岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ!」という言葉で有名な日本が誇る天才芸術家である。死してなお、その存在感を強め、情熱的な生き方、熱い言葉に注目が集まっている。今も多くの人に影響を与える岡本太郎。そんな男の人生にフィーチャーするとしよう。
天才芸術家になるまでの軌跡
岡本太郎は神奈川県の川崎市に生まれる。父親は漫画記者だが、付き合いで収入を使い切るほどの放蕩ぶりであった。母親は世間知らずのお嬢様で家事や子育てがろくにできない人物であった。そんな家庭環境からか、東京・青山にある青南小学校に入学したが、なじめず1学期で退学。その後も何度か転校を繰り返す。
絵が好きで幼少期からを多くの絵を描いていたが、中学の頃に「何のために描くのか」という疑問に悩む。慶應義塾普通部を卒業後、画家になるのを迷いながらも、東京美術学校に入学。
絵が好きで幼少期からを多くの絵を描いていたが、中学の頃に「何のために描くのか」という疑問に悩む。慶應義塾普通部を卒業後、画家になるのを迷いながらも、東京美術学校に入学。
一生を捧げる夢との出会い
父親が仕事の用事でパリに行くことになり、岡本太郎もパリで10年間過ごす。「何のために描くのか」という疑問の答えを求め、民俗学を学び始めたという。両親は先に帰ることになったが、帰国後、母親が死去。
同年、たまたま立ち寄ったポール=ローザンベール画廊でピカソの作品を見たことで、太郎は強い衝撃を受け、「ピカソを超える」ことを目標に絵画制作に取り組む。
同年、たまたま立ち寄ったポール=ローザンベール画廊でピカソの作品を見たことで、太郎は強い衝撃を受け、「ピカソを超える」ことを目標に絵画制作に取り組む。
「ピカソを超える」ことに命を燃やす
1951年に東京国立博物館で縄文火焔土器を見て衝撃を受け、翌年、美術雑誌『みずゑ』に「四次元との対話―縄文土器論」を発表。これにより、縄文時代から美術史が語られるようになる。
また1954年に『今日の芸術 時代を創造するものは誰か』という本を執筆し、芸術は小手先の問題ではなく、生きることそのものであると説くとともに、古くさい従来の芸術観を攻撃し、ベストセラーになった。1970年には大阪万国博会で「太陽の塔」を制作した。
――それでは、岡本太郎の魂を揺さぶる熱すぎる7つの名言をご紹介しよう。
また1954年に『今日の芸術 時代を創造するものは誰か』という本を執筆し、芸術は小手先の問題ではなく、生きることそのものであると説くとともに、古くさい従来の芸術観を攻撃し、ベストセラーになった。1970年には大阪万国博会で「太陽の塔」を制作した。
――それでは、岡本太郎の魂を揺さぶる熱すぎる7つの名言をご紹介しよう。
岡本太郎の魂を揺さぶる7つの名言
by kirainet岡本太郎の名言「やりたい仕事」
私たちはいつも、人の目を気にしている。人に評価されたい、人に愛されたい、人に変に思われたくない。そうして、安全に、無難に生きることが本当に自分らしいのか。人の目を気にしすぎる現代へのアンチテーゼとも言える岡本太郎の名言である。
岡本太郎の名言「生きるということ」
未来を考えすぎて行動できてない経験はないだろうか。いつかやる、いずれやる。どれも期限が明確でないため、行動にできていないのだろう。今の行動が未来を決める。いつかやるではなく、今やるということが彼の言う現在の自分の責任を持つということではなかろうか。その決意が今の行動を変え、未来を変える。
だからこそ、今、この瞬間瞬間に情熱をほとばしらして、現在に充実感を感じることが生きるということなのではないだろうか。
岡本太郎の名言「ひたすらやる」
誰だって最初は自信は無い。でも、差ができるのは挑戦できるかどうかで決まる。そして、その一瞬に全力をかけてひたすらやる。つまり、今にどれだけ集中できるかが全てを決めるのだ。そんなシンプルだが、じつに本質的な岡本太郎の名言である。
岡本太郎の名言「自由」
自由と聞くと、多くの人が自分がやりたいことができることだと思うだろう。確かにそれも自由ではあるが、岡本太郎にとって自由はそうではない。自由とは、制約が必要なものであり、できる限り強烈な人生体験が不可欠という。
おそらく、岡本太郎にとって自由とは人間らしく生きるということであり、強烈な人生体験の積み重ねこそが岡本のいう生きるということではないのだろうか。自由の本質を突く名言である。
岡本太郎の名言「行動にこそ意志が宿る」
特別な人間なんていない。ただ行動するかしないか、その判断の違いに過ぎない。モチベーションや意志は最初からあるのではなく、行動した結果、付随するものなのだと。岡本太郎の意志に関する本質的な名言だといえよう。
岡本太郎の名言「尊敬する人は甘え」
尊敬する人を聞かれた経験はないだろうか。尊敬する人がいるというのは一般的に好ましいものだと考えられている。だが、岡本太郎はそれは甘えだという。誰かではなく、自分がやればいい。尊敬する人なんかいない、全員超えてやる。
尊敬する人がいる時点で自分の限界と可能性を決めつけてしまっているということなのだろう。あのピカソを超えるという熱い思いを抱き行動し続けた、岡本太郎らしい常識を覆す鋭い名言である。
岡本太郎の名言「未熟にこそ価値がある」
自分のできない部分、弱い部分は誰しもが気にする。しかし、その未熟な部分を気にすることよりも、その自分の弱みにこそ価値があり、それを強みに変えるにはどうしたらいいのか。そう、考えることが人間的であり、人間らしく生きるということなのではなかろうか。
完成された人なんていない。周りが勝手に作り上げた基準であり、そんなものは意味が無い。まさに、常識にとらわれず己を貫く岡本太郎らしい名言である。
以上、岡本太郎の名言を紹介した。その燃えたぎる情熱と熱い魂で多くの人を魅了してきた岡本太郎。彼の信念を貫き通した生き様から、人生において本当に大切なものが見えてくるのではないだろうか。
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