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“小手先ではない成功者”3000人の仕事との向き合い方:『うまくいく人がやっている100のこと』

樋口純平

2015/12/23(最終更新日:2015/12/23)


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by masuidrive76
 限られた人生の時間の大半を占めるのは、仕事だ。誰しも、それだけ時間を割いた仕事をなんとか成功という形にしたいと思うだろう。そのために、ビジネスセンスや才能を磨いている人もいれば、偉業を成し遂げた有名なビジネスマンの考え方や行動を真似る人もいるだろう。

 しかし、本当に仕事の成功に直結する必要なことは、ノウハウや優れたテクニックなどではない。人間としての姿勢なのだ。ノウハウやテクニックを持った人が偉業を成し遂げて有名になっている一方で、それらを持っていながら偉業を成し遂げられない人も多くいるのだ。つまり、成功者とそうでない人の本当の差とは、仕事に向き合う基本である人間としての姿勢なのだ。では、人間としての姿勢とは何だろうか。

 そこで今回は上阪 徹氏の『3000人の成功者に学んだ うまくいく人がやっている100のこと』から、仕事における成功者の基本的な向き合い方を一つずつスポットを当てながら見ていこう。

成功者に共通する仕事の基本中の基本

 成功者はすでに多くの資産を手にしており、これ以上仕事をしなくても裕福に暮らすことができる。しかし、成功者たちは今日も仕事に汗を流している。それは、金や地位や名誉といった個人の夢に向かって仕事をしているのではなく、世の中のために仕事をするという志が仕事と向き合う意欲の源なのだ。

 こうした世の中のため、誰かのために働こうとしている人を見ると、応援したくなるものだ。しかし、これが個人の夢を掲げるだけでは、応援してくれる人は少ない。誰かのために仕事をしているという目的を強調することで、人々は心を動かされ、応援したくなる。

 仕事は誰かの需要があって初めて成立する。つまり、その誰かを意識して、仕事をすることこそが本来の向き合い方なのだ。成功者は常に誰かを意識しながら仕事をしているため、最終的に大きなリターンが返ってきて、成功という結果を残すことができるのだ。どんな些細なことでも、常に相手を意識した行動を積み重ねることこそが、成功する仕事との向き合い方の一つである。

成功する仕事への取り組み方

 多くの新入社員は早く一人前になって大きな仕事をしたいと思っているのにも関わらず、単純な仕事や雑用ばかりを任されて、退屈だと感じてしまうのではないだろうか。そんな時、成功者が意識するのは、組織内における自分の役割だ。つまり、同じ組織の人達が自分に何を期待しているのかをつかみ、その期待通りの結果を出そうと仕事に取り組む。

 しかし、組織の設定した目標つまり、自分に期待している結果を達成しようとするだけでは、やらされている感覚が染みついてしまうかもしれない。これでは、モチベーションも上がらず、より良い成功を修めることはできない。そこで、成功者はより具体的な自分の目標を設定するのだ。具体的な目標を設定することで、毎日の仕事に充実感を感じずにはいられないだろう。

 多くの成功者は、より良い結果を求めていく過程で、周りと同じことをやっていては周りと同じ結果しか出せないという考えに至るそうだ。そこで、周りとは違うことを実践するのだ。つまり、仕事に対して、周りの二倍の努力をしたり、仕事の内容を周りと差別化して質を高いものにしようとしたりするのだ。

成功者を支える仕事上の人間関係

 たいていの職場の先輩や上司には二通りいる。優しく接してくれる人と厳しく注意してくる人の二通りだ。優しく接してくれる人に気楽に近づいていく一方で、厳しく注意してくる人との距離は縮めず、むしろ離れていってしまうことが多いのではないだろうか。ここで、厳しく注意してくれる人が後輩の成長のために自分の印象など気にせず、指摘してくれてるということに気付いてほしい。そうすると、自分が早く仕事で成功するにはどちらの人について行った方がいいか自然と分かるだろう。

 仕事で成功を修めた際、成功者は自己評価を語らず、成功という結果についても他言しないものだ。成功者は共通して、謙虚な姿勢を忘れない。自慢することで、周囲からの評価がマイナスになることを知っているからだ。常に周囲の評価を気にして、その周囲からの期待を超える結果を出すことを目標として設定している。これが、成功という結果を目標にすることなのだ。

 そして、成功者は会社の主役のような明るい立ち位置にいるにも関わらず、会社の仕事を裏方でサポートしてくれている人達の存在を意識し、気を配っている。どんな相手に対しても丁寧な対応をすることも成功者の共通項と言える。


 このように、成功者が実践している基本的なことは仕事以外の場面でも同じように成功という形で自分に大きなリターンが返ってくる要素となりうるのではないだろうか。成功するために、ノウハウやテクニックを手に入れようと背伸びをするよりも遥かに、人間としての姿勢を磨くことこそが仕事などで成功をする近道ではないだろうか。明日からの毎日をどのような姿勢で臨むかで人生は大きく変わるだろう。


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