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基礎年金番号を知りたい! 年金手帳がない場合の確認方法

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:visualhunt.com
 転職や退職、年金受給手続きなどでしか通常使うことのない基礎年金番号。いざという時のために、知っておきたい確認方法を今回はご紹介。

基礎年金番号とは?

 基礎年金番号とはそれまで「国民年金」「厚生年金保険」「共済組合」と全てにおいてバラバラであった番号を整理し、平成9年度1月から全ての公的年金制度で共通して使用する10桁の「1人に対して1つ紐付けされた番号」となっている。以前頻繁に起こっていた複数の年金を受け取る権利の場合の保険料払い過ぎや返納、そして年金相談などを円滑に行うことが出来る点がメリットと考えられている。

 基礎年金番号を使うシーンは頻繁には無いが、就職をして厚生年金保険や共済組合に加入する時、会社を退職して国民年金に加入する時、名前や住所に変更があった時、障害、遺族、老齢などの年金受給手続き及び相談時だろう。また近年、基礎年金番号を使う必要がある可能性が高いのは、日本年金機構のホームページから自分の年金について様々な情報を知ることが出来る「ねんきんネット」への登録時だろう。ID発行の際に必ず必要となってくるためだ。

 「ねんきんネット」を活用すると年に1度届くねんきん定期便に書いてある、これまでの年金加入期間」「これまでの加入実績に応じた年金額」「これまでの保険料納付額」「厚生年金保険または国民年金における最近の月別納付状況」はもちろんのこと、「今の働き方でいくらもらえるのか」や「自分の年金シミュレーション」といった素朴な疑問を解消することが出来る。今後どのくらいの貯蓄が必要なのかといった老後の生活設計をしっかりとしていくためにも、基礎年金番号を使って「ねんきんネット」への登録はしておきたいものだ。

基礎年金番号の確認方法について

 基礎年金番号は国民全員に配布されている青色の年金手帳に記載をされている。その他には国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書及び領収書、年金証書、ねんきん定期便、年金額改定通知書、年金振込通知書などにも記述されており、容易に確認をすることが可能だ。

 ちなみに20歳を前にして海外に転出をしていた場合、年金手帳は届かない。日本国籍をもつ20歳以上65歳未満の海外居住者の方は任意で国民年金に加入することが出来るため、加入の意思がある場合は国内に住む自分の親族を通して親族の住む住所地の市区町村の窓口で任意加入の手続きをすれば国民年金に加入し、基礎年金番号が配布される。

年金手帳がない場合に番号を確認する方法

 まず日本年金機構に電話やメールなどで問い合わせをしても個人情報の観点から回答が得られないことを覚えておきたい。

 勤務先の会社で厚生年金が掛かっている場合は、会社で基礎年金番号を管理していることがあるため一度問いあわせをしてみてほしい

 年金手帳が無い場合は結果的に再発行の手続きを踏むことになる。そのため住民票のある市区町村の年金窓口に免許所やパスポートなどの顔写真の付いた本人証明書、印鑑を持って確認してもらう形が通常の方法だ。もしも急がなくてはならない場合は、住民票のある地域の管轄日本年金機構事務所に再発行の手続きを直接しに行った方が良いだろう。住民票のある地域の管轄日本年金機構事務所であれば、年金手帳の即日発効が可能なためである。

 また主婦や主夫の方は年金そのものが扶養している人に準ずるため、扶養者がサラリーマンであれば基礎年金番号の確認及び年金手帳の再発行は勤務先にお願いをする形になることも合わせて覚えておきたい。会社に依頼するのはどうしても気が引ける場合は、自分で市区町村の年金窓口や日本年金機構事務所へ行くことをおすすめする。


 普段使うことのない基礎年金番号なだけに、必要な時はどうしていいかわからなくなりがちだと思う。年金手帳と合わせてしっかりと管理をしてほしいところだ。


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