ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.600〜意識高い系が狙い目!?〜」では、ホリエモンが医療関係者向け人材サービスの現状と未来について語った。
今回取り上げた質問は、「知り合いが医師・薬剤師の人材斡旋会社で働いています。人材不足で年収も高いため成約率や手数料が高く、非常にいいビジネスだと言っていました。ただ、この業界ではエムスリーとSMSの合弁会社であるエムスリーキャリアが圧倒的に強く、牙城が崩せないそうです。
医師会員約25万人のデータベースを持つエムスリーの牙城を崩すのはやはり難しいのでしょうか? また、どのような領域、モデルならまだ参入や差別化が可能でしょうか?」という質問。
ホリエモン「医師向け人材サービスは、まだまだ成長の余地がある!」
ホリエモンは、「エムスリーはどちらかというと、製薬会社寄りのサービスだね。もともとMRの支援ツールみたいなもので、医師にとって本当に役立つ情報がたくさん掲載されているわけではない。
だから、もっと医師寄りのサービスを立ち上げるチャンスがあるんじゃないかな。例えば、堀江貴文サロンから誕生した『画像診断情報データベース』みたいな」と回答。
今回の質問は、医療関係での人材サービスについて。成約率や報酬は悪くないが、既にパイが埋まってきているというのが質問者の実感。今回のゲストで遠隔医療プラットフォームサービス「ポートメディカル」や人材コンサルティングを手がけるポート株式会社の代表取締役CEO 春日博文氏も、「人材サービスは結局のところ、競合とやることは同じなのでパイの奪い合いになってしまう」と似たような感想だ。
しかしホリエモンは、まだまだ市場に食い込む余地はあると激白。現状トップのエムスリキャリアはMR(医薬情報担当)や製薬会社向きなのだという。「だから、医師の中にはエムスリーを仕方なく使っている人も多いんだよね」と医師の需要を十分に満たし切れていないのだ。
そのため、医師向けの人材サービスにはまだまだ発展の可能性があるとホリエモンは考える。現在では「ジョブメドレー」などのサービスはあるものの、彼らを対象にしたサービスは依然必要とされているのだ。
ホリエモン「意識高い系の医師が集まる場を作ったらどうだろう?」
さらにホリエモンは、「医療業界では既存の常識が大きく変わるなんて日常茶飯事なんだよね」と語る。つまり、医師には日頃の業務に加えて業界の先端を常に勉強し続けることが求められているのだ。
もちろん、こうした勉強は毎日の業務に必ずしも必要ではないが、自分の実力をアップデートさせたい、言ってみれば「意識の高い」医師は一定数存在する。そこでホリエモンは、彼らに向けた最新の医療情報の提供も兼ねたサービスを提案する。
高度な情報が集まるサービスには、学習意欲が高く仕事熱心な医師が集まる。今回の質問にもあるように人材サービスはデータベースが要だが、こうした情報を集めることで自然と優秀な医師たちばかりが登録する、優れたデータベースが完成するのだ。
人材サービスといっても単に優秀な人材に登録させるだけでなく、「良い人材が集まる情報源、あるいは情報のハブみたいな場になればそこに優秀な人材をプールできるし、良い仕事を高い紹介料で提供できるよね」と彼ならではのアイデアを話すホリエモン。
人材サービスにもハイクラス向けサービスなどはあるが、彼が語るのはそうした安易な住み分けではない。優秀な人材が自然に集まり、そこにいる人と交流したくなるような、いわばサロンのような場を形成するべきだと考えている。
そうなると、彼らは転職の際に少しサイトを覗くだけでなく、恒常的にその場に留まるようになる。そうなれば、数ある仕事の中から自分に向いた求人を探すこともできるし、逆に企業側もその仕事に適した人材を見つける確率が上がるのは明白だろう。
ホリエモンは、「人材サービスにはまだまだ工夫の余地があると思う」と話す。近年は、Webサービスでもサロンなどの人と人のつながりを重視する場が増えてきている。その特徴は、一時的なつながりではなく常に交流が絶えない、言ってしまえば動的なコミュニティだ。
これからの人材サービスにはそのような、企業とコンサルタント、コンサルタントと求職者という狭く短期的なつながり以上のコミュニティが求められるのかもしれない。
ホリエモンが人材サービスについて語った「堀江貴文のQ&A vol.600〜意識高い系が狙い目!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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