HOMECareer Runners 「スマホの使いすぎで顔が老ける」現代の恐怖 フェイストレーナーが語る、肩こり・老け顔対策法

「スマホの使いすぎで顔が老ける」現代の恐怖 フェイストレーナーが語る、肩こり・老け顔対策法

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2015/12/13(最終更新日:2015/12/13)


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生活になくてはならないスマートフォン。LINEやSNS、ニュースのチェックなど毎日スマホとにらめっこをしている人も少なくないはず。

実は、そんなスマホの使いすぎが、目尻のシワや顔のたるみなど、老け顔を招くと説明してくれるのはパーソナル・フェイストレーナーの木村祐介氏。

でも、それはどうしてなのか? なぜスマホで老け顔になるのか、木村さんにその理由と対策を聞いてみた。

木村祐介 プロフィール

きむら・ゆうすけ/パーソナル・フェイストレーナー 
1984年生まれ。身体が本来持っている運動力学や機能解剖学を基にし、顔や姿勢を在るべき所、自然体に戻す、美と健康に特化したオリジナルメソッドを考案。 現在は六本木・ミッドタウンに隣接する、「Nature Body House (六本木ネイチャーボディハウス)」で「美顔ワークアウト」というパーソナルセッションを中心に行っている。

たるみの原因は“親指の使いすぎ”にあった

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————「スマホの使いすぎで顔が老ける」ってどういうことですか?

木村  スマホで老け顔になる原因のひとつは、「親指」を使いすぎることにあります。親指は、胸の筋肉である小胸筋(しょうきょうきん)につながっています。親指を使うことで小胸筋が引っ張られると肩甲骨が外に開き、肩が内側に入ります(猫背になるイメージ)。
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木村  そうすると、小胸筋の上にある大胸筋も下にひっぱられる。大胸筋は、首の筋肉である広頸筋(こうけいきん)とつながっているので、あごから下が引っ張られ、口角が下がってしまうんです。顔の筋肉である表情筋は特殊で、骨ではなく皮膚に直接くっついているので、首の筋肉からの影響を受けやすいんです。親指が強い側にアゴの先端がズレてフェイスラインが歪む原因にもなります。
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木村  そもそもスマホをしているときって無表情になっていませんか? スマホを四六時中使っている人は、口角が上がりにくくなっているから笑顔が少ないという特徴もあります。
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————親指から口角につながっているとは驚きです!

木村  さらに悪い影響があるんです。スマホを使っている人って、だいたい下を向いて肩が前に出て、背中が丸まった姿勢をしていますよね。肩がちょっと上がって、身体の中心軸が前になる状態になります。そうすると腕の筋肉、三角筋が緊張します。三角筋は表情筋を引っ張るので、目尻のシワや、あごのゆがみにもつながってしまうんです。
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慢性的な肩こりもスマホが原因だった!

木村  また、スマホは肩甲骨を支える筋肉(僧帽筋/そうぼうきん)にも影響し、肩こりを引き起こします。肩が内側に入り背中が丸くなると頭が前にでて、首の筋肉だけで頭を支えることに。頭は成人で7〜8キロとけっこう重く、首が疲れてくると、肩甲骨の筋肉を自然と上げて首を助けようとするんです。この状態は僧帽筋という肩こりを引き起こす筋肉を使い続けている状態なので、肩がこってしまう。
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木村  肩こりを解消しようとマッサージを受ける方も多いと思うのですが、根本的な解決にはなりません。むしろ頑張っている筋肉を柔らかくしてしまったら支えがなくなって頭が落っこちてしまいます。でも、それでは困るので、また緊張させて頭を支えようとするんです。その場しのぎの逆効果なんですよね。
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老け顔を防ぐためにスマホは「小指」から握ること

———— スマホによる肩こりは、そういう仕組みだったんですね。なにか対策はありますか?

木村  スマートフォンを持つ時、小指に力を入れて握ることですね。ゴルフやテニスのラケットを握るような感覚です。小指は肩甲骨を支えるインナーマッスルへとつながっているので、力を入れることで肩がすっと下に落ちるんです。小指から、しっかり力を入れてグッと握ると身体が自然と起き上がります。肩甲骨も開かず背中が伸びて、自然に首とあごも引けます。その感覚を意識しながらスマホを持てば、顔のたるみやシワは防止できますよ。

Interview/Text: 橋村 望


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