「最近よく聞くNISAってなんだろう」「NISAに興味を持っているけれど、なかなか踏ん切りがつかない」という人もいるのではないでしょうか。
本記事では、初心者でもNISAがわかるように、NISAのメリットやデメリットなどを詳しくご紹介します。
NISAが気になっている人はぜひ参考にしてください。
- 20代からNISAを始めるのはおすすめ
- 初心者でも2分でわかる!NISAの基本情報を簡単に説明
- NISAをする前に知っておきたい3つのメリットとデメリット
20代からNISAを始めるのはおすすめ
「20代の自分には投資はまだ早いのでは」「お金がないから投資に興味はあるけどできない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
投資をするためのお金がないことを気にして、投資をしないのはもったいないことです。
NISAは、少額からでも始められ積み立てていけるので、20代の人にもおすすめです。
また、早いうちから始めると、長い時間をかけてじっくりと投資ができます。
将来の自分のためにも、NISAを始めてみてはいかがでしょうか。
初心者でも2分でわかる!NISAの基本情報を簡単に説明
以下では、投資初心者でもわかるようにNISAの基本情報を簡単にご紹介します。
「NISAのことを知りたい!」と思っている人はぜひ参考にしてください。
NISAとは毎月120万円まで投資収益が5年間非課税になる制度
そもそもNISA(ニーサ)とは、「Nippon Individual Savings Account」の略で、「Individual Saving Account」とは、個人貯蓄口座の略です。
NISAの説明をするためには、「ISA(アイサ)」の説明が欠かせません。なぜなら、ISAというイギリスの制度を元にしてNISAが生まれたからです。
ISAは、イギリスで1999年から導入された制度で、2014年からは「Individual Saving Account」という名称から「New Individual Saiving Account」(NISA)になりました。日本の制度と同じ名前になったのは偶然です。
今では、「NISA」は、イギリス国民の約4割が利用しており、彼らの資産形成や貯蓄の手段として広く定着しています。
イギリスに習って作られた日本の制度が、NISAです。NISAのNはイギリスの「New」とは異なり、日本の「N」なのを覚えておきましょう。
日本で平成25年末(2013年末)を機に証券優遇税制が終了したため、内容はまったく同じものではないものの証券優遇税制に似たNISAがスタートしました。
証券優遇税制(しょうけんゆうぐうぜいせい)とは、個人投資家を増やすために行われている制度です。個人投資家が増えると、経済が周り国が豊かになるのでこのような制度が導入されました。
通常の投資では、株式や投資信託などから得られた配当や譲渡益は、所得税や地方税の課税対象(本来は税率20%適用)となります。しかしNISAは、毎年120万円を上限とする新規購入分を対象に、その配当や譲渡益を最長5年間、非課税にできます。
NISAとつみたてNISAとの違い
一般的にNISAと呼ばれるものには、「NISA」と「つみたてNISA」の2種類あることをご存知でしょうか。
以下では、「NISA」と「つみたてNISA」の違いを詳しくご紹介します。
NISAとは、2014年1月から開始した少額からでも投資を行いたい人向けの非課税制度です。
一方つみたてNISAは、2018年1月から開始した非課税制度です。「つみたて」とあるように、積み立て投資や長期投資、分散投資を支援するためのものです。
NISAとつみたてNISAは、どちらも非課税制度であることは同じです。また、どちらも好きなときに引き出せられ、日本に住む20代以上が対象なことも共通点です。
しかし、非課税期間や投資可能期間、非課税対象、非課税投資枠はNISAとつみたてNISAでは大きく異なります。また、ロールオーバーが使えるか使えないかも大きな違いでしょう。
わからない単語が出てきて困惑している人もいるのではないでしょうか。以下でそれぞれの単語を丁寧にご紹介するので、安心してくださいね。
非課税期間は、自分の行った投資の非課税である期間のことをいいます。NISAが最長5年であるのに対し、つみたてNISAは最長20年です。
投資可能期間とは、その名の通り、投資が可能な期間のことです。NISAや、つみたてNISAは、「時限立法(じげんりっぽう)」のよって定められた制度です。時限立法とは、有効期限が決められている法令のことです。
そのため、恒久的に存在するのではなく、タイムリミットが存在します。
NISAは、2014年~2023年まで、つみたてNISAは、2018年~2037年までです。
次に非課税対象について詳しくご紹介します。
NISAは、株式、投資信託など自由に投資ができます。そのため、非課税の対象は、投資から得られる配当金や分配金、譲渡益です。簡単に言うと、投資を行って得た利益は非課税になります。
一方つみたてNISAは、公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)と限定されたものに投資できます。そのため、非課税の対象は、投資信託から得られる分配金や譲渡益のみです。
投資信託がわからない人や投資信託に詳しくなりたい人は、「【20代向け】投資信託とは?初心者でもわかる投資信託入門」を参考にしてください。 投資をしてみたいけれど、よくわからない」という人も多いのではないでしょうか。本記事では、投資初心者でも投資信託がわかるように、投資信託のメリット・デメリット、初心者でも始めやすい投資信託などをご...【20代向け】投資信託とは?初心者でもわかる投資信託入門
また、NISAに非課税投資枠は、最大600万円で、毎年120万円まで非課税で投資できます。一方つみたてNISAは、非課税投資枠は、最大800万円で、毎年40万円まで非課税で投資できます。
「ロールオーバー」という制度を知っている人は少ないのではないでしょうか。
ロールオーバーとは、NISAにのみ備わっている機能です。ロールオーバーを使うことによって非課税期間を最大10年間延長できます。翌年のNISA枠がなくなるというデメリットはありますが、非課税期間を最大10年間延長できるのは、最大の利点でしょう。
以下では、上記で説明したNISAとつみたてNISAの違いをまとめました。NISAとつみたてNISAのどちらをやってみるか悩んでいる人は是非参考にしてください。
- 非課税期間:NISA、最長5年:つみたてNISA、最長20年
- 投資可能期間:NISA、2014年~2023年:つみたてNISA、2018年~2037年
- 非課税対象:NISA、投資から得られる配当金や分配金、譲渡益:つみたてNISA、投資信託から得られる分配金や譲渡益
- 非課税投資枠:NISA、最大600万円で、毎年120万円まで:つみたてNISA、最大800万円で、毎年40万円まで
NISAがおすすめの人、つみたてNISAがおすすめの人
NISAと、つみたてNISAの違いをご紹介しました。
以下では、NISAがおすすめの人、つみたてNISAがおすすめの人をご紹介します。
NISAがおすすめの人は、一度にまとめて投資したい人です。NISAは一年で120万円もの額を投資できます。そのため、細々と投資をするよりもまとめて投資したい人におすすめです。
また、NISAは株式にも投資ができるので、株主優待が欲しい人にもおすすめです。
つみたてNISAがおすすめの人は、コツコツと積み立てるのが好きな人です。また、商品の枠はNISAよりも少ないので、つみたてNISAのほうが選びやすくなっています。
NISAをする前に知っておきたい3つのメリット
投資にはメリットがある反面、必ずリスクが伴います。
NISAを利用するメリットとデメリットをきちんと把握してからNISAを始めてみましょう。
非課税
NISAの最大のメリットは「非課税」にあります。
株式や投資信託などを売却して得られる利益や配当金などに、通常は、税金が20%かかってしまいます。
100万円の利益があるとすると、20万円ほど税金がかかります。
しかし、NISAは、株式や投資信託などを売却して得られる利益や配当金などに税金が最大5年かかりません。
そのため、100万円の利益があれば、そのまま100万円の利益を受け取れます。
少額投資ができる
また、NISAのメリットには、少額投資ができることがあります。
自分で株を買おうとすると、100株単位や10万円単位で購入しなければならない場合が多くあります。投資額が高くなってしまうので、初心者には始めにくいのではないでしょうか。
しかし、NISAは、少額から投資ができるため、投資の初心者が手を出しやすくなっています。
投資額を自分で決められる投資信託や株式を利用して上手に投資しましょう。
リスク分散ができる
最後のメリットは、リスク分散ができることです。
「Don’t put all your eggs in one basket(卵はひとつのかごに盛るな)」という欧米の名言を知っていますか?
これは、卵をひとつのかごに盛ってしまうと、ひとつしかないかごを落としてしまうと、卵は全て割れてしまうということを表しています。
投資も同様に、ひとつの金融商品だけ買うことはおすすめできません。
例えば、50万円の株を1銘柄だけ買ったとき、その1銘柄が倒産してしますと、保有している金融商品はなくなってしまいます。
1銘柄だけ買った場合は、倒産や運用がうまく行かなかった際に、損をしてしまう可能性があります。
そのため、「分散投資」をおすすめします。
NISAは、少額からでも投資ができるので、分散投資ができやすくなっています。
つまり、なるべくリスクを下げて利益を得たい人におすすめなのがNISAです。
NISAをする前に知っておきたい3つのデメリット・注意点
NISAのメリットをご紹介しました。NISAに興味を持ってくれた人やNISAをやってみようと思った人もいるのではないでしょうか。
しかし、メリットがあれば、デメリットがあるのが投資です。
以下では、NISAをする前に知っておきたい3つのデメリット・注意点をご紹介します。
非課税の期間(期限)が限られている
NISAの1つ目のデメリットは、非課税の期間(期限)が限られていることです。
「非課税の期間が限られている」とは具体的にどういうことなのでしょうか。以下では、具体的な数字を出しながら詳しくご紹介します。
例えば、2010年にNISA口座で投資信託を購入したとします。NISAの非課税期間は最長5年なので、2010年に買った投資信託は、2015年まで投資信託を売って得られる売却益には税金がかかりません。同様に、2011年に買った投資信託は、2016年まで売却益には税金がかかりません。
しかし、2010年に買った投資信託の売却益には2016年以降になると、税金がかかってしまいます。
このように、非課税期間が限られていることがNISAのデメリットです。
NISAの投資可能期間は、2014年~2023年なので、今からNISAを始めると、最大3年の非課税期間になるでしょう。
開設できるのは1人1口座まで
NISAの2つ目のデメリットは、開設できるのは1人1口座までであることです。
一般的な総合証券口座は、複数個の口座を保有できます。
複数の口座を持つメリットとは何なのかを以下でご紹介します。
複数の口座を持っていると、それぞれの口座の強みを最大限に活かした投資ができます。
例えば、手数料が低いもの、情報を得るためのもの、取引ツールが使いやすいものなどを自由に選べます。
また、ひとつの口座でシステムトラブルが起きたときに、他の口座を使って金融商品を買えます。
IPOの当選率が上がるのもメリットのひとつです。IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、「新規上場株式」や「新規公開株」とも呼ばれます。
IPO株投資は、かんたんに利益が出ることで有名です。そのため、IPO株投資をしたい人はたくさんいます。IPO株に投資する権利は抽選で当たりえるので、複数個の口座を持っていると当たる回数が上がります。
このように、複数個の口座を持つメリットはたくさんあります。しかし、NISAでは、1人1口座までしか開設できません。
投資枠の再利用や持ち越しはできない
NISAの3つ目のデメリットは、投資枠の再利用や持ち越しはできないことです。
NISA口座は、1年間で120万円まで新規投資ができます。
しかし、1年間で50万円しか投資をしなかったとしても、来年に120+70万円分を非課税できるようにはなりません。
そのため、70万円分の非課税枠を無駄にしたことになります。
NISAは持ち越しできないし、再利用もできないことは、覚えておきましょう。
NISAで取引対象になる金融商品は?
NISAは、すべての金融商品を対象に投資を行えるわけではありません。
NISAには、対象となる金融商品と、対象とならない金融商品があります。
以下では、対象となる金融商品とならない金融商品をご紹介します。
取引対象となる金融商品
NISAの取引対象となる金融商品は以下のものです。
買いたいと思っていた金融商品が取引対象に入っているか確かめてみましょう。
- 株式投資信託
- 国内上場株式
- 海外上場株式
- 国内上場投資信託
- 海外上場投資信託
- 上場投資証券
- 国内REIT
- 海外REIT
- 新株予約権付社債
取引対象とならない金融商品
また、NISAの取引対象にならない金融商品も存在します。
以下の金融商品に興味がある人は、NISAを使用するか否かを深く考えることをおすすめします。
- 非上場株式
- 預貯金
- 債券
- 金・プラチナなどの貴金属
- FX
- 上場株価指数先物
- eワラント
- MMF・MRF
- 公社債投資信託
2016年にあったNISAの変更点
NISAには、何度か変更した点があります。以下では、NISAがどんな点でどのように変化したかをご紹介します。
大きな変更はやはり、2015年を揺るがせたマイナンバー制度です。マイナンバー制度が始動する1月以降、新たに証券口座を開く場合はマイナンバーを証券会社に知らせる必要があります。
その代わり、過去のNISAの口座開設で必要な「住民票」は不要になりました。
また、今までNISAのデメリットの最大のテーマであった「損益通算ができない」という点が変更になりました。株式と債券で損益通算可能になり、これは投資家にとって大きくプラスになる変更でした。
上場株式や株式投信、公社債、公社債投信も損益通算の対象として入ったので、株式と債券の利益と損失を合計して、税負担を減らせるようになりました。
さらに、前述の通り、2015年以降に比べて、現在はNISAの非課税枠が拡大しています。過去では、投資額年100万円を上限に5年間にわたって非課税になっていましたが、非課税枠が年120万円に引き上げられました。20万円分、投資できる額が増加したのは、お得ですね。
ジュニアNISAが2016年4月に導入されたことも大きな変更の1つです。これは、0〜19歳の未成年者を対象とするNISAの事で、2016年の1月から専用の口座開設の受け付けが始まりました。
取引ができるようになるのは、4月からのため導入は4月と紹介されることが多いです。非課税枠は年80万円で、口座を一度開くと証券会社を変更できません。その他、デメリットも少なくないためジュニアNISAの口座開設をする際は注意しましょう。
さっそくNISAの口座を開設しよう!おすすめの証券会社
NISAのデメリットとメリットをご紹介したところで、「実際にNISAをやってみたい」と思った人もいるのではないでしょうか。
以下では、おすすめの証券会社をご紹介します。
NISA口座を開設したい人はぜひ参考にしてください。
SMBC日興証券
1つ目におすすめの証券会社は、SMBC日興証券です。
SMBC日興証券には、「キンカブ」という独自のサービスがあります。
株は通常、何株買うかを自分で考えて買いますが、SMBC日興証券では、1万円分の株を買うという買い方ができます。
お金を指定して株を買いたい人におすすめの証券会社です。
楽天証券
2つ目におすすめの証券会社は、楽天証券です。
楽天証券の強みは、楽天ポイントが貯まることです。また、楽天ポイントを使って金融商品を購入できます。
ポイントを上手に扱いたい人は、楽天証券がおすすめです。
マネックス証券
3つ目におすすめの証券会社は、マネックス証券です。
マネックス証券は、海外の株式の取り扱いが豊富です。
AppleやGoogleなどの海外の株式に興味がある人におすすめの証券会社です。
auカブコム証券
出典:kabu.com
SBI証券
5つ目におすすめの株式会社は、SBI証券です。
SBI証券は、顧客満足度が高く、IPOも豊富に扱っていることが魅力です。
SBI証券は、2019年のIPOのうちの95%を取り扱っていました。IPOに興味がある人におすすめの証券会社です。
20代から自分にあった方法でNISAを始めてみよう
- NISAとは毎月120万円まで投資収益が5年間非課税になる制度
- NISAは、非課税で少額投資、リスク分散ができるところがメリット
- 自分に合った証券会社を選んでNISAを始める
本記事では、NISAについて詳しくご紹介しました。
メリットやデメリット、取引対象商品などを考えた上で自分に合っている証券会社を選んでみてください。
本記事を参考に、NISAや、つみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか。
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