ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.576〜本が売れる法則!?〜」では、ホリエモンが本を売るために必要な、意外な活動を語った。
今回取り上げた質問は、「本を売る施策について質問です。本の内容は、生活上の便利な小ネタ(昔の『伊東家の食卓』のようなイメージ)です。今、決まっている施策は、本屋でのサイン会、新聞広告、ネット動画制作のみとなっております。他に有効な施策がありましたら知恵を拝借していただけませんでしょうか?」という質問。
ホリエモン「本を売るためには、地道な活動しかない!」
ホリエモンは、「一番は、書店員さんにポップを作ってもらうことだと思う。有名じゃない著者の本を売るには、口コミが一番効果的なことがあるから。なので、SNSで『具体的に何が掲載されているから買う価値があるのか』などを拡散させるといいかもしれないね」と回答。
SNSで本の具体的な特徴などを拡散しておいて、書店員がポップを作るときの材料を提供しておくというのがホリエモンの提案。とはいえ、これは今回のゲストで株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が「かなり普通なやり方だね」と言うように、限りなく地道なアプローチだ。
回答からも分かるように、特に無名の作者が本を売るときには一発逆転の手法はめったに存在しないとホリエモンは考える。アマゾンや電子書籍などいろいろな市場はあるものの、結局は「手売りの世界」のような感覚でやるのが正解なのだそうだ。
なので本を売るためには、口コミを生むためのアイデアから考えるのが一つの手。自身も何冊も本を刊行しているホリエモンは、同業者として参考になる人物を紹介。『夢をかなえるゾウ』で有名な水野敬也氏だ。
ホリエモン「水野敬也や百田尚樹は、自分からサイン会を開こうとしていたよ!」
なんと水野氏は、自身で本屋を回ってサイン会をさせてもらうよう頼み込んでいたという。「僕が『ゼロ』を出して本屋に行ったら、かなりの本屋で『水野さんは来たことがある』と言われたね」と徹底した仕事ぶりに驚いていた。
そのとき、水野氏の他によく本屋でサイン会を開く作家として挙がったのは、『永遠の0』などで知られる小説家 百田尚樹氏と評論活動や経営コンサルタントでも有名な勝間和代氏。どちらも大胆な発言のイメージが強いが、その裏では地道な活動を続けているのだ。
なぜこうした活動に効果があるかというと、ホリエモンが言うように「自分で営業を書ける作家がほとんどいないから」。販促などの執筆以外は出版社の受け持ちになっていることが多いので、作家が自分の足を使って営業をかけることはあまりない。
出版社の担当者は多くの作家を受け持っているので、すべての本を完全に販促するのは難しい。そんな中で作家として生き残るためには、「自分でサイン本を置いていくくらいの勢いで営業するのは、最低条件じゃないかな」とホリエモンは話す。
良い作品を生み出すことだけが作家の仕事ではない。既存のイメージに囚われず活動の幅を広げていったからこそ、水野氏や百田氏のようなベストセラー作家が生まれたともいえるだろう。
ホリエモンが作家のやるべき仕事について語った「堀江貴文のQ&A vol.576〜本が売れる法則!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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