by Hernan Piñera
外でのランニングが気持ちのよいシーズン。体力づくりや健康のためにランニングを習慣にしているビジネスマンも多いのでは。気持ちよい汗をかいてリフレッシュする一方で、気になるのが汗を吸収したシューズのジメジメやにおい。
実際にランナーが気になっているランニングシューズのにおいの原因と対策について紹介する。
■ランナーの約6割はシューズのにおいが気になっている
エステーの一般ランナーを対象にした調査によると、「ランニング用シューズのにおいが気になったことがありますか?」の質問に対し、57%のランナーが「ある」(「よくある」「ときどきある」の合算)と答えている。シューズのにおいが、多くのランナーの悩みのタネになっていることが分かる。
●調査概要
調査期間:2015年10月
調査対象:週1回以上ランニングを行っている20代以上の男女200人
調査方法:インターネット調査
■悪臭を放っているのは雑菌。シューズの中は雑菌が大好きな環境!
エステーでにおいを研究する研究員の高岳留美は、「足は身体の中でも特に汗腺が多く、1日にコップ1杯分の汗をかくと言われている。」さらに、「シューズをはいた状態では汗の水分がこもりやすく、ランニングをすると体温が上がり、さらに摩擦熱も加わって余計に汗をかきやすい」と指摘する。ひとことで言えば、「蒸れやすい環境」だ。
また、においの原因については、汗そのものというよりシューズの中にいる雑菌だ。雑菌が繁殖するときに、悪臭成分を発生させる。雑菌は高温多湿の環境を好むため、汗でジメジメしたシューズの中は雑菌が繁殖するのに絶好の場所なのだ。ランニングシューズは、においの問題を抱えていて当然なのだ。
■同じシューズを続けてはくランナーが約9割
シューズ内の悪環境を考えれば、ランニングシューズは2足以上を交替ではくことが望ましい。毎日のようにランニングする場合でも、1足を乾かしている間に、もう1足を使えるからだ。
しかし、実態は40%のランナーが、1足のみを連続してはき続けている(エステー調査)。また、2足以上持っている場合でも、「毎回同じシューズをはいている」が25%。「同じシューズをはくことがある」を合わせれば、87%が同じシューズを続けてはいた経験がある。
■3割のランナーはシューズの収納に「問題あり」の可能性
もうひとつの問題が収納だ。ランニング後に汗を吸収したシューズは、十分に湿気をとばしてから収納することが大切である。
しかし調査では、ランナーがシューズを保管する場所として、最も多かった「玄関」(63%)に次いで、33%が「下駄箱」となっている。換気が悪い下駄箱内に、汗のしみこんだシューズをすぐに収納してしまうと、シューズに湿気が残ってしまう可能性がある。密閉性の高いロッカーやシューズ袋も要注意だ。環境によっては、シューズにカビが生えてしまうこともある。
■湿気のケアがにおい対策になる
走り終わったランニングシューズは、風通しのいい場所で陰干しし、よく乾燥させよう。下駄箱にすぐに収納せずに、玄関にしばらく置いておくだけでもOK。その際には、くつ用の除湿剤を活用するのがおすすめだ。内側にこもった汗などの湿気をとり、におい対策にもなる。
おすすめアイテム4選
〈備長炭ドライペット くつ用〉写真左
革靴・スニーカーなどの内側の湿気をとり、足ムレ臭や靴内のイヤなニオイを脱臭。
〈ドライペット スピード吸湿 くつ用〉写真右
1日はいた靴の中に入れるだけで朝までに靴の中のジメジメ・ニオイを除去。天日に干すことで除湿効果、消臭効果が再生し、繰り返し使用できる。
革靴・スニーカーなどの内側の湿気をとり、足ムレ臭や靴内のイヤなニオイを脱臭。
〈ドライペット スピード吸湿 くつ用〉写真右
1日はいた靴の中に入れるだけで朝までに靴の中のジメジメ・ニオイを除去。天日に干すことで除湿効果、消臭効果が再生し、繰り返し使用できる。
〈備長炭ドライペット 下駄箱用〉写真左
下駄箱内の湿気をとりながら気になるニオイを脱臭。
〈脱臭炭 下駄箱用〉写真右
下駄箱の中に置くだけで、備長炭の力で下駄箱内の気になるにおいを強力に脱臭。
下駄箱内の湿気をとりながら気になるニオイを脱臭。
〈脱臭炭 下駄箱用〉写真右
下駄箱の中に置くだけで、備長炭の力で下駄箱内の気になるにおいを強力に脱臭。
■シューズを効率よく洗うには
ランニングシューズのにおいを防ぐには、靴の洗濯も重要だ。効率よくきれいになる洗い方を紹介しよう。
1.ブラッシング
洗う前に、乾いたブラシで泥汚れや砂を落とす。泥汚れは粒子が大きく、洗剤では落ちにくい。ぬれたシューズに泥がついている場合は、一度乾燥させてからブラッシング。濡れた状態でブラッシングすると、繊維に泥が入り込むことがあるので注意しよう。
2.専用クリーナーで洗う
洗うときには、靴ひもと中敷きを外し、すみずみまで洗う。衣料用洗剤などでは、「適量が分からない」「ぬめりがとれにくい」「すすぎに時間がかかる」といった問題が起こる可能性も。靴専用のクリーナーがおすすめだ。
シューズの繊維に洗剤が残ると、黄ばみの原因にも。きちんとすすいで、洗剤を洗い流そう。また、シューズを丸洗いできないときは、中敷きだけでも取り出して洗うと効果的。
◆ランニングシューズのジメジメ・におい対策におすすめのアイテム
〈おひさまの洗たく くつクリーナー〉
光漂白成分を配合し、洗うだけでは落ちにくい上ばきや運動靴のしつこい汚れやニオイを光によって分解して落とす泡スプレータイプの靴専用洗剤。
光漂白成分を配合し、洗うだけでは落ちにくい上ばきや運動靴のしつこい汚れやニオイを光によって分解して落とす泡スプレータイプの靴専用洗剤。
3. 靴用ハンガーで陰干し
しっかりとすすいで、水を切ったら、しっかり陰干しする。直射日光で長時間干すと、シューズの繊維や樹脂が傷んでしまうことがあるのだ。
シューズが型崩れしないように、靴用ハンガーに吊るして乾かすとよい。下の写真のように、ワイヤーハンガーで手づくりも可能。
気温が低い冬場は、あまり汗をかかないと思われがちだが、ランニングをすると体温が上がり、シューズ内では摩擦熱も加わって余計に汗をかきやすくなる。シューズから嫌なにおいがして気になる時は、汗を吸収し、ジメジメしたシューズの中で雑菌が繁殖している可能性があるので、まずは湿気ケアをおすすめしたい。専用クリーナーでシューズを洗えば、においとともにシューズもきれいになる。
息を長くランニングをエンジョイするためにも、日頃のちょっとした手入れに気を配ろう。
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