ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.598〜地方が安い理由!?〜」では、ホリエモンが日本の医療のこれからについて語った。
今回取り上げた質問は、「訪問看護についてです。都市部と地方の訪問看護でもやることは同じなのに、看護師さんの給料は1.2~1.3倍くらい違います(もっと差があるかも)。
やることは大体同じ、国から支払われる診療報酬は同じで、訪問看護ステーションの家賃など、必要経費は地方の方が安いのに、看護師に対する給料は地方の方が安い。ということは、法人側がかなりガッツリ収入を得ているのでしょうか? 看護師さんにもっと給与を払ってもいいはずです。ステーション経営を視野に入れてはいますが、今の環境を改善するには訪問看護師はどうしたらいいのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「看護師の転勤率はかなり高いんだよね」
ホリエモンは、「うーん、人口密度が低い分、患者の数が少ないからじゃないかな。移動のコストや人件費も掛かるだろうし」と回答。
やることは同じなのに、都会の訪問看護師の方が地方より給料が高いことを嘆く今回の質問者。看護師に限らず、都会の方が給料が高い仕事は多く、その原因も様々なはずだが、今回のゲストで遠隔医療プラットフォームサービス「ポートメディカル」を手がけるポート株式会社の代表取締役CEO 春日博文氏は、「そもそも給料を高くしても、そこまで地方に看護師は来ないのでは」と話す。
その要因のひとつとしてホリエモンが考えるのは、看護師の転職率が非常に高いことだ。看護師は転職がかなりしやすく、職場を点々としている人も少なくないのだという。
そこでホリエモンは、「例えば、ダイビングをやりたいと思った看護師が、そのために宮古島に転勤して休日はダイビング三昧、なんてライフスタイルもあり得るんだよね」と話す。
なので、もちろん断定はできないが、少し給料が上がったとしても生活する上で魅力的でなければ、田舎の病院に勤めたいと考える看護師はそう多くはならないという予測ができるのだ。
ホリエモン「看護師の仕事は定型化されすぎ!」
こうした背景には、看護師の仕事がかなり定型化されていることがある。どこで働いても結局はやることが同じなので、ある程度経験があればどこの職場に行ってもすぐに通用してしまうのだ。
遠隔医療サービスを手がける春日氏も、地方の知事と話した際に訪問介護士の少なさについては問題になったことがあるという。彼によれば、訪問介護士がいないために、タクシーに一時間乗って病院まで通っている人もいるということだ。
こうした問題を解決するためにも、遠隔医療は期待されているらしい。例えば、これまで毎週病院に通っていた人が、通院は月に1回にして、他の週は遠隔診療にすれば通院による負担を大幅に減らすことができる。
春日氏は、こうした遠隔診療を地域単位で推奨したいという話をもらったこともあるという。訪問看護師に限らず、地方の人手不足は深刻だ。特に若者が急激に減り、高齢者ばかりが地方に居を構える現在では、看護の問題はより深刻になっている。
看護師の数自体を増やすのはもちろんのことだが、遠隔診療などそれ以外の方法でも看護の問題への取り組みは動き出しているのだ。
ホリエモンが未来の医療について語った「堀江貴文のQ&A vol.598〜地方が安い理由!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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