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年金手帳を手元に持つメリットは?会社保管の理由は?年金手帳の保管に関する基礎知識

U-NOTE編集部

2018/08/21(最終更新日:2018/08/21)


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 国民年金や厚生年金などの公的年金の加入者であることを証明する年金手帳。個人の代わりに企業が社員全員の手帳を管理していることも多い。

 しかし、個人で年金手帳を持っていることで得することがあるのはご存知だろうか? 今回は、年金手帳を手元に置いておくことのメリットとデメリットについて紹介したい。

年金手帳を会社が預かる理由とは?

本記事のまとめ

  • 年金手帳を会社が保管する理由は、紛失防止と情報変更を行いやすくするため
  • 年金手帳を個人で保管するメリットは、情報漏洩の心配がないこと
  • 年金手帳を個人で保管するデメリットは、紛失の可能性が高く、管理面での負担が大きい
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 現在の日本企業では、その大多数が社員の年金手帳を会社で保管している。

 そういった現状を踏まえると、年金手帳は企業で預からなければいけないというものだと思うかもしれないが、実は法律上では年金手帳は個人で管理しなくてはいけないものなのだ。

 では、なぜ法律に従わずに企業が社員の年金手帳を保有しているのだろうか?

年金手帳を会社が預かる理由①:年金手帳の紛失による再発行を防ぐため

 大卒であれば20歳前半で就職して、長い人なら同じ会社で定年を迎えるまで40年以上同じ会社で働くことになる。

 その40年にも及ぶ期間、年金手帳はずっと保有し続けていなければいけないものだ。当然、その期間中に個人で保有していたならば紛失する可能性は非常に高くなる。

 転職や定年などで社員が退職するたびに、個人で保管していて紛失してしまった年金手帳の再発行の手続きを行っていては、個人としても企業としても大変だ。

 そのため、社会保険に加入している社員の年金手帳を企業が保管して、退職の際に個人に返還する、という形態をとっている企業が多い。

年金手帳を会社が預かる理由②:社員の情報変更をスムーズに行うため

 同じ企業に長く勤める場合、人生の半分以上をその会社で過ごすことになるだろう。そうした社会人生活の中で、結婚による氏名の変更や住居の変更は当然起こりうるはずだ。

 大きなライフイベントの時にも、企業が年金手帳を保有していれば社員の情報変更をスムーズに行うことができる

 つまり、企業が社員の年金手帳を管理することによって、確実に手帳を保有し続けることができ、社員の情報変更をスムーズに行うことができるのだ。

年金手帳を会社が預かる理由

  • 年金手帳の紛失による再発行を防ぐため
  • 社員の情報変更をズムーズに行うため

年金手帳を手元に持っておくメリット・デメリット

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 企業が年金手帳を保有する理由とそのメリットについてはおわかりいただけただろうか?

 次は、個人で年金手帳を保有しておくことのメリットとデメリットについて紹介したい。

個人で年金手帳を保管するメリット

 メリットとしては第一に、年金手帳に記載されている個人情報が外部に漏えいする心配がないということが挙げられる。

 企業が管理するということは、言い換えてしまえば、個人情報の保護を外部に委託するということだ。

 外部の人によって管理されている以上、そこには常に漏えいの危険性が付きまとう。個人で所有しているならば、個人情報が外部漏えいするような心配は無用だ。

個人で年金手帳を保管するメリット

  • 個人情報が外部に漏えいする心配がない

個人で年金手帳を保管するデメリット

 デメリットとしては、先ほどにも述べたように紛失の可能性が会社に預けた場合と比べてずっと高くなる

 年金手帳の再発行は可能だが、再発行には手間がかかる。電子申請や郵送、窓口持参など、さまざまな手続き方法があるが、多忙なビジネスパーソンにとっては面倒なことだろう。

 また、自分で保管していると、結婚や引っ越しの際は年金手帳に記載されている名前や住所の変更の手続きを自分で行わなければならない。

 年金手帳を個人で保有することは、個人情報保護の面では会社に管理してもらうよりも優れているが、その分管理面での負担はずっと大きくなるという側面もあるのだ。

個人で年金手帳を保管するデメリット

  • 紛失の可能性が高く、管理面での負担が大きい

個人で保管している年金手帳の活用方法

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 年金手帳を個人で保有しておいたほうが、個人情報保持の面ではより安全であるということは先ほどにも述べたが、実はそれ以外にも年金手帳を個人で持っておくことで、恩恵を受けられることがある。

 ここでは年金手帳の意外な活用方法について紹介していこう。

年金手帳が身分証明書として使える(保険証と同等)

 年金手帳には個人情報が記載されており、加えてかつては日本国政府によって発行されていた公的書類であることもあり、身分証明証としての効果を持っている。

 顔写真はないが、保険証と同等の役割を持ち、多くの場所で身分証明に有効である。

以前は年金手帳で割引を受けることができた「公共の宿」

 また、年金手帳を持っていることで、大規模年金保養地であるグリーンピアや公共の宿といったいくつかの施設で割引を受けることができる

 一人あたり一泊、500円割引など、少しお得に施設を利用することが可能。どこかに旅行に行きたいと考えている方は、ぜひ「かんぽの宿」などの施設をチェックしてみてほしい。

個人で保管している年金手帳の活用方法

  • 身分証明書として使うことができる
  • いくつかの施設で割引を受けることができる


 以上のように、年金手帳を個人で保有しておくと、安全面やサービス面では会社に管理してもらう場合より優れていることが分かる。

 一方で、紛失のしにくさや、面倒な各種申請を省くことができる点では、会社に年金手帳を管理してもらう方法も選択肢としてあることは忘れないでいてほしい。

 どちらを選ぶかは個人の裁量によって異なるだろう。しかし、情報が飛び交い、転職も多いこの時代、やはり個人で所有しておくメリットは大きいとも言えるのだ。


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