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大人のニューベーシック。オフスタイルに取り入れたい「スラックス」の着こなし

Takuro Aizawa

2015/12/15(最終更新日:2015/12/15)


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大人のニューベーシック。オフスタイルに取り入れたい「スラックス」の着こなし 1番目の画像
出典:dstore.tumblr.com
 めまぐるしく変化していくファッションのトレンド。そんな現代ファッションの着こなしにおけるキーワードを一つ挙げるとすれば、それはカジュアルとフォーマルのバランスだろう。

 センスある大人は、そのバランスを熟知している。逆に言えば、そのバランスを知らなければ「センスのいい大人」とは言いがたい。フォーマルにキメすぎず、カジュアルに崩しすぎず……、その絶妙なバランスが、今日のファッションの着こなしにおいて肝要と言える。

 とはいえ、それを実現することは難しいもの……。しかし簡単に、そして適度にフォーマルを取り入れることができるアイテムがある。それがスラックスだ。スラックスが着こなしに加われば、スラックス一つでオフスタイルのフォーマルをカバーできる。今回はそんなスラックスの着こなしを紹介していこう。

知っているようで知らない、「スラックス」

大人のニューベーシック。オフスタイルに取り入れたい「スラックス」の着こなし 2番目の画像
出典:www.imgneed.com
 スラックスはもともと、英語で「緩い」という意味を持つ「slack」から派生した言葉であり、タックなどで脚の筒にゆとりを持たせたズボンを指している。

 スラックスは、一般的なパンツに比べ股上が深く、タックが入って腿周辺はゆとりがあるのが特徴。他にも、ノータックのようにやや細めのスラックスもある。センタープレスが入っていてベルトループが付いており、ベルトを通して着るのが基本、というのもスラックスの特徴だ。

 少し判断しづらいが、現代ファッションにおいては、スーツに合わせるようなフォーマルなパンツがスラックスと覚えておけば問題ないだろう。以上を抑えて、スラックスの着こなしに目を通していただきたい。

王道の着こなし! スラックス×スニーカー

 数あるスラックスの着こなしの中でも最も「間違いない」のがこのスラックスとスニーカーを合わせる着こなしだろう。

写真はスラックスとスニーカーの着こなしの好例だ。序文で述べたように、カジュアルとフォーマルのバランスがとれているように感じないだろうか? 

 他のアイテムがカジュアルでも、スラックスがあれば一気に着こなしを締めることができる。まさしくスラックスは着こなしのフォーマル度を一手に担えるアイテムだと言える。

適度な抜け感を作るのがスラックスの着こなしの鉄則

 スラックスの着こなしの基本は丈感にあると言っていいだろう。スラックスの丈を長くとればよりフォーマルな色を強く出すことができ、短くすればカジュアルな色が強まる。

 シューズに革靴をセレクトする場合は写真の着こなしのように9部丈にして、適度な抜け感を作り出すのがおすすめだ。

 着こなしによってスラックスの丈感をコントロールすることができれば、スラックスを取り入れた着こなしをする上で上級者の着こなしになったと言えるだろう。

ミリタリーアイテム×スラックスで着こなしのバランスをとる

大人のニューベーシック。オフスタイルに取り入れたい「スラックス」の着こなし 5番目の画像出典:www.coach.com
 一点でエレガンスを演出できるスラックスは、MA1などのミリタリーアイテムと合わせた着こなしを意識すると、よりメリハリが利いた着こなしになり、スラックス本来の魅力を最大限に発揮することができる。

 流行のMA1と合わせるだけの簡単な着こなし、という点も非常に嬉しい。まさしく、カジュアルとフォーマルのバランスがとれた着こなしだと言えるだろう。

 MA1以外にもスタジアムジャンパーなど、カジュアルなアウターとスラックスは非常に好相性だ。是非、お手持ちのカジュアルなアイテムと合わせて着こなしを楽しんでほしい。

柄物のスラックスはフォーマルなアイテムと合わせて

 カジュアルとフォーマルが同居した柄物のスラックス。難しいアイテムのように思える柄物のスラックスだが、写真の様にチェスターフィールドコートと合わせた着こなしであれば違和感無く取り入れることができる。

 もともとフォーマルな側面を強く持つスラックスだからこそ、柄物のパンツという難しいアイテムを使った着こなしでも、すんなりと溶け込んでしまえるのだ。

 他のパンツには真似できないスラックスの特徴を存分に発揮したこの着こなし、是非チャレンジしてみてほしい。

ベル型のスラックスで70’sファッションへ回帰する

 70'sファッションの着こなしへと回帰が強まる昨今もベル型のスラックスを選べば対応できる。

 ジーンズのようなベルボトムは、どうしても着こなしが難しくなりがちだが、スラックスをセレクトすればモードなニュアンスが漂わせることができるうえ、どんなトップスとも相性がいい。

 ピーキーなシルエットでも、スタイリッシュな着こなしに変わるのがスラックスの魅力の一つでもある。定番を外したスラックスを一つ持つだけでも、着こなしの幅はグッと広がるだろう。


 「ファッションは足し算引き算」という言葉をよく耳にするだろう。その言葉の通り、ファッションは非常にシステマティックなものなのだ。決してセンスだけで決まるものではない。

 着こなしにはコツがあり、方程式がある。繰り返し述べているフォーマルとカジュアルのバランスもその一つだ。スラックスはそんなファッションの方程式を非常に簡単にしてくれるアイテム。2015年も佳境。最後の買い物に検討してみては如何だろうか?

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