2016年から、年間の非課税額が100万円から120万円に増額するNISA(少額投資非課税制度)。NISAに最適な金融商品とは、一体どのような商品だろうか? 今回は、NISAの条件にぴったりの金融商品を紹介したい。
インデックスファンドとは
by 401(K) 2013 インデックスファンドとは、インデックス投信とも呼ばれ、TOPIXやダウ平均株価、日経平均株価などの「指数(インデックス)」の動きに、価格が連動するよう設計された投資信託(ファンド)のことを指す。
どの「インデックス(指数)」を選ぶか、インデックスと連動するどの「投資信託」を選ぶかが問題になる。それさえ決めてしまえば、あとはその投資信託を購入するのみである。
インデックスファンドは、国内はもちろんのこと、外国のインデックスも簡単に購入することができる。先進国から途上国まで、様々なインデックスファンドが用意されているところが魅力的だ。
インデックスファンドのメリットとデメリットを知ろう
出典:pixabay.com どの金融商品も、絶対にメリット、デメリットがある。自分の買った投資信託で損を最小限に抑えるためにも把握しておこう。
インデックスファンドのメリット
インデックスファンドのメリットを4つ紹介しよう。1点目は、やはりグローバルな投資の活動ができるところである。グローバルに投資をすることで、リスクを分散し、最小限に抑えることができることもある。派手な大負けがなくなる見込みが増えるのだ。
メリットの2点目は、1点目と似ているが、個別株よりもインデックスファンドの値動きがゆるやかであることだ。株式市場のすべての銘柄を買った際と同じようなリスクの分散効果が期待できる。
メリットの3点目は、少額投資ができるという点だ。1万円以上1円単位で購入でき、NISAにもぴったりな金融商品なのだ。同じような性質を持つETF(上場投資信託)は、数十万円からでしか投資ができないことが多いが、インデックスファンドは少額から投資ができる。
メリットの4点目は、長期的な投資に向いているということである。インデックスファンドは、その名の通り「インデックス」が存在している限り、「ファンド」も存在するだろう。インデックスがなくならない限り、投資し続けることができるのだ。数年持っておくということも踏まえると、このメリットもNISAに向いている点の1つに挙げることができるだろう。
インデックスファンドのデメリット
インデックスファンドのデメリットとしては、そもそもの投資商品が少ないことが挙げられよう。国内ではまだメジャーではないため、選択肢が限られてしまう場合がある。今後に期待したいところだ。
また、インデックスファンドは株の投資よりも地味であるといえよう。リスク分散している分、ハイリターンは期待できない。インデックスファンドは、一攫千金に憧れている人にはオススメできない金融商品であることは確かだ。
主要なインデックスファンドの例(国内版)
国内のインデックスファンドといっても、国内には複数のインデックスがある。ここでは、日経平均株価と連動しているインデックスファンドと、TOPIXと連動しているインデックスファンドをピックアップして紹介したい。
日経平均株価連動インデックスファンド
・日経225インデックスe(2016年1月8日に新規追加!)
販売手数料:なし
信託報酬:0.19%
・eMAXIS 日経225インデックス
販売手数料:なし
信託報酬:0.432%
・SMT 日経225インデックス・オープン
販売手数料:2.16%
信託報酬:0.3996%
TOPIX連動インデックスファンド
・ダイワ・インデックスセレクト TOPIX
販売手数料(最大):2.16%
信託報酬(最大):0.432%
・ニッセイTOPIXインデックスファンド
販売手数料:なし
信託報酬(最大):0.3132%
・TOPIX 連動型上場投資信託
販売手数料:なし
信託報酬:0.1188%
主要なインデックスファンドの例(海外版)
日本国内でリスク分散していても、日本自体の景気が悪化したら元も子もない。そんな心配性の方は、グローバル化にリスク分散して、より安定した利益を追求するのもいいかもしれない。ここでは、海外のインデックスファンドを紹介する。
・野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)
販売手数料:なし
信託報酬(最大):0.2376%
・DIAM外国株式インデックスファンド(DC年金)
販売手数料:なし
信託報酬(最大):0.27%
・SMT グローバル株式インデックス・オープン
販売手数料(最大):2.16%
信託報酬(最大):0.54%
今回は、インデックスファンドという金融商品の中の一部分しか紹介ができなかったが、調べれば調べるほどインデックスファンドは出てくる。まだまだ他の投資信託より数は少ないことは確かだが、自分で調べて気に入った投資信託に投資し、上手に資産を増やして欲しい。
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