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常連になりたい東京の特選コーヒーショップ。味・香り・コク・雰囲気、求めていた一杯に巡り合う

Taketo Watanabe

2016/01/16(最終更新日:2016/01/16)


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by karsten.planz
 子供のころは受け付けてなかったのに、大人になるといつの間にかその美味さに気づくものがある。その代表例がコーヒーだろう。「コーヒーは苦いもの」と敬遠していたのに、今では「そのコーヒーの苦みこそが美味い」。このことに気づいたのは、大人になったことへの神様からのプレゼントかもしれない。
yoyo

 そんな情緒的にも語れる奥深いコーヒーだが、本当にコーヒーについて語りたいことといえば、「どこのコーヒーショップが本当に美味いのか?」ということだろう。自宅の近所に、職場の周辺に、よく行くプレイスポットに、本当に美味いコーヒーが飲めるショップがあったなら一度は足を運んでみたいものだ。

 では、東京にあるコーヒーショップで本当に美味いところはどこなのか。東京と言えば、様々な形態のコーヒーショップがひしめく激戦区。だからこそ、東京にはコーヒーショップが多すぎて「どこが本当に美味いのかよくわからない」と言うのが実情だろう。そこで、今回紹介させていただくコーヒーショップは、絶対にハズさない、本当に求めていたコーヒーに巡り合える東京のコーヒーショップだろう。

東京の特選コーヒーショップ① コーヒー好きなら一度は訪れたいコーヒーショップの聖地

■店名 : 堀口珈琲
■住所 : 東京都世田谷区船橋1-12-15
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by youhei.nitta
 東京・世田谷の船橋にある「堀口珈琲」。コーヒー好きなら誰もが一度は訪れてみたいと願う、まさにコーヒー好きの聖地とも言えるコーヒーショップだ。同店ではスタッフ自ら生産地に足を運び、グアテマラ、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ブラジルなど、“顔の見える農園者”と契約(農園者は同店のHPに掲載)。そこで生産された生のコーヒー豆を、“狙った通り”の香味に焙煎し、香り、コク、酸味、甘味が、後々まで余韻を感じることのできるコーヒーへと仕立て上げる。

 さらに、新たな香味を作りだすブレンドにも力を入れ、素材の特徴を見極た味わい深いめたブレンドコーヒーに創り上げるのだ。まさに、コーヒーの創作と言ってよい。また、同店では創作されたコーヒー豆を一般から業務用まで幅広く販売も行っている。もしかしたら、どこかの店で「このコーヒー美味いな」と思ったら、コーヒー豆は「堀口珈琲」の豆だったなんてこともあるかもしれない。

東京の特選コーヒーショップ② 豆と抽出スタイルを選んで自分好みのコーヒーに

■店名 : THE COFFEESHOP(ザ・コーヒーショップ)
■住所 : 東京都渋谷区猿楽町2-3
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出典:www.thecoffeeshop.jp
  続いては、東京・代官山にある「THE COFFEESHOP」。ド直球な店名からも、コーヒーへの絶対的な自信が伺わせる。同店では、客のニーズに対応できるよう、数多くのスペシャルティコーヒー豆を用意。スペシャルティコーヒー豆はローストワークスで自家焙煎し、コーヒーを焦がすことなく風味と甘みを閉じ込める。

 そして仕上げの抽出だが、同店では客にとって最適な抽出スタイルを提案。同じコーヒー豆でも抽出器具よってはまったく別の味になる。ちょっと苦手な品種のコーヒー豆だったとしても、抽出器具を変えるだけで自分好みのコーヒーに早変わりすることもあるのだ。是非、自分好みのコーヒー豆と、自分好みの抽出スタイルを見つけていただきたい。

東京の特選コーヒーショップ③ ブレンドをしないシングルオリジンコーヒーが自慢

■店名 : NOZY COFFEE(ノージー・コーヒー)
■住所 : 東京都世田谷区下馬2-29-7
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出典:www.nozycoffee.jp
 東京・三宿にある「NOZY COFFEE」。同店のコーヒーはすべてシングルオリジンコーヒーだ。シングルオリジンとは、単一の農園で作られたブレンドをしないコーヒーのこと。繊細なコーヒー豆は、農園、収穫年が違うだけでもその味はまったく変わる。それぞれ違う個性を持ったコーヒー豆本来の味を、ダイレクトに味わえるのがシングルオリジンコーヒーなのだ。

  そしてもう一つ同店のオモシロイところは、パンやスイーツの持ち込みが自由というところだ。店舗を構える土地柄、周辺にはパンやスイーツなどの名店が多い。ドリンクメニューしかない同店にそれらを持ち込み、“自分だけのコーヒーセット”が作れるのだ。コーヒー豆の個性と、その個性にあったフードを探す楽しみ。飲むだけでない、ワクワク感をも与えてくれるコーヒーショップと言えるだろう。

東京の特選コーヒーショップ④ 飲み比べ可能な3種類のコーヒーを堪能

■店名 : COFFEE VALLEY(コーヒー・バレー)
■住所 : 東京都豊島区南池袋2-26-3
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出典:coffeevalley.tumblr.com
 あまりコーヒーのイメージがない東京・池袋に、本格的なコーヒータイムを楽しめるショップを発見した。それが「COFFEE VALLEY」だ。同店で是非、注文していただきたいのが『3PEAKS(スリーピークス)』。同じ豆を使って抽出方法を変えたエスプレッソ、マキアート、ドリップコーヒーが少量ずつ飲み比べることができるのだ。同じコーヒー豆を多角的に味わっていただきたい。

 また同店は、全分個を使ったトーストも人気メニューだ。粉の香りが口に運ばずとも漂うトーストは、もちもちでしっとりとした食感。コーヒーとの愛称を考えぬいた、こだわりのトーストと言える。

東京の特選コーヒーショップ⑤ 代々木公園でのんびりしながらコーヒータイム

■店名 : Little Nap COFFEE STAND(
リトル・ナップ・コーヒー・スタンド
■住所 : 東京都渋谷区代々木5-65-4
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出典:www.flickr.com
 東京・代々木にある「Little Nap COFFEE STAND」。店名が示す通り気軽に入れる“コーヒースタンド”だ。同店の立地は代々木公園の目の前。そのため、店頭で買ったコーヒーをテイクアウトし、代々木公園でのんびりと淹れたてのコーヒーをいただくのが、客のルーティンになっている。

 厳選されたコーヒー豆を使用した同店のバリスタのおすすめは、エスプレッソをお湯で割る『アメリカーノ』。エスプレッソとドリップ、両方の旨味を感じられる一杯だ。その他にもエスプレッソ、カフェラテ、カプチーノなどスタンダードメニューもあるが、客の要望を聞き、メニューにないコーヒーを提供することも。場所柄と“コーヒースタンド”という気軽さからか、海外からの客も多いという。

東京の特選コーヒーショップ⑥ まるでビターチョコレートのような本場のエスプレッソが味わえる

■店名 : BEAR POND ESPRESSO(ベアポンド・エスプレッソ)
■住所 : 東京都世田谷区北沢2-36-12
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出典:www.flickr.com
 東京・下北にある「BEAR POND ESPRESSO」は、ニューヨークでバリスタ修業を積んだオーナーバリスタが2009年にオープンした、エスプレッソ専門店だ。駄菓子屋を改装したという同店は、こじんまりとしたノスタルジックな店舗感が、コーヒーのコクのように風情を感じさせる。

 そんな店内にドンと鎮座するのが高性能のエスプレッソマシン。同店の看板メニューのエスプレッソは、ショコラとナッツの風味が口の中に広がる、まるで濃厚なビターチョコレートのような香りと味わい。 エスプレッソ以外にも、カプチーノ、アメリカーノ、ラテなども本場仕込みのコーヒーが揃う。その中で、あえておすすめするとしたら、左写真の大きな瓶に入って出てくるアイスラテだ。このワイルドっぽさが、本場・アメリカのコーヒーを思わせる。

東京の特選コーヒーショップ⑦ 文字通りパンによく合うエスプレッソがおすすめ

■店名 : パンとエスプレッソと
■住所 : 東京都渋谷区神宮前3-4-9
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出典:bread-espresso.jp
 東京・原宿の表参道の裏路地にある「パンとエスプレッソと」。イタリアの“バール(軽食喫茶店)”をイメージした同店は、海外のカフェ文化の焼き直しではなく、日本に合ったバールを作りたいとのコンセプトでオープン。店内席とともにオープンテラス席もあり、晴れた日などは、ローマの街角のバールで、ムービースターのような優雅な休日を過ごしている感覚になるかもしれない。

  同店は店名の通り、パンとエスプレッソがおすすめの店だ。バリスタによる苦味を抑えた上品な味わいのエスプレッソと、焼きたてのパンがよく合う。また、ラテアートも人気とあって、口当たりのよいカプチーノを求めた女性客も多いという。ちなみに、同店はモーニングからディナー、さらにテイクアウト、パンのデリバリーも行っているので、オールシーンで使いたいコーヒーショップと言えるだろう。

東京の特選コーヒーショップ⑧ 約50種類の生のコーヒー豆から選べる

■店名 : 自家製焙煎 珈琲散歩
■住所 : 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-1
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出典:www7.plala.or.jp
 東京・吉祥寺にある「自家製焙煎 珈琲散歩」。店構えは昔ながらの喫茶店の趣ある、懐かしい雰囲気のコーヒーショップだ。同店の近くを歩くとコーヒーを焙煎する香ばしい匂いが漂い、コーヒー好きなら否が応にも足を運んでしまうだろう。店内に入ると、ショーケースには生のコーヒー豆がずらりと並べられている。その数なんと約50種類。その中から好きな生のコーヒー豆を選び、それから焙煎をするのだ。

 そのため、注文してから約15分ほど待つことになるが、その待った分だけ淹れたてのコーヒーを味わった瞬間は、言葉にもならない至福の時と言えるだろう。また、焙煎方法も、酸味が強い“浅煎り”、さっぱりとした“中煎り”、ほどよいコクと苦味がある“やや深煎り”、強い苦みが出る“深煎り”と4パターンを選べるので、その日の気分で焙煎方法を変えるのも、また同店の乙な楽しみ方だ。

東京の特選コーヒーショップ⑨ ラテアート世界チャンピオンが創り上げる芸術的なコーヒー

■店名 : STREAMER COFFEE COMPANY(ストリーマー・コーヒー・カンパニー)
■住所 : 東京都渋谷区渋谷1-20-28
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by Richard, enjoy my life!
 東京・渋谷にある「STREAMER COFFEE COMPANY」。創業者の澤田洋史氏は、2008年、アジア人初の“ラテアート世界チャンピオン”に輝いた実績を持つ、コーヒー業界ではその名の知れた人物だ。そんな澤田氏のDNAを受け継ぐ職人たちが創り上げるラテアートは、他のコーヒーショップではまず見られない芸術的なものばかり。見ているだけでラテの中に引き込まれ、飲むのが惜しくなってしまうだろう。

 同店では、基本的にラテメニューが主体なのだが、もちろんその他の各種コーヒーも充実。おすすめは、『ストリーマーコーヒー牛乳』。昔懐かしい牛乳瓶の様な専用の瓶に入った、オリジナルのコーヒー牛乳だ。同店は渋谷駅と原宿駅の中間辺りということもあり、デートでちょっと休憩をするには丁度いい立地だ。彼女に綺麗なラテアートを見せてあげるのもいいだろう。

東京の特選コーヒーショップ⑩ 筋金入りの“珈琲人”が提供する本物の一杯

■店名 : 丸山珈琲
■住所 :東京都港区西麻布3-13-3
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出典:www.maruyamacoffee.com
 最後は東京・西麻布にある「丸山珈琲」だ。日本屈指の避暑地である軽井沢に本店を構える、コーヒー好きなら知る人ぞ知る名店だ。オーナーの丸山健太郎氏は、国際的なコーヒーの品評会でも名の通った人物で、世界各地のコーヒー農園を自ら回ってバイヤーまでこなす筋金入りの“珈琲人”。同店の、こだわり抜いて厳選した豆をフレンチプレスで淹れたコーヒーは、有無を言わさない美味さがある。

 素材そのものの持ち味を生かす、同店独自の焙煎技術によって焙煎された香り高い高品質のコーヒーを目当てに、全国から客が訪れるという同店。西麻布店は、広尾駅から徒歩8分の場所に店舗を構えているということもあり、一般にはちょっと敷居が高いかもしれないが、たまにはこういった筋金入りの“珈琲人”が提供する“、“本物のコーヒー”を堪能するのもいいだろう。
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by onigiri-kun
 以上、東京のコーヒーショップ10店舗をピックアップさせていただいた。

 今回、東京のコーヒーショップをリサーチしていて感じたのは、どのショップも、オーナーやスタッフのコーヒーに対する情熱は、並大抵の熱量ではないということだ。そんな熱い思いを感じながら、ほどよい温かさのコーヒーを是非、召し上がっていただきたい。きっと、味・香り・コク・雰囲気、そしてコーヒーに対する熱い思い。常連として通いたくなるような求めていた一杯に巡り合うはずだ。

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