最終回に平均視聴率22.3%という自己最高を叩き出し、15年の民放連続ドラマ1位にも輝いたTBS系ドラマ『下町ロケット』。原作は、第145回直木三十五賞を受賞、文庫版含め累計130万部を超えるベストセラーを記録した池井戸潤の代表作ともいえる作品。
夢と情熱の物語は、人々の心を動かし、日本中に感動の嵐を巻き起こした。
なぜ、『下町ロケット』は大ヒットしたのか?
出典: Amazon.co.jp なぜ『下町ロケット』がヒットしたのか、それはおそらく近年の大企業の不祥事も起因している。大掛かりな不正会計を行った東芝、免震ゴムの性能を偽った東洋ゴム、杭打ちデータを偽装した旭化成建材。
大企業への不信感が高まり、ベンチャーが見直される機運が高まりつつある現代において、『下町ロケット』は非常にマッチしていたと言えよう。それでは、そんな夢への情熱を燃やす『下町ロケット』の名言をプレイバックしよう。
『下町ロケット』の名言に見る、“未来を切り開く”ための6つの思い
出典: Amazon.co.jp下町ロケットの名言 #1「仕事と夢」
主人公・佃製作所の社長、佃航平が劇中で放った名言。読者の中には、新入社員の頃は、夢を持ち、志を持ち熱い気持ちを持っていた人も多いはず。しかし、日々課せられた業務をこなすことでいっぱいいっぱいになり、お金を稼ぐために働く。それだけになりがちの現代のビジネスマン。
お金がないと生きていけないが、夢がないとつまらない。そんな夢と仕事の板挟みにもがきながらも、夢にまっすぐ生きていくカッコよさを感じさせる佃社長らしい名言といえよう。
下町ロケットの名言 #2「夢に生きる」
同じく、佃製作所の社長、佃航平の名言。誰かのために働く。それを本当に思い、それを原動力として生きる人もいるだろう。しかし、大多数は誰かのために働くというのが、実は逃げの口上ではなかろうか。自分の本当の声に耳をすますことの大切さを考えさせられる名言である。
下町ロケットの名言 #3「どんな難問にも答えがある」
すべての取引先から融資を断られ、倒産間近となり、絶望の淵に立たされた時に佃社長が劇中で放った名言。困難が生じた時、多くの人は自分一人で解決を試みる。中には解決を諦める人もいるだろう。しかし、下町ロケットの佃社長は困難が生じた時に、自分一人ではなく仲間の協力を仰ぎ、みんなで困難に立ち向かうという選択をした。どんな困難にも答えがある。どん底から這い上がってきた下町ロケットの佃社長の力強い名言である。
下町ロケットの名言 #4「培ってきた技術への誇り」
下町のロケットの佃社長は、佃製作所の技術力が財産だと語っており、この名言から下町ロケットの佃社長の「技術力への絶対的な自信と誇り」が垣間見える。彼は、この自信と誇りを手にいれるまで、どれだけの失敗を積み重ねてきたのだろうか。一つのことをやり抜いた人間だからこそ、語れる佃社長の名言である。
下町ロケットの名言 #5「想い」
お金のことしか考えられなくなったら、技術の進歩はない。この佃社長の名言から、技術の進歩には技術者の想いが不可欠であるということがわかる。これは技術に限った話ではない。ビジネスにおいても当てはまる。
ビジネスにも想いが不可欠だ。営業であれば、商品がお客様にとって絶対に価値があり、それによってお客様を幸せにしたいという想いがある。想いがなければただ物を売るだけ。そんな営業では誰にも響かない。あらゆるビジネスにおいて最も大事だが、軽視されやすい。それが想いである。
下町ロケットの名言 #6「情熱」
下町ロケットの佃社長は、ロケットという未知なる分野に情熱を抱き、挑戦し続けた。リスクをとっているから尊いわけではない。そこに挑戦への熱い情熱があるか、それだけの話だ。その燃えたぎるような熱い情熱の尊さを伝える下町ロケットの佃社長の名言である。
夢への熱さ、情熱により未来を切り開く佃社長の話は少々、現実味が乏しいと思われるかもしれない。しかし、この夢物語のような話は、私たちが無意識に忘れてしまっていた夢や情熱という大切なものの価値を、そして仕事に対して意義を見出すことのかっこよさを、思い出させてくれるのではなかろうか。
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