昔に比べると、現代の人々は技術の進歩によって、とても利便性の高い生活をしている。物の豊かさにも恵まれ、生きていくのに不自由さを感じる人も多くはないだろう。それぞれがそれぞれの夢に向かって努力することができる比較的自由な社会の中で、今日も私達は利便性の高い生活を送っている。
しかし、そんな社会の中で生活しているにも関わらず、私達は何か物足りなさを感じることがある。莫大な資産を有しており、誰もが羨ましいと感じる地位や名誉を持っている人でさえも何か物足りないと思うことはあるようだ。本当の幸せとは何なのかと探していると、気付いたら迷子になっているという人は意外と多いのではないだろうか。
そこで今回は、ジョシュア・フィールズ・ミルバーン氏とライアン・ニコデマス氏の二人組「ザ・ミニマリスツ」の著書『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』から、生活における無駄を失くすミニマリズムだけではなく、人生を変えるためのきっかけとなる考え方を学んでいこう。
生活におけるミニマリズムとは
ミニマリズムと聞くと、多くの人が生活における所持品を減らしたり、車やテレビを持たないなどというイメージを持つ人が多い。そのような人はミニマリズムを単なる一過性の流行やトレンドとしか見ずに、ミニマリズムそのものを否定的に見てしまっている場合が多い。
しかし、実際はミニマリズムにそのような生活を制約するような規則は存在しない。むしろ、ミニマリズムは解放と自由を手に入れるための手段にすぎないものなのだ。そのため、ミニマリズムを生活に取り入れていても、車やテレビを持っている人は少なくない。
人間の生活には大切な4つの分野がある。それは健康、人間関係、使命、情熱だ。本当の意味で有意義な生活や裕福な暮らしを実現させるために、無駄なものを削ぎ落として、本当に大切な物事に対して集中的に自分の生活時間を注ぐことがミニマリズムだ。その本当に大切な物事が、これら生活における4つの分野のいずれかに存在するのだ。
ミニマリズムを実践し、心を健康にする
ザ・ミニマリスツの二人は、実際に誰もが羨ましいと感じる高収入の職を持ち、高級車を持ち、その他多くのステータス・シンボルを手にするといった、ミニマリズムとはかけ離れた華やかな生活をする若手企業人だった。しかし、物足りない気持ちとともに罪悪感や孤独を感じるようになったという。自分の生活する時間すらコントロールすることができなかったというのだ。
そして、ミニマリズムという考え方を知った二人は、自分の幸福に集中した生活を目指した。このようにして、心の健康を取り戻したのだという。その後のミニマリズム生活は、情熱と自由に溢れていた有意義な生活であったようだ。
例えば、思い出の詰まった記念品が家にあるとしよう。多くの人は、思い出の詰まった人生の財産だから捨てたり、誰かに譲ることはできないと生活に役立つものでなくとも保管するだろう。しかし、ミニマリズムの考え方によると、思い出は自分の心の中にあるのであって、物の中にあるわけではない。大切にしなければと意識しながら生活することが精神的負荷になりうる。思い切って誰かに寄付してしまった方が、他人にとって大きな利用価値を発揮する物になるかもしれない。このような貢献もミニマリズムから生まれる。
そして、ミニマリズムという考え方を知った二人は、自分の幸福に集中した生活を目指した。このようにして、心の健康を取り戻したのだという。その後のミニマリズム生活は、情熱と自由に溢れていた有意義な生活であったようだ。
例えば、思い出の詰まった記念品が家にあるとしよう。多くの人は、思い出の詰まった人生の財産だから捨てたり、誰かに譲ることはできないと生活に役立つものでなくとも保管するだろう。しかし、ミニマリズムの考え方によると、思い出は自分の心の中にあるのであって、物の中にあるわけではない。大切にしなければと意識しながら生活することが精神的負荷になりうる。思い切って誰かに寄付してしまった方が、他人にとって大きな利用価値を発揮する物になるかもしれない。このような貢献もミニマリズムから生まれる。
ミニマリズム生活への変化と試行錯誤
by MattsMacintosh 誰もがすぐにミニマリズムという考え方を受け入れて、生活において実践できるわけではない。それでも、なんとか実践してみようと頑張って生活に取り入れようとする人がいる。しかし、ミニマリズムの考え方において、ミニマリズムとは頑張って生活に取り入れようとするものではない。何かをやろうと決めたなら、あれこれ考えることはせずに、ただ淡々とやればいいのである。シンプルに行動し、目標を達成するミニマリズム生活を身につけよう。
情報化社会となった現代において、インターネットやテレビといった情報機器は今や生活には欠かせないものとして誰もが重宝している。しかし、ミニマリズム生活では、インターネットやテレビによって奪われる時間を思い切って、自分にとって価値のあるものに費やしていく。しかし、これを全くしないわけにはいかない。ミニマリズム実践すること以前に生活が崩壊してしまう。では、どのようにミニマリズムを私達は取り入れたらいいのだろうか。
全くしないわけではなく、本当に見たいテレビは見ればいいし、インターネットも時間と場所を決めて有意義なものにすればいいのだ。何かを止める時は、すぐに止めようとするのではなく、ミニマリズムお試し期間として、実際に止めてみるという感覚で生活に取り入れることがミニマリズムの実践といえる。これらを行うことで、不要な時間がなくなり、やるべきことに集中した質の高いミニマリズム生活を送ることができる。
私達は、裕福な生活を手に入れることこそが幸せであると思い込みがちである。しかし、実際にそのような華やかな生活を手にした人達がミニマリズムという考え方を生活に取り入れたという実例から考え直さなければならないことがある。それは、本当に自分がしたい生活はどのようなものであるか捉え直すことに繋がる。その結果、ミニマリズムという答えにたどり着くことが重要なのではない。今回、ミニマリズムという言葉を知ったことで、私達の生活は少しでも変化が起きることこそが重要なのだ。
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