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人生の習慣を変えるには「自分の葬儀で掛けられる言葉を想像しろ」:『世界一カンタンな人生の変え方』

斉藤志歩

2016/03/19(最終更新日:2016/03/19)


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人生の習慣を変えるには「自分の葬儀で掛けられる言葉を想像しろ」:『世界一カンタンな人生の変え方』 1番目の画像
出典:www.moversville.com
 人生を変えたいと思っている人は多いだろう。人生とまで大袈裟ではなくとも、「人間関係を円滑にしたい」「仕事で上手く立ち回りたい」などと思って習慣を変えようと思うことは人生ではよくあることだ。

 第一歩として自らの何気ない習慣から変える努力をしてみる人も多い。しかし一度身についた習慣はそう簡単に変えられるものではない。だからといって、本屋に並ぶ自己啓発本を手にしてみても、その殆どはページ数が多く、難解なものばかりである。忙しい日々の中、読破するのも大変であり、習慣を変えるには至らない。

 そこでオススメなのが本書『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』である。本屋に並ぶ有名な自己啓発本の中から「効果が高いものを50個だけ」厳選した、言わば名著のいいとこ取りをした本となっている。

人生の習慣を変える目的を知ろう

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出典:weknowyourdreamz.com
 人生を変えるといっても、どう変えたいのか。職を変えてみるのか、日ごろの習慣を変えてみるのか、漠然とした思いでは人生は変わらない。それを自覚するには、自分が生きる目的を決めることが必要である。それは人生を変えるための大きなエネルギーになる。

「自分の葬儀」を思い描いてみる

 一例として『7つの習慣』という書籍から、人生の目的を知るための習慣を見ていきたい。この本は世界中で3,000万部以上を売り上げ、44カ国語に翻訳されている世界で最も著名な自己啓発本の一つだ。
 
 その著者であるコヴィーによると、「人生を目的を持って始める」には、人生の最後である「自分の葬儀」を思い描くことが重要だそうだ。

下記の質問について、一つずつ考えてみよう

人生についての質問

  • 自分の人生をなんと言ってほしいか 
  • 自分の人格のどういうところを見られたかったか
  • 自分の人生において、どういう業績や貢献を覚えていてほしかったか
  • 彼らの人生にどのような影響を及ぼしたかったか
 これらでハードルが高ければ、一番身近な友人を一人イメージして、その人があなたの葬儀で掛けてくれるであろう言葉を想像してみよう。言って貰いたい言葉の通りに生きることが、あなたの生きる目標とすべきこと、ということになる。これを意識する習慣を身につければ、あなたは確実に人生を変える大きな一歩を踏み出すことができるだろう。

今の習慣を変えると、人生の時間を有効に使える

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出典:christinabennett.me
 時間の使い方を有効に変える習慣を紹介しよう。世界で最も有名な経営学者ともいえるドラッガーの著書『プロフェッショナルの条件』には、どのように時間を使って自己実現をするかについて書かれている。

時間を有効に使う習慣をつけよう

 ドラッガーは知的生産性を上げるには、時間を管理する習慣が必要があると述べている。「成果をあげるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする」というのが彼の理論だ。どんな小さな成果をあげるためにも、時間を細切れにしてはいけない。生産性をあげるには、まとまった時間が必要となるからだ。

時間の使い方記録する習慣をつけよう

 継続して時間を取る習慣をつけることで、つまらないことに浪費していた時間を、ひとつずつ整理することができる。そうして、まとまった時間をひとつのことに集中する時間へ費やすことで、効率をあげる習慣がついていくのだ。


 人生を変えるということは、言うに易し行うが難しというものだ。しかし、今までに人生を変えることに成功してきた人たちには、共通する資格がある。その資格とは「実行力」であり、「誰に言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ということだ。人生の習慣を変えることは、確実にあなたの日々の積み重ねになっていく。

 簡単な習慣のうち、どれかひとつを実行して変えることが、あなたの人生を変える第一歩になる。この言葉で、著者は本を締めくくっている。なかなか人生を変えることに踏み切れない人にこそ、まずは読んでもらいたい一冊である。

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