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今の自分の生き方に君は自信があるだろうか? 生き方を変えることなくこのまま生きていくのだろうか?
本書『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』は、10年後の日本社会で生きるために、君は生き方を変える必要があるのではないかという問題を提起してくる。そして本書を読んで、生き方を変えるという挑戦をしようと思った人のために、生き方を変えるための具体的なヒントがたくさんちりばめられている。
これからの10年間の生き方を変えることで、人生の結果が大きく変わるのだと本書は主張している。本書から、なぜこれからの日本で生きていくために生き方を変える必要があるのか、そして生き方を変えるためにはどうしていけばいいかのヒントをいくつか紹介しよう。
『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』ハイライト
なぜ? 生き方を変える必要性:2つの理由
いきなり今から、君は生き方を変える必要があると言われてもピンとこない人は多いのではないだろうか。今の生き方のままでいいのかという漠然とした不安をもつことはあっても、さあ今から生き方を変えるべきだと言われて、そうだ!となる人はそんなにいないだろう。
なぜ私たちは今から生き方を変えることを考えたほうがいいのか、その理由を本書から紹介しよう。
生き方を変える必要性①:階層を上がれる
by Rickydavid すでに階層が固定化しているヨーロッパに比べ、日本はまだ上位階層に行くチャンスがある。しかしこれから10年の間に格差が広がり、階層の蓋が閉じられていく。上に上がるためには、階層が決定するこれからの10年の間に生き方を変えることで、人としての在り方を磨く必要があるのである。
生き方を変える必要性②:ヨコ社会に適応できる
今日本はタテ社会からヨコ社会に大きく変化している。タテ社会の資本主義経済では、国家への信用に基づいた貨幣をもとに経済が動いていた。しかしヨコ社会では、個人への信用を担保に取引が行われるようになる。
これからはお金をもっていることより、人から信用されることが資本になる。生き方を変えることで人としての信頼値を上げていく必要があるのだ。
悩まない! 生き方を変えるための具体的なヒント
生き方を変える必要性が分かってきたはいいもの、実際に生き方を変えるなんてどうしていいか分からない人も多いだろう。本書は生き方を変えることに挑戦しようと思った人のために、どうすれば生き方を変えることができるのかのヒントもちりばめられている。それでは、紹介していこう。
成功するまで生き方を変えることを続ける
これからの社会で生きる人生を成功につなげるために、生き方を変えることを決意した君に本書は心強い言葉をくれる。成功することは誰にもできる、と。成功するための秘訣はただ1つ、成功するまでやり続けることである。
多くの人が成功するまでやり続けることができないのは、続けるための仕組みを知らないからなのだ。その仕組みとは、計画、実行、修正のプロセスである。この3つのプロセスで取り組んでいけば、計画と違ってしまい、検証されることがあっても修正を次に実行すればいいだけで、失敗にはならないのである。
諦めない! 生き方を変えるプロセスを続ける2つのポイント
生き方を変えるためのプロセスが、計画、実行、修正であるなら、今度はそれを少しずつ大きくしながら持続し続けることが必要である。そのためのポイントを本書から2つ紹介しよう。
ITを上手く使う
ITを活用すれば、運動、食事、仕事、投資などあらゆる行動の記録をためることができる。ITによってプロセスにおける検証が格段にしやすくなるのである。
コーチをつける
出典:www.flickr.com コーチをつけると知識と客観性を補える。自分が得たいと思っている結果を既に達成している人がよいコーチになるだろう。コーチに成果が出るまでにどのくらいの期間とお金がかかるのかを聞くことで、コストを見積もった戦略も立てやすくなる。
人間関係で悩まない! 生き方を変える2つのヒント
生き方を変えるためには、成功のためのプロセスを繰り返し続けることが重要ということが分かったが、それでも悩みにぶち当たることがある。人生の全ての悩みは人間関係にあるといっても過言はない。人間関係において生き方を変えるヒントを本書から2つ紹介しよう。
距離感
コミュニケーションの基本は相手との距離感を測ることである。自分ではなく相手に注意を向け、相手との間合いを冷静に感じ、距離をマネジメントすることでコミュニケーションはスムーズになる。
異質なものにとびこむ
出典:www.flickr.com人生をスタートさせる! 生き方を変えることで自分を認める
これから10年後の未来に向かって生き方を変える挑戦を、本書は自分を取り戻すための旅のようなものだという。それはこじらせた自己評価をマイナスからゼロに持ってくる旅なのだ。
自分を否定する理由はいくつでも見つかる。まずその恐怖と向き合う勇気が必要なのだ。生き方を変えるプロセスの中で自信を獲得しながら、自分の内側の世界を掘り下げ、自分を認める。自分の存在に価値があると認めるところからしか人生はスタートしないのである。
『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』から、生き方を変えるためのヒントをいくつか紹介した。本書は27歳、彼女なし、つぶしのきかない仕事をしている主人公と、偶然出会った紳士との対話という形で構成されている。
なんとか今の生き方を変えようと思っている君だけでなく、本書の主人公のように今の生き方に漠然とした不安を抱えている君にもおすすめの一冊だ。紳士との対話を通じて主人公が自分なりの夢を持つことができたように、君も本書を読むことで何かを得ることができるかもしれない。
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