HOME『7つの習慣』 を日本に伝えた男が考える、夢を実現する為の“たった一つの原則”とは:『100%』

『7つの習慣』 を日本に伝えた男が考える、夢を実現する為の“たった一つの原則”とは:『100%』

Mikako Sekine

2015/12/03(最終更新日:2015/12/03)


このエントリーをはてなブックマークに追加

『7つの習慣』 を日本に伝えた男が考える、夢を実現する為の“たった一つの原則”とは:『100%』 1番目の画像
by Moyan_Brenn
 今、あなたの人生に対する満足度は何%だろうか? 果たして、現状に満足しているだろうか? 今回紹介する本書『100%』の著者曰く、ほとんどの人は25%くらいの満足度で生活しているそうだ。なぜなら私たちは、自分自身の本当の可能性を知ることもなく、夢を実現するために挑戦することもないからである。

 本書の著者は、ジェームス・スキナーだ。彼は『7つの習慣』を日本に紹介し大ベストセラーに仕上げた人物で、自らが著した本も日本で多大な人気を博している。本書は、なぜ夢が実現しないのか、成功できないのか、時間の管理がうまくできないのか、優先順位が明確ではないのか、最高の気持ちで生きることができないのかを教えてくれる一冊だ。

 ありとあらゆる夢を実現する為の原則はひとつしかない、と著者は主張する。今回は、著者が紹介するそのたった一つの原則について焦点を当てていきたい。

夢を実現するたったひとつの法則

 著者が本書『100%』を通して一貫して主張していることは、原因のない結果はないし、結果のない原因もない、ということである。結果が欲しければ、その結果の原因をつくれということだ。例えば、納期を遅らせたら顧客が離れる。当たり前のことであるが、「顧客を増える」という結果が出ないのは、その原因をつくっていないことが悪いのだ。

 このたったひとつの絶対的な法則において、唯一変えることのできるものは自分自身の選択である、と著者は述べている。自分の選択次第で結果は如何様にも変えてしまうことができるのだ。つまり、人は自由であり、幸福を追求し、それを選択できる。

 原因と結果の法則と人間の自由意志で、あらゆる夢が実現するかしないか、全てが決まってしまうのだ。

この法則に好き嫌いは関係ない

『7つの習慣』 を日本に伝えた男が考える、夢を実現する為の“たった一つの原則”とは:『100%』 2番目の画像
by pedrosimoes7
 もし、自分自身が「今日はこれをする気分になれない」と感じても、その行為が望んでいる結果の原因をつくるのであれば、何があってもするべきなのだ。やりたくなくても、結果のために、原因をつくることのできる人間こそが夢を実現することができる、と著者は主張する。

 逆に、結果のために努力できない人はいつまでたっても夢を実現することができない。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、実際原因をつくるために実行しようとすると、なかなかできないものである。

夢を実現する人に共通する“プロの条件”

 成功する人やプロと呼ばれる人も、あくまで普通の“人間”だ。しかし、彼らが他の人と違うのにはちゃんとしたワケがある。彼らはもし自分が「調子が悪い」「気分がすぐれない」と思っても、きちんと実行できる人間なのだ。

 先ほど述べた「この法則に好き嫌いは関係ない」ということに似ているが、夢を実現できる人は、「嫌という気持ち」を自分の「目的意識」に服従させて、望む結果の原因をつくるようにしていると著者は主張している。

 著者曰く、人生の生き方は二つしかない。ひとつは、“好きなこと”をすべてやって、欲しい結果をひとつも手に入れないという生き方と、“必要なこと”をすべてやって、欲しい結果を手に入れるという生き方のふたつだ。ほしい結果のために自分をコントロールするということも、時には必要なのだ。


 『100%』を読んで可能になることが、本書の序文で10個挙げられているが、今回はそのうちの二つしかご紹介できなかった。本書は、夢を実現するための精神論が語られているといってしまえば、そこまでであるが、読了したときに「夢を実現しよう!」という力がみなぎってくるに違いない。ぜひご自身の『100%』の力でこの本を理解し、夢を叶えることのできる人間になってほしい。


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード