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特に最近になって評価されたのがJAL(日本航空)の経営再建。依頼を受けて78歳で会長に就任し、わずか3年で業績を回復させ、JALを再上場させたのだ。
そんな経歴だけで驚きの稲盛和夫だが、執筆活動や数多くのインタビューによって残っている数々の名言がさらに彼の器の大きさを物語る。ここでは厳選された彼の名言を、4つのジャンルに分けて紹介していこう。
①経営の秘訣名言|稲盛和夫の名言から学ぶ従業員重視の経営
会社を成功させるための3条件とは
1.会社を経営する目的を明確にすること。私は、「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という誰もが共感する経営哲学を掲げ、それを全従業員に伝え、共有化しています。
2.目標を数字で具体的に提示し、全員で共有し達成する仕組みを整えること。
3.従業員の求心力を高めること。そのためには社員とよく会話して、思いを伝え合うこと。
簡単に言えば、従業員を幸福にする。従業員に目標達成の仕組みをきちんと示す。従業員との交流を大切にする、ということだろう。稲盛和夫が従業員をいかに大切に思っているかが伺える名言だ。
企業というのは従業員たちが幸福になる仕組みでなければ、長く存続しない。
これらの名言に共通するポイントは、“従業員の重要性”である。稲盛和夫の経営成功哲学には、まず第一に従業員を大切にする、という思いが基本にあるのだ。
「人材を第一の資源と考え、その資源すべてが最高度に活躍できる場を作る。その彼らが活躍するためには、彼らがまず幸福であることが大事なのだ」というのが稲盛和夫の主張だ。この理論の正当性は、彼の功績を見れば誰もが納得できる説得力のあるものだろう。
稲盛和夫の名言には、まさに従業員という大切な資源への愛をひしひしと感じるようなものが他にも沢山存在する。
②自己啓発系名言|稲盛和夫の名言が物語る終わりなき向上心
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稲盛和夫ほどの経営者となると、様々な会社を経営する過程で、私たちが想像できないほどの失敗や挫折を味わっているだろう。そんな中で彼が成功できたのは、その向上心にあるようだ。普通の人間では諦めてしまうような境遇、妥協してしまいそうな状況の中でも更なる向上を目指すのがこの男なのだ。
企業は、改革し続けなければ現状すら維持できない。
「もうこれでいい」と思った瞬間から、会社の没落が始まる。
人々を幸福にすることを働く目的にしている限り、現状に満足することはありえない。
「現状維持は衰退の始まりだ」という言葉もあるが、この稲盛和夫の名言からはまさに現状維持を嫌い、どこまでも向上を目指していく姿勢が感じられる。
③人生論名言|稲盛和夫の名言が教えてくれた、人生に大切なこと
稲盛和夫が他の経営者と一線を画すのが、彼の豊かな人生経験から紡ぎだされる多くの人生論だ。彼の著書の中の一つ『生き方 人間として一番大切なこと』の発行部数は100万部を突破し、ビジネスパーソンに限らず多くの人から高い人気を集めた。
そんな稲盛和夫の名言から人生論を学んでみよう。
そんな稲盛和夫の名言から人生論を学んでみよう。
人間は、たとえ年を取っても考え方は変えられる。
不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい。
情熱は、成功の源となるものだ。成功させようとする意思や熱意、そして情熱が強ければ強いほど、成功への確率は高い。強い思い、情熱とは、寝ても覚めても、二十四時間、そのことを考えている状態だ
寝ている間も考えるほどの情熱を持てた時点で、成功への道は近づいたと言って良いだろう。彼の語る名言からは努力の積み重ねの大切さが感じられる。成功には、努力に対するひたむきな姿勢が必要となってくるのだ。
④七転び八起き名言|稲盛和夫の何があっても諦めない粘り強さ
冒頭で述べた通り、稲盛和夫が残した伝説として有名なのが、2010年からわずか3年で達成したJALの経営再建だろう。しかし稲盛和夫の名言によると、その試行錯誤の3年間で必要だったものは実はごく単純なことであった。
僕は航空業界について何も知らない素人です。僕が持ってきたのは2つだけです。ひとつはフィロソフィー(哲学)、もうひとつは部門別採算制度です
(成功の秘訣を聞かれて)
たいへん単純なことです。プロジェクトが成功するまで、私はあきらめません。
失敗というのは心のあり方なのです。
“失敗とは心のあり方だ”とは、まさしく稲盛和夫の名言だろう。失敗を恐れて何も挑戦できない、というのはよくあることだが、その失敗は自分の心からきていたのだ。失敗だと思う心を捨てて、成功するまで挑戦せよ。なんとも稲盛和夫らしい名言である。
成功の秘訣は「シンプルの中から何を見出すか」
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この記事の名言を読んでどう感じただろうか。あまりにシンプルで、本などで似たような内容のものを読んだことがあると感じる人もいたかもしれない。そんなあなたに、最後に若き日の稲盛和夫のエピソードを知っていただきたい。
かつて稲盛和夫は、パナソニック創業者・松下幸之助氏の「ダム式経営」の講演を聞きにいったことがあった。そこで松下は「好景気のときこそ、貯水池のように不測の事態に備えて経営資源を確保しておく経営をすべきだ」と語った。
そのとき聴衆の一人が「ダム式経営の大切さはわかるが、そのやり方がわからない」と尋ねると、松下氏は笑いながら「まず、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなあ」と答えたのだ。
具体的なノウハウを期待していた聴衆の多くは落胆したが、稲盛和夫はそのとき、強い衝撃を受けた。強く思い続ける意志の力の大切さを知ったのだ。こうして彼はその後日本で名高い経営者となった。
このシンプルの中から何かを掴むか、そんなことは分かり切ったことだと一瞥するかが、実は成功者とそうでない人の分かれ道なのだろう。
ぜひこの記事にある稲盛和夫の名言をもう一度読み返し、当たり前のようなシンプルな言葉の中から自分のためになる“何か”をつかみ取ってほしい。
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