ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.573〜バイアウトのコツ!?〜」では、次に流行る事業の見つけ方をホリエモンとサイバーエージェント代表取締役 藤田晋氏が語った。
今回取り上げた質問はでWebサービスを作り、メガベンチャーに最低2000万円以上でバイアウトしようと考えた場合、今であればどのようなサービスを作るべきでしょうか? また仮にキュレーションメディアを作ると絞った場合はどのような切り口がいいと思いますか?
「Find Travel(ファインド トラベル)」はDeNAに一年間でバイアウトするために計画を立てて動いていたとお聞きしました。また、職場で私自身もキュレーションメディアを運営しているため、仮にキュレーションメディアだとした際の質問もさせていただきます」という質問。
メガベンチャーが買収するのは、他社との差を縮めるため!
ホリエモンは、「あなたが得意とするWebサービスなりキュレーションメディアなりがいいんじゃないかな。PVやユーザーを増やすためのグロースハックは、成功しているサイトがやっていることを徹底的にトレースしよう」と回答。
しかし、「ダメな質問だからダメに答えた。正直、イラっとするよね」と怒りを隠さないホリエモン。これには藤田氏も「採用面接だったらすぐに帰らせるね」と同意見のよう。
質問者の欠点はまず、圧倒的に他に出遅れていることだと藤田氏。そもそも、メガベンチャーがサービスを買い取るのは他社との差を一気に縮めるため。
それを踏まえると、既にDeNAなどで何度もバイアウトされているキュレーションサービスを狙う質問者はもう手遅れ。本来ならそのさらに先、つまりはまだ誰も気付いていないが1年後に流行るサービスに着手しなければならないのだ。
海外を見れば、一年後に流行るサービスが分かる!
次に流行るサービスをいち早く察知して実行、ある程度育てた状態でバイアウトさせて自分は新たなサービスを手がけるのがシリアルアントレプレナーと呼ばれる人物。日本で有名なのは、「ミルクカフェ」や「nanapi」を手がけた古川健介氏などだ。
シリアルアントレプレナーはどうやって一年後に流行るサービスを見つけるのだろうか? 藤田氏は、「海外で流行っているサービスをいち早く見つけていることが多い」と話す。
ネット時代とはいえ、国内外では情報の伝達速度にはまだまだ一定の差がある。アメリカなどの一部で有望視されながらもまだ日本には情報が入ってこないようなサービスを見つけ、その日本版を作ってしまうのだ。
海外の情報に目を光らせておけば、その情報が日本に出回った頃には手がけたサービスがある程度熟している。日本のメガベンチャーが海外の情報で遅れを感じたときに、ちょうど適度なサービスとして売りにだせるわけだ。
現在、サイバーエージェントのようにネットのメガベンチャーはいくつかに集約されてしまったと藤田氏。そんなとき、彼らが欲しくなるようなサービスを手がけるのは悪い手ではないと話している。バイアウトを狙うのは一つの手ではあるが、そのためにはかなりのセンスと手腕が必要ということだろう。
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