ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.591〜強みは作れる!?〜」では、ホリエモンが「ビジョンを達成するための心得」ついて語った。
今回取り上げた質問は、「農業IoTのシステムに合った品種の開発、特許取得をして、IoTシステムと種をパッケージにして世界中に販売したいのですが、自分にシステム開発や品種開発の経験やスキルがありません。現状では農家から始めるしかない場合、やり方次第でシステムや品種を開発するスキルを持った会社を合併したり提携したりすることは可能でしょうか?
それには大きな資金が必要になるかと思いますが、そのような資金をどうやって調達すればよいでしょうか? 現状で、例えば富士通やパナソニック等の野菜工場にも関わっている会社に提案しても相手にされることはあるのでしょうか。やはり、こちらに何かしらの強みがないと相手にされなさそうです。農家しかできない状態で、こちらにどのような強みがあれば、そういった所から投資を呼び込めるのでしょうか?」という質問。
農業のIoT化が未来の価値観を変える!?
ホリエモンは、「まあ、相手にされないだろうね。そういうスキルがある人を雇えばいいんだろうけど。システム開発や品種開発の経験やスキルがある人を粘り強く探して口説くしかないだろうね。『一緒にやろうぜ』みたいに」と回答。
ホリエモンが興味を持っている分野のひとつが農業のIoT(Internet of Things)だ。現在、様々な分野で注目を集めているIoTだが、特に農業の分野でこれが進むことには大きな意味があるとホリエモンは考えている。
それは、農作業がIoTによって自動化されれば、人は生きるために働く必要がなくなるからだ。農業、つまりは食料の供給を機会が担うのなら、栄養の摂取という最も根源的な生命維持活動が働かずとも保証されることになる。
つまりは、文字通り「食べるために働く」必要がなくなるということだ。ここからホリエモンは、未来の人間は労働よりも遊ぶことが重要になっていくという予測も立てている
ライフスタイルや価値観自体が今とは全く違う世界。そんな世界の基盤として、ホリエモンは農業のIoTを捉えているのだ。
「ふわっとした人」には何もできないよ!
そんな農業のIoTに手を出したいが、特別な技能やスキルを持っていないことを悩んでいるのが今回の質問者だ。目立った強みがない中で目標達成のための投資を望む質問者にホリエモンは、「まあ、無理だろうね」とバッサリ回答。
さらにホリエモンは、今回の質問者の態度にも懐疑的だ。「僕がIoTと言ったらIoTに飛びつくようなふわっとした人は、ふわっと飛びつくだけで何もできないんじゃないかな」と厳しい指摘を与えた。
他の人には信じてもらえなくても、自分の中では絶対だと言い切れる未来像を持った人ならば可能性はあるが、ホリエモンはそうした熱意を質問者には感じ取っていない。他人の意見を鵜呑みにして、何となく「そういう世界になりそう」「儲かりそう」と考えるだけの人には、事業を成功させるのは不可能だということだろう。
とはいえ、ホリエモンの回答は「100%不可能」だとは言っていない。スキルも技術も持っていないのなら、まずはそうした人材を仲間に引き入れればいい。
もちろん、提示できる強み(メリット)が何もない人の誘いに乗ってくれる人は滅多にいないだろう。しかし、それでも目標を達成したいのならビジョンを語り、一緒に同じ道を歩きたいと思ってくれる人を探し続けるしかない。それがホリエモンの回答の意味だ。
今回の質問及びホリエモンの回答からは、大きなビジョンを持っていてもそのために必要な強みがなければ人や企業を巻き込むことは難しいということがよく分かる。しかし、それは単に「難しい」だけだ。
強みがなければ、それを持っている人に頼ることができる。そのために重要なのは、自身のビジョンを人に伝える熱量と、伝わる人が現れるまで諦めない根気なのではないだろうか。
ホリエモンが目標達成の鉄則を語った「堀江貴文のQ&A vol.591〜強みは作れる!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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