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冬は冬らしいスーツスタイルを:日本中の紳士に捧ぐ〈Suit StyleBook Winter〉

大倉怜士

2015/11/11(最終更新日:2015/11/11)


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冬は冬らしいスーツスタイルを:日本中の紳士に捧ぐ〈Suit StyleBook Winter〉 1番目の画像
出典:catalog.beams.co.jp
 冬のスーツスタイルでこそお洒落ビジネスマンとしての、紳士としての真価は試されている。日本で働くすべてのビジネスマンに、冬をおしゃれに、楽しい毎日で乗り切って欲しい。そんな思いから、今回は〈Suits StyleBook Winter〉と題し、冬のスーツ着こなし術を〈王道〉から2015年の〈トレンド〉までを網羅。2015年の冬は「冬らしい」着こなしで、毎日をお洒落に彩ろう。

〈Suits StyleBook Winter〉:紳士の冬スーツ着こなし講座 

〈王道〉冬の高級感で魅せるオールブラック・ワントーン

 冬のスーツスタイル。その王道となるのは、やはりスーツのど定番“黒”を取り入れたコーデ。そんな黒スーツには「ハズし」を入れるのが春夏のお洒落着こなしだったが、冬の場合は一転、黒メインのワントーン(白シャツなのでツートーンとも呼べるが)着こなしがおすすめ。

 理由は、オールブラックのワントーン着こなしの持つ「高級感」という魅力に集約される。冬のスーツ着こなしでは、春夏よりも高級感という要素が際立つため、下手にハズしを入れるよりもワントーンコーデの方が良く映える。ど定番な着こなしではあるが、冬のスーツスタイルとして重宝したいおしゃれスタイルなのだ。

〈トレンド〉今冬はヴィンテージ・ツイード風ワントーンで着こなし

 2015年冬におけるスーツのトレンドーーそのひとつがヴィンテージ調の着こなしだ。特にヴィンテージ風のツイードスーツを着こなせると、冬のお洒落ビジネスマンとして評価◎。

 写真の着こなしが良い例になってくるのだが、こういったヴィンテージ調の着こなしではやはり「ベスト」というアイテムが欠かせなくなってくる。ジャケットとベストをヴィンテージ風に合わせるのが、今冬のトレンドなのだ。

 シャツやネクタイはフォーマルになりすぎないように、柄シャツや光沢感のあるシャンブレーシャツをチョイスしよう。

〈王道〉トーン低めで:冬らしいスーツスタイルへ

 “黒スーツ”がスーツ界の定番だとすれば、“ネイビースーツ”は冬スーツ界の定番と言えるスーツだろう。色調(トーン)の低いネイビースーツは肌寒い冬という季節と相性がよく、様々な着こなし・スタイルを演出できる。

 ネイビースーツを持ってないというビジネスマンも少なかろう。とはいえ、冬には「ネイビーコート」も所持しておきたいところ。トーンを合わせることで重層感が生まれ、着こなしに一層冬らしい暖かみが増すのだ。

〈王道〉キャメル色コートを羽織れば簡単におしゃれ冬男

 定番中の定番コートでありながら、意外と羽織ってる人を見かけない「キャメルコート」。上質な大人のスーツスタイルを格上げするこのコートを、冬スタイルに取り入れない理由はないだろう。一着は持っておきたいコートだ。

 キャメルコートはどんなスーツスタイルにも自然に馴染んでくれる。しかし、ここで注意したいのは「パンツのサイズ感」。太めのパンツとロングコートは相性が良くない。細身のパンツを合わせると、さらにスーツスタイルが洗練されたものになるぞ。

〈トレンド&トレンド〉ダブルJK×オリーブ

 今冬のトレンドスーツをもうひとつご紹介。それが「ダブルスーツ」だ。80・90年代のスーツ界を圧巻していたダブルスーツだが、21世紀以降はあまり注目されずにいた。そんなダブルスーツが、2015年冬のトレンディスーツとして復活。

 ダブルスーツはボディラインが引き締まって見えるので、より洗練された着こなしを演出できる。個人的なおすすめは黒のダブルスーツよりも、ネイビーやブラウンのダブルスーツ。

 そんなダブルスーツを如何にお洒落に着こなすか、という点が重要になってくる。スーツ用アウターとして主流となってきているロングコート・トレンチコートだが、丈の短いダブルスーツとの相性はあまり良くない。写真のコートのように、少し丈の短いコートをチョイスした方がお洒落に見えることだろう。

 今冬のトレンドカラー・オリーブをチョイスすると、トレンド×トレンドというスーツ着こなしも完成。今冬のお洒落ビジネスマンになれることうけあいだ。

〈トレンド〉あえての異素材を取り入れる

 2015年の秋冬にトレンドとなっているコンビシューズのように、異素材をミックスした着こなしもトレンディ。異素材を組み合わせると一見チグハグな着こなしに見えてしまいがちだが、これが冬のスーツスタイルではウケがいい。

 写真がそういった着こなしの代表例。ヴィンテージ調のツイード・ジャケットのインナーに、あえてカジュアルなダウンジャケットを忍ばせる。胸のポケットチーフもフォーマルなので、そこに「ハズし」が生まれる。こういった着こなしにおける細部(ディテール)が、冬のおしゃれビジネスマンを演出する。

〈洒落乙〉柄ハズしで魅せる。

 冬のスーツスタイルを左右する要素に「高級感」があるとは述べたが、やはりその中で「ハズし」も加えられるのが真の洒落男かもしれない。

 冬の定番アイテムとして挙げられるマフラー・ストール。このアイテムを如何に着こなすか。これは冬のスーツスタイルを左右する重要な要素となってくる。

 写真の洒落男が良い例で、高級感のあるネイビースーツの着こなしに、あえて派手柄のマフラーをチョイス。しかもそれを大胆に巻くことで、カジュアルさを演出しているのだ。こういったハズしテクニックこそ、真のおしゃれビジネスマンを作り上げる。

〈洒落乙〉インナーに冬のブライトカラーを

 スーツのインナー、シャツの上にブライトカラーのニットを忍ばせるのも、冬の洒落男着こなしとして有効。冬のブライトカラーといえば、やはり暖色系のオレンジやブライト・オリーブになるが、これをシャツの上にチョイス。さすれば、洒落男度の高い着こなしになるぞ。

 こういった着こなしにおけるポイントは、「ダラっ」としたスタイルにならないように気をつけること。スリムな着こなしを心がけよう。


 何かと気苦労やプレッシャーの絶えないビジネスライフ。特に肌寒い冬となれば、その重圧もひとしおだろう。それを変革するものは多々あり、ファッションもその中のひとつ。ビジネスマンがすべきは「仕事が楽しいどうか悩む」ことではなく、「仕事を楽しくできるか」である。今年の冬はスーツ着こなしに力を入れて、毎日の仕事を楽しくしようと努力してみてはいかが?

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