には所有権に関する事柄のみが記載されている。所有権保存登記から不動産の所有者がわかり、所有者移転登記からは、誰が、いつ、なぜ不動産の所有権を取得したのかが記載されている。また乙区には、所有権利以外の権利が記載されており、抵当権、根抵当権などが記載されている。


  以上、不動産登記簿謄本について説明してきたが、いかがだっただろうか。不動産の情報をきちんと整理して記載されている登記簿謄本はだれでも閲覧可能なので、気になる物件などがある場合は一度閲覧してみると面白いかもしれない。

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