ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.578〜◯◯も無料に!?〜」では、普及の兆しを見せるシェアサービスについて、ホリエモンと株式会社サイバーエージェント(CA)代表取締役社長 藤田晋氏が語り合った。
今回取り上げた質問は、「堀江さんのお陰で知ったAirbnbで世界との交流を楽しんでいます。そこで思ったのですが、LCCがもっと発達して、Googleあたりが広告で成り立つホテルなどを開業することで、海外旅行は限りなく無料に近づくでしょうか? 堀江さんがタクシーは将来無料になると言っていたので、ホテルでも同じことが起こると良いなと思いました」という質問。
藤田「CAでは、たぶんシェアサービスはやらないかな」
ホリエモンは、「無料で泊めてあげるサービスは、可能性としては無くはないと思うけど、メジャーになるかと言われればハテナがつくかな」と回答。
Airbnbなどで一般化が進むシェアリングサービスだが、無料にするにも限度があると考えるのは、藤田氏。その例が、日本では2006年頃に存在したフリーPCだ。
フリーPCは、レビューの提出や特定の通信サービスへの加入を条件にPC本体を無料で購入できるサービス。「さすがにやりすぎだったんじゃないかな」と語る藤田氏は、質問者が望むホテル無料もこれと同じだと予想している。
その理由は、宿泊サービスが無料になっても「あまりワクワクしないかな」と話す藤田氏。PCやホテルなど、事前の計画や高級感が伴うサービスは無料にしても人気に火がつきにくいからだ。
一般的に、シェアリングエコノミーは無料でユーザーを獲得し、その後広告費収入などで採算を取るので黒字化も大変で、長期的に力を入れなければ成功させづらい。こうしたデメリットを鑑みて藤田氏は、「CAではたぶん、シェアリングエコノミーはやらないかな」と意外な一言を激白した。
ホリエモン「無料で宿泊できるサービスはすでにあるよ!」
一方でホリエモンは、可能性は高くないとは言いつつも無料ホテルの登場もなくはないと考えている。その理由は、既に無料ホテルに近いサービスが存在するからだ。
ホリエモンがその例として紹介するのは「カウチサーフィン」。これは留学や海外旅行好きが登録して無料で宿を提供するホスピタリティ・コミュニティの一つだ。
運営しているのは慈善団体で、基本的にサービス料や宿泊料は一切かからない。プロフィールや評価を公開した登録者による、善意の面も強いサービスだが、やはり安全性などは問題視されているようだ。
モノに拘る人が少なくなったことで増えてきたシェアサービスだが、必ずしもメリットばかりではない。自分専用のモノを所有する安心感や、人と違うモノを身につける優越感という、購入ならではの恩恵がシェアサービスでは受けられないのが大きい。
そうした点で、ホテルやPCなどはシェアサービスには向いていないと言えそうだ。とはいえカウチサーフィンのように、シェアのやり方も一つではない。まだまだ広がりを見せるシェアサービスの行方は、ホリエモンや藤田氏としても気になるところのようだ。
ホリエモンと藤田氏がシェアサービスの今後を語った「堀江貴文のQ&A vol.578〜◯◯も無料に!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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