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給料の手取りとは? 額面との違いは? 差し引かれる税金の計算の方法

Tobayashi

2016/01/06(最終更新日:2016/01/06)


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給料の手取りとは? 額面との違いは? 差し引かれる税金の計算の方法 1番目の画像
出典:pixabay.com
 給料をもらうときに一番気になるのが、給料の金額だろう。ところで、給料の手取りの金額と額面の金額の違いはご存知だろうか? 予想していた金額より給料が少なかったために今月の家計がピンチ……などということのないように、しっかりとした知識を身につけたいものである。今回はそんなことにならないために、給料の手取りとはなにか? また額面との違い、税金などの知識をご紹介させていただく。

給料の手取りとは? 額面との違いは?

給料の手取りとは? 額面との違いは? 差し引かれる税金の計算の方法 2番目の画像
by garryknight
 まずは良く聞く「手取りと額面の違い」から説明する。額面とは、基本給に交通費や残業代、各種手当を合計したものだ。そこから組合費、源泉所得税や住民税などの税金、雇用保険や社会保険等の各種保険金等々、さまざまなお金を天引きされた額が手取りとなる。

 したがって、実質のその月に使える自由な給料の金額である手取りは、額面よりも少なくなることを意味する。また、ここで一番注意していただきたいのが、求人の給与欄に書いてある金額は、ほとんどの場合、額面給与を指しているということだ。したがって、就職・転職したのはいいが、思っていた金額よりも貰えなかった……というケースも多々あることを留意して求人に応募していただきたい。

給料から引かれる税金はどの程度?

 額面と手取りに差があることを理解していただいた上で、実際に手取りと額面の給料にどれほどの差が出るのだろうか? 組合費等は会社によって異なるので、税金について注目していこう。

 まず、給料から天引きされる税金は、所得税と住民税とがある。所得税は源泉徴収という形で毎月会社が労働者の給料から一部を国に納付し、年末に年末調整を行い、その年の正しい所得税額に調整する。

 もちろん、所得税は所得が多ければ多いほど課される税率が高くなる仕組みとなっている。また、住民税は前年の所得に対してかかる税金で、毎年6月から翌年の5月まで決まった額を納めるという形となっている。

 また、社会保険等の保険料ももちろん引かれていく。では、実際に月収20万円の場合、手取りはどれほどになるのだろうか。20万円の額面給与から、社会保険料約3万円、源泉所得税約4000円を引いた16万6000円ほどとなる。また、住民税もさらに引かれるので、実際の手取りはさらに減るということになる。大体月収の8割ほどの額が実際の手取り額となる、ということを念頭に置いておくと月々の計算もしやすくなるだろう。

手取りと額面の違いが給料に与える影響とは?

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by carfreedays
 さて、このように額面と手取りの給料には、意外と大きな差があることが分かっていただけたと思う。額面通りに給料を見積もってしまうと思ったよりも浪費をしていた……などということになりかねない。先ほど額面の2割が給料から天引きされる旨を書いたが、もちろんこれは割合なので、額面給与が大きくなれば大きくなるほど天引き額も大きくなっていく。

 つまり多くの会社であると思われる、年2回のボーナスにも適用されるので、自分が思っていた以上にボーナスがもらえなかった……ということもあるわけである。逆に、政府などが発表する世の中の平均賃金は額面給与の平均であるため、「自分は平均よりも給与が少ない」などと思っていても実際は、額面給与は平均的だった、ということもある。

  
 自分の給料の額面と手取りを正しく把握して、自分に合った生活をすることはとても大切だ。特に社会人になると、マイカーやマイホーム購入などで大きなローンを組むことが多いだろう。そういった時に自分の手取りの給料を把握していなかったら悲惨なこととなる。

 また、雇用契約で額面につられて入社したはいいが、手取りが思ったより少ないと後になって思わないようにするべきだ。税金など複雑で分かりにくいと思うが、この機会にぜひ給料の手取りと額面への理解を深めてほしい。

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